而とは、獣の足あとを表す漢字で、部首である。
漢字として
- 意味
- (汝、爾、若に通じて)二人称の代名詞として使われる。なんじ。(乃、然と通じて)主に順接の接続の語として用いられる。~て、しかして、しこうして、すなわち。逆接で使われる場合もある。(如、爾と通じて)助字として用いられる。
- (能と通じて)よくする、という意味がある。
- 字形
- 代名詞や接続詞の意味は仮借である。もともとは何かの象形で、何の象形かは諸説ある。
- 〔説文解字〕には「頰毛なり。毛の形に象る」と頬毛が原義で、その象形とある。段注本は「須(ひげ)なり」と改めている。白川静は髠と関係があるとして髪を結わない人の象形であるとし、そのような人は古代の巫人だったとし、需はその意味を受けた字であるとする。
- 音訓
- 音読みはジ、訓読みは、なんじ、しこうして、しかれども、すなわち。
- 規格・区分
- 人名用漢字である。2004年に人名用漢字に採用された。JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 而は部首、而部を作る。而や耑に従う字が属する。
- 声符
- 而を声符とする漢字に、耎、洏、荋、恧、栭、胹、䎠、需、輭、鮞などがある。
- 語彙
- 而已・而下・而後・而今・而立
異体字
- 髵は〔説文〕の注に俗に作るとある字。ただ〔玉篇〕は毛の多い容貌、という意味で耏と通じるとし、〔広韻〕は獣が毛を逆立てるような意味で、髬と同じ意味とする。
互換文字
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最終更新:2024/07/27(土) 08:00
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