グエン・キム・ホア 単語

グエンキムホア

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グエン・キム・ホア(Nguyen Kim Hua)とは、『銀河英雄伝説』の登場人物である。

概要

自由惑星同盟の実質的な建国者(S.E.?-538)。OVAではたくましい身体をし、厳しい顔つきに黒髪とカストロひげを持つ男性といった姿をしている(老年期においては毛は白くなり頭頂部が禿げ上がった姿となっている)。

同盟の国父アーレ・ハイネセンの親友であり、その事故死後は老境に至るまで脱出者たちの指導者として”長征一万光年”をひきいた。

長征一万光年

グエン・キム・ホアは、帝国暦160年代(宇宙暦470年代ごろ)、アルタイル星系第七惑星にある鉱山で奴隷労働を課せられていた共和主義者たちの一員だったと思われ、帝国暦164年(宇宙暦453年)、アーレ・ハイネセンの指導によりイオン・ファゼカス号でアルタイル星系を脱出、その先で建造した恒星間宇宙船に乗り込み新天地をもとめて帝国領から逃亡した40万人の男女のひとりであると考えられる。

新天地を目指す一行は銀河系深奥部の危険地帯へと突入し、そのさなかに親友でもあるハイネセンが事故死すると、グエンが代わって旅を指揮する立場についた。そしてアルタイル星系を脱出して50年以上の旅のすえ、一行はついに危険地帯を抜けて安定した恒星群に到達。そのうちの一つ、バーラト星系の第四惑星にハイネセンの名をつけて入植の根拠地とした。時に帝国暦218年(宇宙暦527年)、50余年の旅を経た老境のグエンはすでに視力を失っており、待望の新天地をその眼に映すことはかなわなかった。

この年、新天地へと辿り着き得た16万人余の脱出者を市民とし、自由惑星同盟が成立する。長征の指導者たるグエンはその初代元首に推されたが、老齢と盲目を理由として就任を断ると、そのほか一切の公職にもつかなかった。彼は喪われた親友の名を冠したハイネセン記念財団の名誉会長という地位のみを得て老後を過ごし、宇宙暦538年に没する。その名は首星ハイネセンの首府ハイネセンポリスに位置する巨大な広場に記念されている。

距離の防壁

同盟の公職に就くことはなかったとはいえ、建国初期には長老として助言を求められるようなこともあったらしく、政府首脳から国防政策について問われたときのことばが遺されている。

帝国本土とわが共和国との距離が、最大の防壁となってくれるだろう。よほど巨大な野心と才能をもつ者が時をえてはじめてこの防壁を打破するだろうが、一世紀やそこらは案ずるにおよばぬ

後世に”距離の防壁”と称されるこの言は、帝国本土から同盟までの遠距離が軍事上いかに巨大な障害であるかを示したものである。のちにダゴン星域会戦を経て帝国マクシミリアン・ヨーゼフ1世朝の司法尚書オスヴァルト・フォン・ミュンツァーは”距離の暴虐”として同様に同盟遠征の困難なることを説き、マクシミリアン・ヨーゼフ晴眼帝をして同盟への侵攻計画を破棄せしめた。その跡を継いだコルネリアス1世もこの障害を乗り越える寸前に至りながらついに打破しえず、「距離の暴虐をねじふせ、防壁を打破」するだけの野心と才能と時とを三つともにえた人物は、これより2世紀半を経たラインハルト・フォン・ローエングラムまで現れなかった。

そして自由惑星同盟は、グエン・キム・ホアの予言した通り、宇宙暦640年のダゴン星域会戦に至る「一世紀やそこら」のあいだ、民主共和主義の砦として”古き良き時代(グッド・オールド・デイズ)を謳歌することになるのである。

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関連項目

  • 銀河英雄伝説
  • 自由惑星同盟
  • アーレ・ハイネセン

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