破魔矢(はまや)とは、魔物を打ち破る矢である。
正月に神社に参拝に行くと、絵馬などとともに授与されていることがある。また、端午の節句の飾りとして破魔弓とセットで売られていることもある。矢の形になっているが、木製であり先端の鏃(やじり)はそれほどとがっていないため、投げ飛ばしたり振り回したりぶっ刺したりしない限り子供が持っても大丈夫。ただし中には鏃がない種類もある。矢に絵馬や鈴がくくりつけられていることもある。
由来は宮中行事の「鳴弦の儀」ではないかと考えられている[1]。鳴弦の儀は皇子が誕生した際に、矢を使わずに弓の弦を鳴らすことで魔除けを行っていた儀式で、その際に的として藁で作った「はま」というものが置かれていた。これに仏教用語である「破魔」をあて、「破魔矢」等と呼ぶようになった。
その後武家社会にもこの習慣が浸透していくが、子供が生まれた家の初正月に矢を贈る習慣に変化し、さらに時代が下ると、破魔矢は子供とは無関係に正月の縁起物として扱われるようになった。
縁起物であり、基本的に神棚や床の間に飾ることが多い。それが無ければ、地面から離して高い位置に置くのが一般的。その年の干支と反対側の、縁起が悪いとされる方角に向けるとなおよいが、必須ではない。一年が経ったら効果が切れるので、もらった神社に返却する。
アニメ「ゆゆ式」7話でも登場しているため、ニコニコ動画ではそれ関連の動画が多い。登場した破魔矢は鏃が外れている。作中での使い方は絶対に真似しないように。
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最終更新:2024/04/29(月) 00:00
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