仮面ライダーアギトとは、2001年1月28日から2002年1月27日まで全51話が放送された『平成仮面ライダーシリーズ』第2弾である。平成ライダーシリーズ中ではトップの平均視聴率を維持している。
メインライターに井上敏樹(51話中50話担当、28話のみ小林靖子が執筆)、チーフプロデューサーに白倉伸一郎を迎え、前作のクウガとともに平成ライダーの基盤を作り上げた。
2015年3月24日~29日にかけて、ニコニコ生放送で全話無料上映会(※一部はプレミアム会員のみ視聴可能)が実施された。また、5月5日には全話一挙上映(※一部はプレミアム会員のみ視聴可能)が実施された。
東映特撮おふぃしゃるにおいて2021年11月7日から2022年10月23日まで順次公式配信された。
沖縄の海岸に謎のオーパーツが漂着するという出来事を境に、人々が不可能犯罪によって変死を遂げていく怪事件が発生。
警視庁の氷川誠は、事件を追う内に犯人が未知の怪物「アンノウン」であることを知り、アンノウンを討つ謎の戦士「アギト」の存在を目の当たりにする。
刑事としてアンノウンとアギトの謎を追い、G3システムを装着して戦いに赴く氷川誠、素性を隠し、みんなの居場所を守るためにアギトとして戦う記憶喪失の青年、津上翔一、後にアギトの力に目覚め、不幸のどん底を行く青年、葦原涼という三人の青年たちの人生と、あかつき号事件や風谷伸幸殺しといった過去の事件の謎を軸に物語が展開していく。
本作における仮面ライダーアギトは改造人間でもなければ、古代文明の遺産で変身するわけでもなく、「超能力に覚醒してしまった人間」として新たなライダー像を作り上げた。
また、複数ライダーが登場しての対立や共闘の要素も盛り込まれ、以後平成ライダーの定番となる要素の多くを形作ったと言える。
第一話では仮面ライダーは登場しても変身シーンが登場せず、作品全体にミステリアスな雰囲気を漂わせている。
物語の開始前に未確認生命体事件があったという、前作「仮面ライダークウガ」を彷彿させる設定がなされているが、未確認生命体4号が存在した、とはされているものの、それがクウガだったのかについては定かでない。
「未確認生命体による大事件があった」「G3システムは未確認生命体4号をデザインモチーフとしている(ちなみにG3のデザインコンセプトは「警察がクウガをメカで再現した」というものである)」「G3の装備は対未確認用の物(神経断裂弾?)」等の共通する要素と時系列の矛盾の両方が存在しており、製作側は続編と取るか否かは視聴者各人の自由である、とするスタンスを取っている。
これは「クウガ」の製作指揮を執った高寺Pの反発が理由と思われる。まぁ高Pだし仕方ないね。
詳しくはこちら⇒ http://tvarc.toei.co.jp/tv/agito/msg-0205.html
また、「仮面ライダーディケイド」のアギトの世界においてはグロンギ怪人が登場し、クウガの世界と同じ外見の人間が登場するなど、繋がりを持った世界として定義付けられた。
(後述の「『仮面ライダーディケイド』に登場したアギト」も併せて参照されたし。)
平成ライダーシリーズ初の劇場公開作品。 ゲストとして仮面ライダー一号を演じた藤岡弘、が出演している。
後の映画でも定番となる後期フォームのお披露目、量産型怪人の登場などの特別な要素が盛り込まれたのも本作からである。
装着員の命を奪う危険を孕んでいるため破棄された装備「G4システム」の設計図を盗み出した自衛隊の一部隊と、これまでにない規模で人々を襲うアンノウンの群れ、そしてアギトやG3ユニットの面々による三つ巴の様相を呈した争いが繰り広げられる。
死を覚悟してG4を身に纏う水城と氷川の対決が作品の山場となっており、アギトの映画であるものの主人公は氷川といっても過言ではない。
「仮面ライダーディケイド」における「アギトの世界」について原点との相違点。
原典 | ディケイド・アギトの世界 | |
津上翔一 | 主人公の名称 | 芦河ショウイチ |
美杉家に居候している | 主人公の職業 | 仮面ライダーG3の装着員であったが… |
仮面ライダーアギト | 主人公が変身するライダー | エクシードギルス |
小沢澄子 | G3ユニットの責任者 | 八代淘子 |
前述通り、「アギトの世界」は「仮面ライダークウガ」の続編と思っても良い程、繋がりがある世界。
G3ユニットを開発した警察の未確認生命体対策班とグロンギとの戦いが繰り広げられており、グロンギ族の他にも新たな脅威としてアンノウンが登場する。
アンノウンがアギトの力に目覚めた者、超能力の持ち主を抹殺する事を使命にしている点は原典と共通であるが、本作ではグロンギ族までも標的となっている。
オリジナルのアンノウンとして「バッファローロード タウルス・バリスタ」が登場。
芦河ショウイチは不完全なアギトの力=エクシードギルスに覚醒してしまった為にアンノウンに狙われてしまう。
ちなみに芦河ショウイチと言う名前は、原典の津上翔一、氷川誠、葦原涼の文字を一部分ずつ組み合わせたもの。
また、クウガの世界で死亡した八代刑事はアギトの世界ではG3-Xの責任者を担当している。
同一人物ではあるものの、別世界の存在なのでユウスケとの面識はない。
なお、エクシード化していない通常のギルスやアナザーアギトは登場しない。
その理由は一説によれば、生物的な質感を出すために怪人と同様の素材を利用しラテックス塗料を利用していたため、経年劣化により腐敗を起こし使用不能となったためであるという。
※番組での「水落ち」が多すぎたためという説もファンの間では通俗的なものとなっているが、そもそもアギト原作において水落ちの頻度はそれほど高くない。
恐らく水落ち回数歴代最多を誇る仮面ライダー555からは全てのライダーがディケイド本編にゲスト出演している点から考えても、水落ちが未登場に終わった直接的原因である、というのは到底現実性の高い説とは言えないだろう。
また、2009年8月8日公開の『仮面ライダーディケイド オールライダーvs大ショッカー』にも仮面ライダーアギトが出演。
しかも、変身前が別人というパラレル世界のライダーが大勢を占める中で、仮面ライダーBLACK役の倉田てつをと共に、当時の役柄もそのままに津上翔一/仮面ライダーアギト役として賀集利樹が出演した。
事実上TV版のその後とも言える世界。(ジオウの設定上「仮面ライダークウガ」とは同一の世界観)
TV最終回でレストランアギトを開いていた仮面ライダーアギトこと津上翔一を始めジオウ時代(2019年)ではそのウエイトレスをしていた風谷真魚、G3ユニットの全国配備に力を入れる尾室隆弘が客演。
極め付けは前々から議論の的となっていたアギトのアナザーライダーのデザインがほぼアナザーアギトそのものであり、しかもそれらが大量発生していた。
また、2018年12月22日に公開された「仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER」にて本編に先駆けて仮面ライダーアギト役として賀集利樹が声をあてている。
※詳細は各項目にて。
掲示板
1226 ななしのよっしん
2024/05/05(日) 09:31:13 ID: VtgPvxi8Mz
ようやく「PROJECT G4」を見てみたけど、アクションは凄いけど全体的に惜しいな。
出来る限り現実寄りにしたかったのは伝わるけど
いくら0年代初頭でも浮浪児がウロウロしてるのは無理があるし(まぁ神待ち少女とか現代でもいるけど)
元々特撮界隈(ヒーロー物)では扱いが難しい自衛隊も、これだったら「真仮面ライダー序章」の財団みたいなオリジナルの組織で良かった気が…
1227 ななしのよっしん
2024/05/21(火) 13:01:39 ID: GT+0X48uny
G5システムは映像作品でみたいな
ライオトルーパーどころかゼクトルーパー並みの量産品かもしれないけど
1228 ななしのよっしん
2024/11/18(月) 11:06:10 ID: WoKfWPzu9B
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最終更新:2024/12/26(木) 15:00
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