美樹本洋介とは、ノベルゲーム『かまいたちの夜』シリーズの登場人物である。
身長185cmのガッシリとした体型で、髭を生やし褐色の肌をした男性。
胴間声が特徴的で、しばしば山男に形容される。
職業はフリーのカメラマン(一部シナリオで異なる)。見た目の厳つさに反し、知的かつ陽気で気さくな人物として周囲を和ませる。
恵まれた体格に加え格闘技経験者であることから、戦闘能力も非常に高い。
以下ネタバレ注意!
「シュプール」での夕食が終わった後、ホールで「こんや、12じ、だれかがしぬ」という手紙がOL3人組の部屋で発見されて一悶着起きる。その後「雪で到着が遅れる」という電話が鳴り、しばらくたって車でシュプールにやってきた。
談話室に大半の人物が集まり談笑していた所で9時となるが、その直後に窓ガラスが割れる音が響く。スキー場に似合わない風体の男・田中一郎の部屋からは応答がなく、マスターキーで踏み込んだ小林、透、真理は、そこでバラバラ死体になっていた田中を発見、惨劇の幕が上がる。
吹雪によって孤立したシュプールで、周囲に不審がないかを男性陣で探索するが、その際に何者かに殴られて頭部を負傷。その後怪我が原因で脳内出血を起こし、自室で死んでいるのが発見された。
本編開始前に相方の南と組んで銀行強盗を働いたが、分け前で南とトラブルになり殺害。警察の検問から逃れるため、盗んだ金をシュプール宛に小包として送っており、これを受け取らなければならなかった。その為、事前に予約を入れていたシュプールに「田中一郎」としてチェックインした。
南の死体をバラバラにした上でスキーバッグに詰め込んで持ち込み、夕食までは田中一郎として行動。夕食後に死体を自室にばらまき、屋根の雪を使ったトリック(時間が経過すると窓が割れる)を仕込んで脱出、つけひげをつけて「美樹本洋介」としてチェックインした。
その後田中一郎の死体が発見・通報されても自身にはアリバイがある為疑われず、死体の処分もでき、後は小包が届くのを待てば良い……というのが当初の想定だった。
事件をすぐに解決すれば、一応人死には出ない。正体を看破された後は透を人質に取り、腕をへし折るなど諦めが悪い。最終的に全員で取り押さえる事に成功するが、選択肢次第では真理に一本背負いを決められたりもする。
第一の事件が解決できない場合、篠崎みどりに入れ替わりトリックを見破られた事から咄嗟に彼女を殺害。口封じと安全確保の為、シュプールの全員を始末しなければならなくなってしまう。
第二の事件後も犯人と看破されない場合、ボールを使ったトリックで脈を止め、自身の死を偽装。実質フリーとなり、次々と、そして静かに凶行を重ねていく。
職業はルポライターになっている。ミステリー篇から一転した役どころ。
シュプールに幽霊が出るという噂を確かめる為にやってきた……のは建前で、かつてこの地で小林一郎(小林の兄)に愛されるも、臨月の身で惨殺された女性・美雪とその両親の死の真相を解明しようとしてきた。
地元で強い支配力を持つ小林一族による情報隠蔽により事件は公にはならなかったが、美雪が産み落とした女の子が真理だった事が彼の口から語られる。これを聞いて錯乱した真理に美雪の怨霊がとりつき、新たな惨劇が幕を開く。
その正体は美雪の弟。事件当時は家を出ており、唯一の生き残りとなった。
犯人は一郎と美雪の結婚に反対し、身を引くよう説得するも拒否された小林だったが、美雪の怨霊は手あたり次第にシュプールの人間を手にかけていく。
悪霊退散のお守りと称してありとあらゆる宗教のシンボルを持ち歩いていたが、その中には美雪の為の安産祈願のお守りがあった。これを手にした透と美樹本の必死の説得により怨霊は退散するが、後には少なからぬ犠牲と痛みが残る事となった。
伝説のスパイ「かまいたち」を巡る世界各国の諜報機関の戦いが始まる中、CIA所属のスパイとして登場。
自分の様子を探っていた透に気づいて制圧するが、背後から真理に気絶させられ、拘束された挙句クローゼットに押し込められて早々に退場してしまった。
所持していたパスポートの名前は「三木公一」になっている。
スケベ心全開の透が真理と間違えて潜り込んだ布団は彼のもので……
……アッー!
本作で一人称が「僕」から「俺」に変わっている。また身長の設定が5cm縮み180cmとなっているがグラフィック上は184cmの俊夫よりもやや高いままなので記載ミスだと思われる。
透同様に中立の観点から物事を冷静に観察する、ある意味仲間的なポジション。1よりも短気気味で、新キャラの正岡慎太郎とは衝突しがち。
ローンを組んで購入したクルーザーで三日月島に到着。ここでも「遅れて来た男」となった。
カメラマンの血が騒ぐのか島の建築物に興味津々。その足で得た民俗学の知識を所々で披露してくれる。
先祖の足跡をたどり三日月島を訪れ、この島を支配していた岸猿家の奉公人であった事を突き止める。その際にあることをしてしまい、陰陽篇における黒幕・岸猿伊右衛門の悪霊に憑依されてしまった。
色々あって岸猿家に所縁あるシュプールの関係者を呼び寄せると、50年に一度の「かまいたちの夜」、九人の犠牲を捧げて完成する儀式が開始され、2番目に死亡。悪霊に抵抗したが手も足も出ず、窓外の壁で串刺しになった死体となって発見された。
選択肢次第では透が連発する駄洒落によってブチきれた伊右衛門が「除霊」されて事件が解決するという、ある意味ハッピーエンドに至る。
真理が主人公のストーリー。
真理は超能力者で、物や人に触れて記憶を読み取るサイコメトリーを持つ。
「ガンツフェルト症候群」という、第二次性徴前の子供にだけ見られる病気がある。これにかかった子供が超能力を発現する可能性があり、大手薬品会社「ミネルヴァ社」は病菌の原因となる毒素を特定し、超能力獲得薬を開発すべく研究を開始した。
孤児院から集めた子供や妊婦を対象に試薬を投与するが、大半の被験者が死亡。更に原因不明の火災に伴って研究は打ち切りとなり、生き残った5人の女児は処分と決定される。しかし当時研究室長だった小林の嘆願により、洗脳によって記憶を消された上で養子として出され、以後も監視がつく事となった。
だが後年ある要因から被験者――加奈子、啓子、亜希、夏美の洗脳が解け、追跡から逃れる。夏美以外の三人はミネルヴァ社に対する恨みから、シュプール(久保田とみどりが監視員になっていた)を経て三日月島に関係者一同を集め、復讐を果たそうとする。その一方、ミネルヴァ社も元被験者を確保および情報漏洩の隠蔽をするべく、手を回していた。
美樹本はミネルヴァ社私設部隊のメンバーで、超能力獲得実験の被験者第一号。強力なサイコキネシスを持ち、菱田キヨこと河村亜希にも匹敵する。同時にきわめて冷酷な人物であり、巻き込まれただけの香山、邪魔になるみどりを次々と射殺した。彼に組みついた真理がサイコメトリーで覗き込んだその本質はおぞましいものであり、「闇」に感応した真理が「死と腐敗を支配するもの」に成り果てて全員を殺害するというバッドエンドもある。
最終的に真理を残して超能力者全員を殺害したが、サイコメトリーによって一時的に肉体を乗っ取った真理が美樹本の体で「自殺」した事で死亡。
シュプールにて、真理と性的関係を持っていた事が判明。ベッドの上で二匹の巨大な黄金虫が交尾しているというショッキングな描写がなされている。
真理に面罵され、彼女に捧げた拙い詩を投げつけられて嘲笑された透は、恋心や幻想を粉々に打ち砕かれて精神崩壊。自分を嘲笑う声を次々と「黙らせた」……というのが真相。
選択肢次第で、素肌に皮ジャンとブーツ(それ以外は生まれたままの姿)にで登場。
「俺のことは兄貴と呼んでくれ」
……アッー!
前作で「モデルとして通用するような器じゃない」と言った渡瀬可奈子をアシスタント兼恋人にしている。
今作ではボクシング経験者であることが明かされた。口論の末に殴りかかってきた久保田俊夫をボディ一撃で悶絶させるも、犯人にはアッサリやられてしまう。
ピンクのシナリオでは毎回他二人が敵の色仕掛けに屈していく中、ショタコンでホモの本領を発揮し無双状態となる。女の魅力を次々と跳ね除け、逆に敵の粗を探しこれらを看破する……が、地下27階の「ショタ、アリマス」の張り紙の誘惑には勝てずホイホイ左の扉へ吸い込まれていった。
最終的に自分には透しかいないと気付き再合流すると、伊右衛門と不幸せなキスをして終了。これにより異性愛者になった。このときホモでなくなったのを「治った」と香山さんが表現しているが今だと問題になりそうである。
掲示板
6 ななしのよっしん
2023/06/05(月) 17:38:07 ID: WbpD6nEYkD
ゲーム終盤の皆殺しモードになると、もう挙動がミステリの犯人じゃなくてホラー映画の怪物なんだよね…
どうやって誰にも見られず客室を自由に出入りして殺してるんだよ
7 ななしのよっしん
2023/07/04(火) 23:40:54 ID: +a9Vw0YuqF
>>1-2
悪霊編の美樹本はお前もう主人公だろってレベルだったね
スパイ編はここの記事読むまで存在忘れてたが
8 ななしのよっしん
2024/03/10(日) 00:07:55 ID: CjZ+5X5OVG
>>6
どうやってペンションに電話したのかも結局不明だし、そういう怪物ってことなんだろうなあ
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最終更新:2025/07/15(火) 04:00
最終更新:2025/07/15(火) 04:00
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