坂角総本舗「ゆかり」とは (バンカクソウホンポユカリとは) [単語記事]

ゆかりとは、愛知県東海市に本社・本店を置く菓子メーカー坂角総本舗が製造販売する海老煎餅である。

概要

海老煎餅の生産量日本一を誇る愛知県。その愛知県に本拠地を置く坂角総本舗の主力商品のひとつが、本記事で紹介するゆかりである。

三河湾・瀬戸内海・ニューギニア島近海などで水揚げされた海老の身に馬鈴薯デンプン・小麦粉などを加えて作った生地を、二度焼きして製造される。薄いピンク色をした平べったい、もしくはひしゃげた形状が連想される一般的な海老煎餅とは異なり、ゆかりははっきりと焼き色が出ており、味も一般的な海老煎餅と比べると非常に香ばしい。賞味期限は製造日より60日間。高級感があり、調理不要ですぐ食べられ、甘いものが苦手な人にもオススメできるお土産にうってつけの品である。

なお坂角総本舗は愛知県外でも百貨店などに行けば普通に店舗を構えており、ゆかりをはじめとする極上の海老煎餅を購入できる。

ゆかりの前身となったのは、江戸時代に漁師たちが食していた「えびはんぺい（海老のすり身のあぶり焼き）」。徳川家献上品にもなったこのえびはんぺいを坂角総本舗創業者が海老煎餅として改良したものが、現在のゆかりの原型である。商品名は、贈答品として人と人との「ご縁」を繋ぐ、という願いを込めてつけられた。