能美根上駅とは (ノミネアガリエキとは) [単語記事]

概要

当駅の駅名の由来は能美市および旧・根上町である。
かつては旧・寺井町を由来とする「寺井駅」であった。これは北陸本線のルートを決める際に、当初は現在よりも東側の寺井を通る予定だったのが、寺井の住民の反対運動により、根上を通過するルートとなったためである。北陸本線開業当初は当駅は未設置であったが、九谷焼で有名な寺井町への利便性を図るために1912年に当駅が開業した。
しかし、根上にあるのに「寺井」と駅名を付けられたことに根上の住民は怒り、駅名改称運動を行ってきたが寺井のほうが有名であったため、国鉄はこの運動をスルーし、結局JRになるまで放置されることになった。
ちなみに当駅から寺井町へは1925年に開業した北陸鉄道能美線（鶴来～新寺井間）に乗り換える必要があったのだが、1980年にバス転換して廃止され、2007年にはその路線バスも廃止されている（現在はコミュニティバス「のみバス」が運行）。

2005年になると寺井町も根上町も合併によって能美市になったのだが、こうなると旧・根上町に位置していたこと以外に能美市の玄関口となるという考えから「寺井」と言う駅名がかなり違和感を持つようになる。この結果、橋上駅舎となることをきっかけに改称へ動き出すことになり、2014年には旧・根上町の住民にとって悲願であった「根上」の名前がついた「能美根上駅」に改称することが決定し、2015年に改称された。