それ以上でもそれ以下でもないとは、「ちょうど」を表すのに使われる日本語の言い回しである。
いつぐらいから存在する日本語かは分からないが、1985年に放送したTVアニメ「機動戦士Ζガンダム」の中で「今の私はクワトロ・バジーナだ。それ以上でもそれ以下でもない」という言葉が確認できることから1985年には既に存在したと思われる。
もしかしたらこれが発生源そのものかも知れない。
現在では「○○は△△であり、それ以上でもそれ以下でもない」という形で用いられ、「○○はちょうど△△である」という意味が込められる。この○○や△△には、数値として比較できる対象のみならず、日常会話で「以上」「以下」という表現ができるもの全般が適用される。(例:彼との関係は単なる友人であり、それ以上でもそれ以下でもない)
注:この項目の内容は、あくまで「こんな考え方もあるよ」というだけの内容です。「間違ってるから直せ」と言う意図はありません。
皆さんはお気づきだろうか。この表現が矛盾しているということを。「以上」とは、比較対象を含めて上位にあることを意味する。そのため、「以上でない」とは比較対象を含めず下位にあることを意味している。つまり、「以上でない」と「未満」は同義である。同様にして「以下でない」と「超」も同義である。このことから、「それ以上でもそれ以下でもない」とは「それ未満かつそれ超」と同義になる。実際、これを満たすものは存在しない。
ではどのような表現が適切か。結論から言うと、「それ超でもそれ未満でもない」である。おそらく話し手も、言わんとしていることはこれであろう。ではなぜこの表現を使わないかというと、「以上」と「超」、「以下」と「未満」の混同が原因ではないだろうか。加えて「超」という言葉が比較する言葉として一般にあまり使われない(使われるにしても「100kg超級」くらい)ことも考えられる。受け手に対するわかりやすさを追求した結果、矛盾のある表現になってしまったのではないだろうか。
また、「それ以上でもそれ以下でもある」と言う表現でも正しい。
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最終更新:2025/12/09(火) 01:00
最終更新:2025/12/09(火) 00:00
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