ほえほえくまーとは、台湾の学生が気勢を上げる様子を描写する語である。クマの顔文字(・(ェ)・)を伴って書かれることもある。
2014年3月中旬、台湾の立法院(国会に相当)が学生らによって占拠される事件が発生した。その発端は馬英九総統が中華人民共和国と締結した「サービス貿易協定」を強行採決しようとしたことにある。これは、お互いの国のサービス産業関連企業に対して、相手国の市場に参入することを許可するという協定である。
特に問題とされたのは中国と台湾の温度差であり、
という点にある。つまり、台湾で中国支社を開業することが容易で、国富を中国に吸い上げるのも容易だった。しかも対価として提出された中国への台湾支社の進出は、必ず中国への献金を要求するものだった。
またこれの国家間調印式における不透明さや民意の不在に加え、本来はサービス業種それぞれへの審査を加えた上で決定するはずの協定を、なぜか一括した上でまともな審査なしに強行採択したことが問題を激化させた。
結果、この協定は実質的に台湾を大陸に売り渡すものであるとまで言われ、またこれをなんの意義や審議もなしに強行採択した馬英九と国民党政府に怒った学生達が行動を起こしたのである。
そんな中、立法院を占拠した一人であるLongson Chang氏が持ち込んだiPadを用いて映像を中継し、それがニコニコにゅーすちゃんねるに配信され始めた。3/19 21:00から開始された中継は48時間連続で配信され、延べ視聴者数は120万人に達した。(3/21 21:00現在)。
そんな中、学生が「サービス貿易協定反対!民主を守れ!」等のシュプレヒコールを上げる様子についたコメントが「ほえほえくまー」である。「○○、○○ー!」等のリズムで唱えられるシュプレヒコールを聞いた視聴者が、中国語は聞き取れないが台湾を応援したいという気持ちから、なんとなくかわいらしいクマを思い浮かべ書き込んだものと考えられる。同中継においては、学生達が気勢を上げる度にそれに唱和する形で「ほえほえくまー」の弾幕が形成されることもあった。
なお、空耳の元となった中国語は「退回服貿」であると考えられる。発音はおそらく「tuìhuífúmào」。カタカナで表すと「トゥイフイフウマオ」といったところか。(もう少し厳密に書くと「トゥェイホェイフウマオ」)
退回とは、撤回するという意味である。服貿とは服務貿易の略であり、サービス貿易協定を指す。合わせて、サービス貿易協定を撤回せよという意味である。
参考リンク(画像) http://i.imgur.com/veNjlYT.jpg
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最終更新:2025/12/13(土) 13:00
最終更新:2025/12/13(土) 12:00
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