エアバス(英:Airbus S.A.S.)とは、ヨーロッパの四カ国(フランス、ドイツ、イギリス、スペイン)に跨る航空機製造メーカーである。フランスのトゥルーズに本拠を構える。
設立当時の会社名はエアバス・インダストリー(Airbus Industrie)。
現在、アメリカのボーイング社と世界の民間航空機市場を二分しており、大型から小型までのジェット旅客機はほぼこの二社による独占状態にある。
2009年7月現在、日本の航空会社のエアバス機での運航は以下が挙げられる。
また、傘下のエアバス・ミリタリー社を通じてA330MRTT(旅客機改造の給油・輸送機)やA400M(軍用輸送機、開発中)と言った軍用機も開発・生産している。
1970年にフランスの「アエロスパシアル」と西ドイツ(現在のドイツ)の「ダイムラー・クライスラー・エアロスペース」の二社が、共同出資して設立。後にスペインの「コンスラクシオネス・アエロノーティカ」とイギリスの「ブリティッシュ・エアロスペース(BAe)」も出資することなり、4カ国に跨る体勢となった。
1972年にエアバス初の航空機である中型機A300の初飛行を行い、1974年から機体の引渡しを行った。(エアバスの設立前の1969年から、フランス、西ドイツ、イギリスの三カ国の間でA300の開発は行われていた。)しかし、発表当初は技術不足もあってかA300の売れ行きが悪かったため、エアバスは赤字を抱えることとなったが、フランスと西ドイツの両政府による公的資金援助を受けることで乗り切った。(後に、他の機体に使われた技術なども取り入れられたA300自体の改良型であるA300-600が発表された。)
その後、中型機A310の開発を経て、1984年から開発を行った小型機A320が商業的にも大成功を収めるに至り、エアバスがアメリカのボーイングと肩を並べるほどの航空機メーカーへの成長する契機となった。(A320を元に作られた航空機として、胴体の長さを変更したA318、A319、A321が派生している。)
1980年代後半からは大型機A330や大型機A340の開発を行い、ボーイングの大型機B777と市場を争うこととなった。(A330とA340の違いは、A330は中・長距離運航に適合した二発機であるのに対し、A340は長距離運航を目的とした四発機となっている。)
2001年、フランス、ドイツ、スペインの出資会社が合併して「EADS」となったことで、EADSとBAeの二社が株を持つ体制となり、それに伴って社名も現在の物に変更された。(後の2006年に、BAeが持っていた株を全てEADSが買い取ったことで、EADSの完全子会社となった。ただし、BAeもエアバス製航空機の部品製造を2009年現在も続けている。)
2002年には、航空機史上初の総二階建て構造の航空機である超大型機A380の開発を開始した。(超大型機であるボーイングのB747シリーズは前方部の一部が二階建て構造であった。)2007年にシンガポール航空がA380の一号機を受け取り、成田国際空港にA380が乗り入れている。
2009年現在、ボーイングのB787を意識した中型機A350XWBの開発を行っている。(当初はA330をベースにA350を開発しようとしたところ顧客である航空会社からの反応が悪かったため、初めから設計しなおしたA350XWBを改めて開発するに至った。)
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最終更新:2025/12/11(木) 00:00
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