医学用語としてのQRS(波)とは、心室が興奮した際に発せられる電気のことを言い、心電図などで波形として記録される。
しかしこの記事では、以下でネットスラングとしてのQRSについて取り上げる。
QRSとは、2008年3月23日のF1マレーシアGPにおいて、フェラーリ所属ドライバーのフェリペ・マッサが31週目に単独スピンしてリタイアした際に、「リアの挙動が変だった。何が起きたか分からない。コントロールを失ってしまった」などと意味不明の供述をしたことに端を発するネットスラングである。正確には上記のようなコメントだが、すでに著名となっていたQBKに準えて、“Q”=急に、“R”=リアが、“S”=滑ったので・・・と省略されるようになった。なお、このスピンについてフェラーリ陣営はマシントラブルを否定した。
ちなみにマッサはこの年の最終戦、しかも最終ラップでルイス・ハミルトンに逆転で年間王座を奪われるという悲劇を体験することになる。しかもここ2,3年はマッサは不振が続き、コメントも香ばしさを増しており、彼に同情する者は段々と減少しているのが悲しい現実でもある。
なお、2012年3月18日のオーストラリアGPでは、ウィリアムズ所属ドライバーのパストール・マルドナードが、6位入賞圏内走行しながらも最終周に単独スピン、クラッシュして入賞をフイにしている。レース後の彼のコメントは見事なまでのQRSであり、マッサの後継者として期待が高まっている。
ちなみに、2010年9月4日のIRL(インディ・レーシング・リーグ)第15戦ケンタッキーでスタート直後に単独スピン、クラッシュした佐藤琢磨は、その理由を「エア・ポケット」と口走・・・もとい発言している。
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最終更新:2024/11/09(土) 11:00
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