ジェフユナイテッド市原・千葉リザーブズとは (ジェフユナイテッドイチハラチバリザーブズとは) [単語記事]

ジェフユナイテッド市原・千葉リザーブズとは、かつて存在した「ジェフユナイテッド市原・千葉（ジェフ千葉）」の下部組織の一つで、JFLに所属する社会人チームであった。

概要

略称は「ジェフリザーブズ」。

社会人チームであるため、毎年チーム内の形態が変わり、純粋なアマチュアチームになることもあれば、プロアマ混合のセミプロチームになることもなる。

「Jリーグクラブの下部組織内にある社会人チーム」であることの一番の強みは、

有力な選手をトップチームへ完全に移籍させる際に、移籍に関する面倒な手続きが無いこと。
選手はリザーブズに籍を置いている状態のまま、トップチームに登録できたり（つまりJリーグ公式戦に出場可能）、トップチームの練習試合にも出られたりする。（Jサテライトリーグがあった頃は、同リーグへの出場も可能であった。）

といったことが主に挙げられる。
その一方、トップチームからリザーブズに落ちる選手もいる。

しかし、経営が難しくなってきたことに加え、2010年より上記の移籍について制約が強化された（普通の2チーム間の選手移籍同様、決められた期間内にしか選手の移籍ができなくなった）結果、ジェフリザーブズを単独のチームとして存続させる意義が薄れたことから、2011年シーズンをもって解散となった。

トップチームが市原緑地運動公園臨海競技場をホームグラウンドから外したのちも、市原をホームとして利用し続けていた。

歴史

1995年、「市原スポーツクラブ」のサッカーチームとして創設。
なのでよく勘違いされるが、このチームは最初からジェフ千葉の下部組織として創設されたわけではないので注意。

2000年からジェフ千葉（当時はジェフ市原）の下部組織に改組し、2003年にはジェフの下部組織であることを明確にするため「ジェフユナイテッド市原・千葉アマチュア」に改称する。

その後2004年には天皇杯に初出場し、「Jリーグクラブの下部組織内にある社会人チーム」として認知されるようになるための第一歩ともなった。
2005年には関東リーグ2位で地域リーグ決勝大会への出場が決定、その後同大会で2位の成績を収めてJFL昇格を決める。

2006年には「ジェフユナイテッド市原・千葉クラブ」に改称、しかし「クラブ」とつけたために色々紛らわしかったのか、翌2007年には現在の名称になった。
（なお、ココから2年後にJサテライトリーグが廃止となり、それに変わる2軍が出れるリーグが誕生しない限り、事実上、リザーブズが現在2軍の位置にいることとなった。）

2009年にはリーグ前期で4位に入ったため、初めて天皇杯のJFLシードを獲得。
その天皇杯1回戦で柏レイソルとのある意味変則的な「千葉ダービー」となり、延長突入するなど接戦したが、PK戦でやられて涙を呑んだ。

2011年シーズンをもって解散（上記参照）。