キミの声がきこえるとは (キミノコエガキコエルとは) [単語記事]

キミの声がきこえるは2006年12月にAXLから発売されたエロゲ。

表記が間違っていることが多い。キミの声がきこえる、カタカナ漢字ひらがな。ダウンロード販売アリ。

ストーリー

大学受験に失敗して予備校通いとなった主人公。

都会で勉学に励むもよし。故郷で温泉宿の手伝いをするもよし。さぁ楽しい浪人生活の始まりだ！

概要

AXLの2作品目。原画の瀬之本久史の作風がいよいよ今風に安定して来た頃の作品。加減を明らかに間違えた圧倒的なボリュームを持っており、同メーカーの3作品目「恋する乙女と守護の楯」の2倍強を誇る。

この作品、画期的なのは主人公が寝取られるところである（浮気とも言う）。メインヒロインとやるところまでヤった後からサブヒロインへのシナリオ分岐が行われるため、なんというか切ない。1回のプレイで付き合って別れるまで体験できるシナリオの厚みには感心するが、やっぱり切ない。

加えて主人公が非常に頼りなく、むしろメインヒロインに感情移入してしまうため、プレイヤーの単なる浮気のはずなのに寝取られたという印象が付きまとう。ただし某誠さんの物語のように、ゲーム上で直接的にキャラクターたちが揉めているわけではない。後味が悪くないように、表現はハートウォーミングに作られている。事実は変わらないけど。

またビジュアル面で優れた表現が多い。立ち絵のバージョンが多く、超至近距離では画面いっぱいの大きさの別イラストまである。一枚絵でもミニサイズを別に採用されており、書き込みが必要のない些細なイベントシーンや、書き込みによってリアリティが失われるような場面をSDで表現している。

余聞だがこの作品、なぜか極端に知名度が低い。関連商品もなければウィキペディアに記事もない。記事は有難い事にどなたかが書いてくれたようである。もしかすると当記事の初稿筆記者の熱意が誰かに伝わった…のかも。

あとOHPのキャラクター紹介が全然意味がない。みんな色々と生きるのに必死で趣味とか特に。

エロ

エロがすごい。家庭用ゲーム機に移植したらイラスト7割差し替える必要がある程度の濃さ。

特筆すべきは着エロ。ひらひらの服の隅々まで書き込まれた着衣シーンは圧巻である。洋服から旅館の作務衣、寝巻きに制服ともはや止まるところを知らない。ただ抜きゲーと呼ぶにはソレのシーンでシナリオが絡みすぎているので、シナリオを含んだシチュエーション好きの人に向いていると思われる。

キャラクター

攻略キャラクターは2+1+4の7人。その他は公式ページ（年齢制限アリ）を参照されたし


敷島桜（しきしまさくら）	CV：青山ゆかり
高校時代の同級生で浪人仲間。いくつかの大学に合格しているものの、本命に不都合が発生したため浪人になる。エロゲのヒロインとしては特色なく普通の娘。青山ゆかりだからといって理不尽な強気はない。甘え上手。

南野泉（みなみのいずみ）	CV：松田理沙
大昔の幼馴染で旅館の仲居さんで女将の娘。ダメ浪人たちとは違ってきっちりお仕事ができる社会人。それでも茶目っ気は忘れないとてもいい娘。責任感が強くて若いながらに一目置かれている。

飯塚美由紀（いいづかみゆき）	CV：夏野こおり
父親の再婚相手の娘、つまり義妹。普段は父親の元で生活しているものの、浪人となった主人公をお世話するためやってきた。誰とでもフレンドリー、恋敵ともフレンドリー。泉とは違う方向で社交的ないい娘。家事ならなんでもできちゃう。

久我島美玲（くがしまみれい）	CV：まきいづみ
高校時代の同級生で憧れだった人。無事大学に進学し、夢破れたと諦めるもひょんなことで再び出会う。桜とは違う方向性で普通の娘。普通に色々計算して主人公に接近してくる。華やかだけどおっとりしてる、でも芯は強くて言うべきことは言う。

桐谷桜花（きりたにおうか）	CV：如月美琴
予備校の女帝。3浪目でバイトに明け暮れるお姉さん。主人公一行の2浪を期待する勢いでサボリの道に誘い込む。体が資本的な考えがあるので、軽そうに見えて不摂生は致しません。常識には逆らいますが。桜は妹分。

南野空子（みなみのそらこ）	CV：楠鈴音
泉の義母で旅館の女将。まだまだお姉さまで通用する容姿を持つものの、お姉さまと呼ばせたいくらいには頑張るお母様。色気は武器。大人なワガママを行使する。主人公には婿として期待している。夫としてでも良いらしい。

日比谷富音（ひびやふね）	CV：茶谷やすら
通称サマンサ。旅館の仲居さんでメイド服を着用している眼鏡っ娘。双子の弟ともに働いている。衣装とは違って素朴で健気、ちょっとドジッ娘だけどめげずに頑張っている。主人公の友人のオタクの手を借りてメイド度が上昇する。