IRLとは、
本項では1について解説する。1.Ⅱの選手権に関してはIRL(組織)が存在した2003~2010年のインディカー・シリーズ(ICS)時代も含む。
2011年以降のインディカー・シリーズについては「インディカー」の記事を参照。
1994年、トニー・ジョージが社長を務めていたインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)はIRLと呼ばれる団体を設立する。
背景として、当時アメリカのオープンホイール選手権を担っていたCART(チャンピオンシップ・オート・レーシング・チームズ)が主催する「Indy Car World Series」は国際化および参戦コストの高騰が進んでいた。加えてCARTの設立経緯から一部チームのオーナーが運営メンバーを務めており、彼らが所属するチームがエンジン供給の面などでアドバンテージを得られる仕組みが出来上がるなど、選手権は公平性を失い中小チームは不満を抱いていた。
この状況を打破するため、インディ500を中心とした低コストのオーバルレース選手権の立ち上げを目指してIRLは設立された。
IRLは2008年にCARTの後継組織であったOWRSを吸収。この時点でアメリカのオープンホイール選手権を統括する組織が一本化された。
1996年、IRL(組織)によって新たな選手権「IRL」がCARTから分離独立する形で開始された。同シーズンは年間3戦しかないうえ参戦チームも中小規模が多かったが、インディ500をはじめとするオーバル重視の方針が徐々にCART側の有力チームを惹き付ける。
2003に「IndyCar Series」(ICS)へと改称。2008年にはIRL(組織)のOWRS吸収に伴い、チャンプカー(選手権)が消滅する。チャンプカーの一部チームや開催地はICSへ引き継がれ、組織と同様に選手権も統一された。
IRL時代は全戦がオーバルトラックで開催されており、ICSへ改称後の2005年からはロードコースや市街地(ストリート)も組み込まれている。
IRL発足直後はシャシー・エンジンいずれもCARTからの転用であった。96~97年の移行期間を経てIRL用に設計された仕様が導入される。
IRL/ISC直下のステップアップカテゴリとして、2001年までCARTが主催していたインディ・ライツ・シリーズをIRLが引き継いでいる。
以下はシリーズ名の変遷。
年 | 統括組織 | 選手権名 |
---|---|---|
1994~1995 | IRL | |
1996~1997 | Indy Racing League | |
1998~1999 | Pep Boys Indy Racing League |
|
2000~2002 | Indy Racing Northern Light Series |
|
2003~2008 | IndyCar Series | |
2009~2010 | Izod IndyCar Series | |
2011~2012 | INDYCAR |
※統括組織の変更を示すため、INDYCAR時代(2011年以降)も一部含みます。
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最終更新:2024/12/22(日) 14:00
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