ちゅ、多様性。とは (チュタヨウセイとは) [単語記事]

ちゅ、多様性。とは、2022年11月23日に発売されたanoの楽曲である。

概要

元ゆるめるモ!のあのちゃんが歌手のano名義で発表した「普変」以来1ヶ月ぶり3枚目のソロシングルとなる作品。

2022年10月期のテレビアニメ『チェンソーマン』エンディングテーマに起用された。チェンソーマンのテレビアニメは回毎に異なる歌手がエンディングテーマを担当するという特殊な形態を採っており、本作は第7話目のエンディングテーマとなっている。

楽曲の制作には真部脩一ら相対性理論の関係者が携わっている。

その内容は一見、中華風のメロディに乗せたラブソングだが、サビの「Get get get on Get on chu!」が劇中描写に擬えて「ゲゲゲロ、ゲロチュー」と聴こえるように歌われており、歌番組での字幕も該当パートの読み仮名はゲゲゲロ、ゲゲゲロ、ゲロチューとそのままの形でふられている事が多い。このような楽曲は、特に珍しくはなく、過去にKUWATA BAND（桑田佳祐ソロプロジェクトで期間限定結成されたロックバンド）の『スキップ・ビート』という楽曲でサビパートの「Skipped beat,Skipped beat」を「スケベースケベー」と聴こえるように歌うといった事例があった。（所謂空耳歌詞である）

当初はチェンソーマンのアニメがやや不発に終わったこともあり、アニメファンの間で多少話題になる程度でビルボードランキングも最高位は週間30位程度であったが、奇抜なタイトルやサビの印象的フレーズ、所々に韻を踏んだ歌詞などから中毒性の高い楽曲として徐々に人気を博し、YouTubeで公開されたミュージックビデオでanoがサビパートで腰を屈めて両腕を前に踊っているダンス（通称:ゲロチューダンス）を、TikTokなどのSNSで真似して踊ることが流行した事もあって、2023年前半にかけて大きくブレイク、楽曲もロングヒットした。なおMVのダンスパートには南海キャンディーズの山里亮太も参加している。

2023年のanoは殆どの音楽番組をこの楽曲で出演し、ダンスも披露、年末の日本レコード大賞、NHK紅白歌合戦でも本楽曲を歌唱した。

2024年現在、anoにとって最大のヒット作となっている。

なお、これ以降も楽曲は発表し、アルバム『猫猫吐吐』を発表しているものの、本作を収録したアルバムが週間9位を記録した以外はインパクトに欠けることからか、やや伸び悩んでおり、本作を越える楽曲が出せるか否かがanoの歌手としての命運を分けるとの見方もある。