ガンダムアストレイ レッドフレーム改とは、『機動戦士ガンダムSEED VS ASTRAY』に登場するモビルスーツ。
通常機および改以外のバリエーションについては「ガンダムアストレイ レッドフレーム」を参照。
レッドフレーム改
Gundam Astray Red Frame Kai
ガンダムアストレイ レッドフレーム改 |
| 型番 |
MBF-P02KAI |
| 全高 |
18.00m |
| 重量 |
62.0t |
| 搭乗者 |
ロウ・ギュール
8(ハチ) |
| 特殊 |
ヴォワチュール・リュミエール
ミラージュコロイド・ウイルス
ドラグーン・システム
パワーシリンダー |
| 武装 |
- 75mm対空自動バルカン砲塔システム“イーゲルシュテルン”
- ガーベラストレート
- タイガーピアス
- タクティカルアームズⅡL
- ビームトーチガン
- マガノイクタチ
- ローエングリンランチャー(オプション)
|
初登場は『VS ASTRAY』。ライブラリアン戦で破損したレッドフレームを大々的に改修した形態。
ヴォワチュール・リュミエール(VL)やドラグーン、ミラージュコロイド等のロウが関わった技術を「全部盛り」している。
現時点で最後発のレッドフレームであり、外伝シリーズの集大成的存在である。少々語弊はあるかもしれないが、ガンダム界では「全乗せ機」という枠にカテゴライズされる。
改に関しては完全にロウの趣味が前面に出ている。
同時間軸の装備では丸く収まった感じすらある「ブルーフレーム セカンドリバイ」と対照的に、常にぶっ飛んだ装備を披露していたロウサイドの到達点の一つ、とも言えるだろう。
右のスペック表を見て貰えば分かると思うが、とにかく技術を詰め込めるだけ詰め込んでいるため、トンデモ機が多いデスティニー時代でもやり過ぎ感が漂う異色の存在。
最新鋭のヴォワチュール・リュミエール技術、古くはマガノイクタチやドラグーン、コロイド技術など、作中で脅威を誇った技術も多く、その戦闘力は測り知れない物がある。
『何に使うか』ではなく、『技術的に興味があるだけで搭載した機能』が満載なのだ。(『VS ASTRAY Vol.2』70頁)
- 「タイガーピアス」
虎徹の名を冠した日本刀。ガーベラストレートの兄弟剣であり、ロストテクノロジーが使用されている。
蘊・奥(カーボンヒューマン)が乗る「レッドフレーム(レプリカ)」が使用していたが、後にロウの手に渡る。
- 「タクティカルアームズⅡL」
レッドフレーム改の肝とも言うべきハイブリッドツール。
ブルーフレームセカンドリバイのタクティカルアームズⅡL同様、信頼と安心のロウ印。
レッドフレーム改には後述の多岐に渡る機能・形態があるが、その殆どはタクティカルアームズⅡLに依存した物。
すなわち、このツールを無効化されるという事はギミックの大半を奪われる事と同義。
- 「ローエングリンランチャー(オプション)」
ブルーフレームセカンドLが使用していた物と同型。同様にバッテリーの問題で単体での使用は不可能。
使用の際はエネルギーの供給元を用意しなくてはならない。セカンドLは核エンジンを搭載し、ベルグランデやドレッドノートイータのNJC効果範囲に入り、本武装を利用していた。
レッドフレーム改の特殊装備
- 「ヴォワチュール・リュミエール」
- スターゲイザーガンダムに搭載された惑星間航行用推進システム。
レーゲンデュエル戦で大破したターンデルタのVLを移植したものである。元々は友好関係にあるD.S.S.D(深宇宙探査開発機構)の技術が用いられており、ターンデルタは緊急推進システムに採用していた。
しかし核エンジン/NJC搭載機ではないのでフルパワーでの使用は出来ない。厳密にはフルパワーでも一瞬なら発動出来るが、すぐにエネルギーが切れるため実戦運用には程遠い。
- 「マガノイクタチ」
- オーブの技術者エリカ・シモンズが「ゴールドフレーム天」に組み込んだ特殊兵装。コロイド粒子により、接触した他機のエネルギーを強制的に放電させて吸収する機能である。本機の物はその改良版として相手に触れずとも使用可能で、吸収力も核エンジン搭載機をフェイズシフト・ダウンさせる程に跳ね上がっている。
小説版ASTRAYによるとこれがマガノイクタチの初期案であり、技術の発展でようやく当初の構想で実現が可能となった。搭載機は「ゴールドフレーム天ミナ」、「ネブラブリッツガンダム」、「ヴァンセイバーガンダム」など。
- 「分離式統合制御高速機動兵装群ネットワーク・システム」(ドラグーン)
- 量子通信機能を搭載したタクティカルアームズⅡLをオールレンジ兵装であるドラグーン端末に見立てる。
ただタクティカルアームズⅡLは一基しかないため、このシステムの真価はあまり発揮する事がない。
そもそもドラグーンやガンバレルなどのオールレンジ・システムは空間認識力の高い者しか使用不可能。実質、他機(適性の高いパイロット)との連携用機能として扱われる。
ドラグーン自体はXアストレイ(ドレッドノート)でロウが関わったのだが、ヴァストレイ作中では何の因果かプレア・レヴェリー(カーボンヒューマン)が乗るニクスプロヴィデンスに同調用のデータを送って使用されている。
- 「ミラージュコロイド・ウイルス」
- 恐らくテスタメントガンダムやゲルフィニートが搭載した量子コンピューターウイルスのことだと思われる。(コロイド粒子を散布し、それを媒介に量子コンピューターにウイルスを送信・汚染して意のままに操る機能。)
ただし、ロウ本人は「使用する気がない」らしい。
- 「パワーシリンダー」
- 強化型駆動システム「パワーシリンダー」を移植し、パワードレッドのパワーの再現に成功している。
レッドフレーム改のフォーム(形態)
- 「ノーマルフォーム」
- タクティカルアームズⅡLを背中にマウント。2本の実体剣を装備する為にビームサーベルは取り外された。
- 「Vフォーム」
- 標準的な形態。「特殊な能力はないがバランスが良く、カッコイイので仲間に自慢できる形態」との事。
ゲーム「カプセルファイターオンライン」などでも標準装備として扱われている。
- 「アローフォーム」
- 弓状に展開しビーム砲を放つ形態。ショートボウとロングボウの2種があり、射程と連射性能に違いがある。
ヴォワチュール・リュミエールの効果で放ったビームを自在に屈折させる。このビーム偏向機能はフォビドゥンガンダムやミラージュフレームセカンドイシューの曲射の比ではなく、急激な方向転換を可能とさせる。
ゲーム「BATTLE DESTINY」で「ほぼ直角に曲がる」というとんでもない追尾性能を誇示した。(さらに威力も高いという理論上は百発百中を体現したような反則的な機能である)
レーダー機能も有しており、VL展開時にはエリア内の敵の位置や動きを正確に捕捉可能。作中では6機のネブラブリッツガンダムの「テレポートシステム」のからくりを見破った。
- 「フライトフォーム」
- タクティカルアームズⅡLを翼状に展開させ、背部に装備する飛行形態。
この形態ではタクティカルアームズⅡLを使用出来ないため、ガーベラストレートとタイガーピアスで戦う。
また、フライトユニットを鋭角に変形させた「ハイスピードモード」と呼ばれる形態も確認されている。
ハイスピードモードはフライトフォームに比べて速度は上がるが安定性に欠き、格闘戦には向いていない。
- 「ワークフォーム」
- 作業用形態。タクティカルアームズⅡLはビームトーチなどの作業用機能もある。
作業用アームとしての稼働時は、パワーシリンダーの効果で物体を挟み切断する事も可能。
- 「ソードフォーム」
- タクティカルアームズⅡLを大剣として扱う形態。ただしデッドウェイトであり、高機動戦には不向き。
実際に並べて見るとタクティカルアームズⅡLがレッドフレームと同等以上であることが分かる。
- 「デルタフォーム」
- 光の翼「ヴォワチュール・リュミエール」を使用するための形態。
これにより改は、C.E.世界でも数少ないVLを発動可能な機体となっている。ちなみに搭載機はスターゲイザー、デルタアストレイ、ターンデルタ。同名の類似システムにストライクフリーダム、デスティニーと主役機揃い。
デルタアストレイの△を逆にした▽を背負うターンデルタのパーツを使用している。
真の能力を発揮するには核エンジン/NJCが必要となる。
関連動画
関連商品

関連項目
- 機動戦士ガンダムSEED ASTRAY
- ガンダムアストレイ
- ロウ・ギュール
- ターンデルタ
- ガンダムシリーズのMS・MAの一覧
プロトアストレイ単記事リンク