アスランは既に少し錯乱している!とは、ガンダムSEEED DESTINYの37話「雷鳴の闇」で、レイ・ザ・バレルがシン・アスカへ向けて言った言葉である。
ジブラルタル基地にてプラント最高評議会議長のギルバート・デュランダルからレジェンドガンダムを受領したアスラン。だがすでにアークエンジェル討伐を命じている、ラクス・クラインを暗殺しようとしたなどの理由で不信を感じていたアスランは、その後、ミーア・キャンベルからレイ・ザ・バレルとギルバート・デュランダルがアークエンジェルへの思い入れが過剰などの理由から、自分が不穏分子と判断されているということを聞き、ザフト軍から脱走することを決意する。
だがミーア・キャンベルからは脱走を拒絶されてしまい、同僚にしてザフト軍の戦艦ミネルバのオペレータであるメイリン・ホークの協力(状況からして偶然)を得て基地内にあるグフイグナイデッドで逃亡を計る。しかし逃亡する瞬間にその姿をレイ・ザ・バレルに発見され発砲されてしまう。しかもアスラン・ザラだけでなくメイリン・ホークにまで発砲をしていたことから安全のためにメイリン・ホークと共にコクピットへ乗り込んでしまう。
このまま逃亡を許してしまってはならない、とレイ・ザ・バレルはシン・アスカと共にグフイグナイデッドの追跡にあたる。そのとき、シン・アスカはアスラン・ザラ同様にギルバート・デュランダル議長より受領したデスティニーガンダムに搭乗したが、レイ・ザ・バレルはアスランの受理したレジェンドガンダムに搭乗した。
その後、グフイグナイデッドの追跡に成功した2人は攻撃を開始。レイ・ザ・バレルは容赦なく攻撃を加えたが、シン・アスカは逃亡する理由が分からず動揺を隠しきれていなかった。そんなシン・アスカにデュランダル議長のやり方が間違っていることを伝えるために説得を開始したところでレイが言い放った言葉である。
レイ・ザ・バレルにとってギルバート・デュランダルは家族のような存在であった。その彼の目指すべき世界の障害となるものは全て排除すべきと思っていたのか、アスラン・ザラに関してもアークエンジェルという大きな障害と共謀しているのではないのかという多数の証拠と疑惑の元、議長との会談の末に不穏分子と断定していた。
またギルバート・デュランダルの目指す世界を支援するため、同じく議長に信頼を抱いていたシン・アスカを利用することで目的へ大きく邁進しようとしていた。もしアスラン・ザラによって議長の行動に関する疑惑が伝えられ、シン・アスカがその言葉を信じてしまうと、オーブ開放作戦ではデスティニーガンダムとインフィットジャスティスガンダムとストライクフリーダムガンダムという尋常ではないほどの無理ゲーを強いられることになる。それを少しでも緩和し、目標へ達成するにあたって障害を排除してくれる大きな味方を手放したくなかったという考えもあったと思う。
故にアスラン・ザラの言っていることは、全て彼が捏造したことで、新型機を相手に少しでも優位に立とうと咄嗟に出た虚言であるということをシン・アスカに分からせるため、あえて錯乱していると言い彼の言葉に聞く耳を持たないよう仕向けたのではないかと推測される。
結果としてシン・アスカはアスラン・ザラの言葉を全て無視し、容赦なくグフイグナイデッドを撃墜することに成功した。
しかしレイの思惑通りとはいかず、以後何度もそのことを夢で思い出したり、アスランと再び出会った時にはシンが錯乱していた。挙句の果てには主人公が交代していた。
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/11(木) 18:00
最終更新:2025/12/11(木) 18:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。