小林二郎とは (コバヤシジロウとは) [単語記事]

夕食の時さ。言っただろう、『不老不死』ならバクテリアがいるって。細菌は条件さえ許せば永遠に生きる存在だってね。

実際、分裂して増殖する生物に寿命はない。彼らは不測の事態でもない限りはずっと生存し続ける。

でも我々人間は違うな。人間だけじゃなくて有性生殖する生き物は、寿命から逃れることは出来ない。

地球上に最初に生まれた生命はバクテリアのようなものだった。生命は最初は『不老不死』の存在だったんだ。なのに、やがて生命の一部は『不老不死』を捨てた。寿命の無い生を諦め、代わりに有性生殖という新しい繁殖方法を選んだ。なぜだと思う?

私は思うんだがね、もしかしたら生物は『不老不死』を諦める代わりに『出会い』を手に入れたんじゃないだろうか。バクテリアは確かに永遠に生きるかもしれない。しかし彼らに出会いはない。彼らは単に分裂増殖するだけだ。しかし、人間は違う。人間には『出会い』がある。巡り合って、そして新しい世代を作り上げていくのが人間だ。

あなただけのかまいたちの夜2

小林二郎とは、チュンソフトから発売されたサウンドノベルゲーム『かまいたちの夜』シリーズの登場人物である。

概要

年齢：45歳前後
体型：身長 165 cm前後のやせ型

ヒロインである真理の叔父にあたる人物で信州にあるペンション『シュプール』のオーナーにして料理長。

奥さんとの間に子供がいないこともあるのか真理を実の娘のようにかわいがっている。

数年前に脱サラしてペンション経営者となった。

子供のころから好きだったこともありその料理の腕前は絶品で尚且つメニューも無国籍的に豊富。『シュプール』の料理はほとんど彼が１人で作っている。
評判は都会まで届いているらしく北野啓子は小林の料理目当てで旅の行き先と宿を決定した。
反面妻である今日子さんは料理が壊滅的。

釣りも大好きだが下手の横好きであり釣果は大抵ぼうずらしい。

夜は小林ちゃんとなり今日子女王様に苛め抜いてもらっている。

以下ネタバレ注意!

かまいたちの夜

ペンションはゲレンデから少し離れており、シーズン中でも客があまりいないので格安の値段で泊めてもらえるからという理由で真理に誘われて主人公が泊まりに来るというのが1の導入。しかし、客足が遠いというのは小林さんが真理と主人公の二人に気を使わせまいとついた優しい嘘であった。

元上司である香山さんに二人を紹介する際、主人公が将来的に義理の甥になるかもしれないというなど二人の仲を後押ししてくれる。部屋は別々に取っていたが。

ミステリー篇

三人組の部屋から「こんや、12じ、だれかがしぬ」という悪趣味な手紙が発見された際はイタズラだと見なし、床の隙間から入れられた可能性を示唆し三人に部屋の交換を提案するなど冷静な対応をしているが、田中一郎のバラバラ死体を見つけたときは流石に叫んでいた。

銀行強盗のニュースで流れてきた犯人の情報と一致するような体格をしていたため一時変な視線を集めるが、疑いの目を向けられるのはこのときくらいで後は推理が進まないままでいるといつの間にか殺されてしまう。

かまいたちの夜2　監獄島のわらべ唄

自身は招待されていなかったがそのことと、勝手に自分のペンションが殺人事件の舞台にされたということに憤り、主人公と真理を引き連れて三日月島に乗り込んでくる。そのとき船酔いが酷いということも判明した。

わらべ唄篇

三日月館で出された料理は美味しかったが舌に媚びるような感じが気にかかっており、その後レトルト食品であったと知ると合点がいくと同時に何か思う節があったのか表情に影が差していた。2000年代前半のレトルト食品を何の疑いもなく絶賛する他の人間の舌はどうなっているのだろう。

第一、第二事件の第一発見者であることから美樹本から疑いをかけられ焦っていた。

真犯人が自らの妻・今日子だと知ると異変に気付いてあげられなかった自分を責め、彼女が岸猿の血を絶やすため島に残ると自身も彼女と命運を共にすることを選択。津波に飲まれる前、主人公に真理を託すようなセリフを言ってその生涯を閉じた。

底蟲村篇

当初は一番ビビっていたが、不思議な木の実を見つけると「毒があるかも」という香山さんの警告を無視してホイホイ口をつけ食べるという見事な死亡フラグを建ててしまった。しかも、直後に主人公と真理、香山さんに「美味しいから君達も食べなさい」と勧めるという戦犯行為を働いてもいる。大方の予想道理それが原因でのたうち回ったあとおかしくなってしまった。同じく実を食べた香山さんがおかしくなりながらも随所で人間性と男を見せるのとは対照的に、知能が完全に退化して自分の成れの果ての怪物と一緒にただ木の実に貪りつくさまは清々しいまでに人間をやめており、見てるこっちが悲しくなってくる。

官能篇

主人公が真理を探して走り回っていると何かにぶつかった。
目の前には赤いハンカチを咥え主人公のマズイ所に熱視線を送る小林さんもとい小林ちゃんの姿が。
その場を爽やかに離れた主人公をすかさず追跡し音もなく背後へ忍び寄ると……アッー!

かまいたちの夜×3　三日月島事件の真相

一度不完全な五芒星を前作と今作の元凶である岸猿伊右衛門に破壊され今度こそ香山さんが本当に死ぬというタイミングで妻と共に霊体で登場。
一心不乱に真言を唱え五芒星を完成させ、伊右衛門の動きを止めるなど香山さんをサポートした。

香山さんが岸猿伊右衛門を倒したのを機に館の束縛から解放され、今日子さんを横に他の死者とともに軽く手を振りながら天に昇って行った。

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