ズァークとは、アニメ「遊☆戯☆王アーク・ファイブ」の登場人物である。CVは小野賢章。
この項目では、彼の作中での姿《覇王龍ズァーク》についても解説する。
スタンダード・融合・シンクロ・エクシーズの次元が分断される前である『ひとつの世界』のデュエリスト。
元々は一般的な普通の存在であったが、リアルソリッドビジョンがデュエルにおいて実用化されると共に注目を浴びる事となった。
「モンスターの声が聞こえる」との事で、リアル化したモンスター達と高い連携を発揮する。その姿は同じ世界の出身である零王曰く「モンスターと共に地を駆け、宙を舞い、フィールド内を駆けまわる」を体現するかの如く。
また、4体のドラゴンの本来の所有者であり、主人公・榊遊矢とそっくりな4人のデュエリスト達の基になった存在。彼らの本来の姿ともいえるのかもしれない。
デュエルの大会で勝ち上がる日々、悲劇は起きた。
ある対戦において、対戦相手が倒れ込んだモンスターの下敷きとなって重体になるという事故が発生、観客やズァーク自身はその光景に動揺する。
しかし、熱狂していた人達は歓声を上げ、他の人々の動揺もいつの間にか歓声に変わっていった、そしてズァークもまた……。
熱狂した人々を魅了するかのように激しく危険なパフォーマンスを繰り広げるズァーク、その姿に熱狂する人々。
いつの間にか彼はデュエルの有り様を変え、その姿に触発されたデュエリスト達までも危険なパフォーマンスで魅せだす。
ある日、世界中のデュエリストを下した彼は観客に問いかける、「まだ満足していない、もっと激しいデュエルをしたい」……。
それに応えるように激しいデュエルを求め続ける観客、その声を受けたズァークは突然4体のドラゴンを召喚。ズァークと共鳴し破壊衝動を増幅させたドラゴン達は会場の人々を襲い、その場は惨劇へと変わったのである。
会場を壊滅させたドラゴン達の破壊衝動は止まることなく、それを感じたズァークは1つとなる事を決意、「アストログラフ・マジシャン」の力を解放する事でズァークと4体のドラゴンは1つの姿へと重ね合わさり、後述の神にも等しい力「覇王龍ズァーク」へと変貌した。
しかし、赤馬零王の娘であったレイが、零王の元から持ち出し行使したカードの力により、「覇王龍ズァーク」はそれぞれ分裂した次元とともに分裂。
融合次元には「ユーリとスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」、S次元には「ユーゴとクリアウィング・シンクロ・ドラゴン」、X次元に「ユートとダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」、そしてスタンダード次元の榊遊勝のもとには「遊矢とオッドアイズ・ドラゴン」……。
そして零王の推し進める次元統合により第五次元アーク・ファイブが生まれる最中、最中、ユートとユーゴを取り込みながら激突する遊矢とユーリ。しかし、仲間たちが「願い=欲望を託し」「デュエルに勝つことを願った」ことで、登場人物全ての想いを嘲るように「覇王龍」は復活を遂げてしまう。
彼らの出自を考えると、「元の姿に戻ってしまった」というのが正しいが……。
使用デッキの実態は不明。
現状はっきりしているのはデッキのカードとして「オッドアイズ・ドラゴン」と「アストログラフ・マジシャン」、エクストラデッキのカードとして「スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」・「クリアウィング・シンクロ・ドラゴン」・「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」を所持している事のみ。
ちなみにアストログラフ・マジシャンのテキストにはズァークが使用していない「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」の名前が確認できる模様。そして実際のカードテキストでも「オッドアイズ・ドラゴン」は無関係な存在に……。
零王のデータにユーリを指し「Z-ARC」とあったことから、次元を「ARC」とし、その終末の要因として「Z」を「最期」と意味づけてのネーミングと思われる。シリーズ3作目「遊☆戯☆王ファイブディーズ」のボスキャラクター「Z-ONE」とネーミングの方向性が一致するが、関連するネタなのかは不明。芸がない。
先述の通り、過去に融合して以降のズァークはこの姿で登場する。
アニメに先駆けネタバレで復活が確定OCG化が決定しており、以下の効果はOCG版のテキスト。
融合・ペンデュラム・効果モンスター
星12/闇属性/ドラゴン族/攻4000/守4000
【Pスケール:青1/赤1】
(1):このカードがPゾーンに存在する限り、
相手フィールドの融合・S・Xモンスターは効果を発動できない。
(2):1ターンに1度、相手がドローフェイズ以外でデッキからカードを手札に加えた時に発動できる。
そのカードを破壊する。
【モンスター効果】
ドラゴン族の融合・S・X・Pモンスター1体ずつ合計4体
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。
相手フィールドのカードを全て破壊する。
(2):このカードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
(3):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。
デッキ・エクストラデッキから「覇王眷竜」モンスター1体を特殊召喚する。
(4):モンスターゾーンのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
このカードを自分のPゾーンに置く。
2017年1月14日発売のパック「マキシマム・クライシス」に収録されるパッケージモンスター。
OCGでは初の融合・ペンデュラムモンスターである。しかし、自身の効果によりこのカードをペンデュラム召喚することは不可能。
融合素材は設定通り、各召喚法のドラゴン族モンスターを融合する必要がある。例えるなら、「創星神 Sophia」の融合モンスター版だが、儀式モンスターの代わりにペンデュラムカードを要求し、素材はドラゴン限定。
フィールドでの融合は非現実的であり、出来うる限り別の方法での融合を試みたい。墓地での融合はドラゴン族融合の「龍の鏡」に加え、シンクロモンスターを素材に含んでいることから「ミラクルシンクロフュージョン」が使用可能。
融合魔法に加えドラゴン族のペンデュラムカードをデッキに投入する必要があるため、構築は特殊にならざるを得ない。このカードも含め、ペンデュラムと兼任する融合・S・Xモンスターはそれぞれ存在するが、それらは召喚の手間がかかるか素材指定が厳しいため、あまり頼れない。
ちなみに「轟雷帝ザボルグ」の効果でエクストラデッキを自分から破壊した場合、融合に必要な一通りの素材と、おまけに墓地に送ることで先述の墓地融合魔法「ミラクルシンクロフュージョン」のサーチが可能な「捕食植物キメラフレシア」を墓地に叩き落とすことが可能。これにより、素早くこのカードの融合召喚の布陣を整えることが可能。
また、「アストログラフ・マジシャン」は対となる「クロノグラフ・マジシャン」同様、設定通りこのカードの融合召喚行為を内蔵した効果を持つ。この場合必要なのは「ペンデュラム・ドラゴン」「エクシーズ・ドラゴン」「シンクロ・ドラゴン」「フュージョン・ドラゴン」の4種1枚ずつであり、アニメでの派生カードに加え、「アストログラフ・マジシャン」の収録されるストラクチャーデッキ「ペンデュラム・エボリューション」でも代替となる「魔術師」4種類が新規収録されるため、特化デッキならば融合召喚も難しくない。
ちなみにこの場合、「ペンデュラム・ドラゴン」には融合モンスターも多いため、そちらを代替にすることも可能。
このように召喚条件が難しいが、その分を取り返しうるいくつもの効果を持つ。
モンスター効果だが、1の効果はフィールドの全破壊。耐性を持たれることも多いが、損失を取り返す可能性は少なくない。
2の効果は効果破壊と対象に取る効果に対しての耐性。攻撃力も高めだが、戦闘破壊はされ、対象に取らない効果は受けるため過信は禁物。
3の効果は、1とは相性がよくないが、戦闘破壊のたびにアドバンテージを得られる。「覇王眷竜」が増えるたびに可能性が広がるが、純粋にアドバンテージを1枚分獲得できるだけでも優秀。
また、4の効果でたとえ戦闘破壊されてもペンデュラムスケールに居座り、さらなる妨害が可能。
ペンデュラム効果は1が融合・S・Xモンスターの効果発動を封じるという大きな影響力をもたらす。現在はエクストラデッキに切り札や除去手段が集中することも少なくないため、これで場が停滞することも少なくない。
このカードを除去するために手札を増やそうにも、2のペンデュラム効果で増えた手札自体を破壊されてしまう。これを潜り抜けるにはドローフェイズで手札を増やすしかない。
このカードのペンデュラムスケールは1のため、ペンデュラム召喚のスケールとしても十分に役に立ち、このカード主体ということは必然的にペンデュラムカードを多く投入することが多いため、立て直しも難しくない。
モンスターとして真っ先に天敵として挙げられるのは、いつもの「SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング」。4のモンスター効果は起動効果のため、一方的に戦闘破壊を受け、ペンデュラムゾーンにも置けないまま倒されてしまう。そうすれば、このカードは表側表示でエクストラデッキに戻ってしまい、一度エクストラデッキから取り除かない限りいかなる方法でも再召喚できなくなってしまう。
また、「N・グラン・モール」や「氷結界の竜トリシューラ」など、破壊でも対象を取る効果でもない除去は少なからず存在する。それらと相対する可能性を考え、モンスターとして維持するのではなくペンデュラムゾーンに逃がすために、自発的に「デストラクト・ポーション」などでモンスターゾーンのこのカードを破壊し、ペンデュラム効果に切り替えることも考えたい。この場合、一度エクストラデッキに加わってから新たにチェーンを組み効果を発動するため、トリシューラの範囲外に一時的に逃げることができる。
なお、このカードがペンデュラムスケールとモンスターゾーンにそれぞれ存在する場合は、起動効果で攻撃力を上げるライトニングを永続効果で封じ込めるため、メジャーな弱点を潰されることで攻略が一気に難しくなる。とはいえ1枚でも召喚条件は極めて厳しいわけだが……。
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最終更新:2025/12/15(月) 23:00
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