サービス三流懲りた新幹線とは、インターネット黎明期で話題となった、朝日新聞に掲載された投書である。
原文ママであるが、プライバシーを理由に名前は伏せることとする。
サービス三流懲りた新幹線
主婦 (岐阜県 59歳)3月下旬、2泊3日の東京巡りをして、たくさんの楽しい思い出を胸に、東京発「ひかり」に飛び乗りました。
空席が多かったので荷物を右の座席に置いて腰を下ろしました。その時、車掌さんがけんさつに来ました。
私の切符を見て、4千円余りを支払って下さいとの事でした。グリーン車でした。
財布の中は2千円少々しか入っていませんでした。
自由席を3両歩きましたが、全部満席。
疲れが出て、それ以上空席を探す気になれません。出入り口のドア近くにバッグを置いて腰掛け、足は対面の壁にくっつけて疲れを癒しながら考えました。
切符は、金券ショップの格安店3点を回って買った9300円のものです。
車掌さんは横を通っても声をかけるでもなく、むなしい1時間50分でした。180円の切符を買っても「ありがとうございます」という言葉をかけてくれる私鉄の駅員さんがいるかと思えば、JRは1万円近い切符でも空席の案内もありません。
二度とJR新幹線は利用したくありません。
サービスは三流です。
この投書は2002年4月7日に朝日新聞名古屋版に掲載され、当時の2chやブログサイトでも話題となった。また、2012年に同じ朝日新聞に投書された「新幹線の三景」でもこの投書が脚光を浴びたほか、2023年に別のニュースサイト「が自由席特急券を持った老人がグリーン車に座っていた若者に席を譲れと迫った」という記事を掲載した際も再び話題になるなど、20年が経過したにもかかわらずいまだSNSで話題になることがある。
当時は2000年に発生した東海豪雨に対するJR東海および社長だった葛西敬之の対応のまずさからインターネット上ではJR東海バッシングが繰り広げられており、朝日新聞はこの投書を掲載することでJR東海のサービスは最悪であることを世論誘導しようと企んだのではとされていた。しかし実際は朝日新聞の思惑とは逆となり、投書した女性に対して否定的見解がされることになった。一例を挙げると
このような意見はインターネットだけでなく朝日新聞に対しても投書が行われ、4月17日にはこの女性に対する以下の見解がなされている。
座席の確保はみんなが工夫
主婦 (名古屋市 33歳)7日の声欄「サービス三流 懲りた新幹線」を読んで。
座れなかったむなしい気持ちはよく分かりますが、サービスが悪いと言うのは少し違うと思います。3月下旬の新幹線は春休み期間中で当然込み合っていたのでしょう。
確実に座るためには指定席券を購入すべきです。指定席の乗客は混雑期には早めに予約をします。
自由席の人は座るために早い時間からホームに並びます。グリーン車の人は、より快適さを求めて余分にお金を払います。
みんな、それぞれに自分の快適さを求めて少しの努力をしています。
混雑期では仕方がありません。私も飛び乗りで3時間以上を座れずに過ごしたことがあります。
東京で会社員をしていた時は、ぎゅう詰めで立ちっ放し2時間の通勤でした。あまりのつらさに3駅前の始発駅まで行って、座る努力をしたこともあります。
どうにかならないか、と怒る気持ちもいっぱいあります。
でも、仕方のない部分もある現状では、乗る側もできる努力はすべきです。まして旅行なら、下準備をするのが基本です。
努力や工夫もなしに快適さを求め、満たされないと他のせいにするという発想は、身勝手という現代人の病の一つだと思います
このように至極まっとうな投書が掲載されたわけであるが、一方で「世論が真逆だったことを受けて朝日新聞が掌返しをしたのでは」という憶測もあった。
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最終更新:2025/12/11(木) 19:00
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