チャーン・インターナショナルサーキットとは、タイ東部のブリーラム県にあるサーキットである。
10月にMotoGPが開催される。
2014年にオープンした当初の名称は、現地のサッカークラブであるブリーラムユナイテッドにちなんで
ブリーラムユナイテッドサーキットという名称だった。
その後、タイのビール企業のタイビバレッジ社が命名権を購入し、ビールの商品名であるチャーンが付いた
チャーン・インターナショナルサーキットという名前になった。
MotoGPにはタイのビール企業であるブンロート・ブリュワリー社がスポンサーに付いていて、
MotoGPの興行中に同社の商品であるSingha(シンハ)が宣伝される。
スポンサーのライバル商品を連呼してはいけないので、MotoGPの公式サイトや公式放送では
ブリーラム・インターナショナルサーキットと表記される。
Chang(チャーン)とSingha(シンハ)の競争についてはタイの記事のこの項目を参照してください。
タイは日本の自動車産業との関わりが深い国である。
詳しくは、タイの記事の中の主な産業という項目を参照してください。
タイでは先代国王のラーマ9世が大変に敬愛され、街中至るところに国王肖像画が飾られていた。
本サーキットの12コーナーの外側にも巨大な国王肖像画が立てられていた。
詳しくは、ラーマ9世の記事を参照してください。
タイの首都バンコクから北西へ直線距離で307km離れていて、クルマで6時間ほどかかる。
カンボジアとの国境からは70km程度離れている。
近くに大きな都市が無く、ホテル探しに苦労する。レース関係者にとっては少し辛いサーキットである。
サーキットの隣に、現地のサッカークラブであるブリーラムユナイテッドの本拠地スタジアムがある。
このサーキットのオーナーとブリーラムユナイテッドのオーナーは同一人物である。
ブリーラムユナイテッドはタイを代表するビッグクラブで、AFCチャンピオンズリーグの常連。
海岸線との距離は300kmで内陸部のサーキットである。サーキット周辺は緑色の木々が広がる。
サーキットの中に3つほど池がある。
サーキットの南10kmに、チョーラケーマーク貯水池とフワイタラート貯水池という大きな湖が2つある。
上下の勾配が少ないサーキットである。
メインスタンドの下にピット施設がある。
メインスタンドに座る観客はピット施設でのメカニックの動きを見て楽しむことができない。
直線区間の割合が大きくてアクセルを開ける時間が長く、燃費を意識しなければならないコースである。
電子制御で出力をカットする、できるだけ前のライダーの背後に付けてスリップストリームの恩恵を受ける、
そういう工夫をしなければならない。
熱帯の国なので気温と路面温度が高いことが多く、タイヤのグリップ力低下が問題となる。
主なパッシングポイントは3コーナーと最終12コーナー。抜きどころがやや少ないサーキット。
ヘルマン・ティルケが設計したサーキットらしく、先に緩い角度の高速コーナーを配置して、
その次にキツい角度の低速コーナーを配置する、そういう組み合わせが2ヶ所ある。
4コーナーは緩い角度でブレーキ緩めの高速コーナー、5コーナーはキツい角度でブレーキングする低速コーナー。
8コーナーは緩い角度でブレーキ緩めの高速コーナー、9コーナーはキツい角度でブレーキングする低速コーナー。
最終12コーナーから4コーナーの直前までは直線区間がひたすら続くエリアとなっている。
最終12コーナーはかなりキツい角度の低速コーナーなので、メインストレートはさほど最高速が伸びない。
1コーナーは直角に曲がるコーナーで、ブレーキを掛けすぎずスピードを残して進入する。
ここでパッシングを仕掛けるするライダーはあまり多くない。
次のバックストレートは本サーキットで最長の直線区間である。
ごくわずかに左に曲がる2コーナーがあるが、これは実質的に直線と扱われる。
2コーナーへ向かって行くあたりでわずかながら下り勾配になり、スピードが乗る。
3コーナーは低速に落ちるヘアピンカーブで、本サーキットでも最大のパッシングポイントになる。
3コーナーから4コーナーはまたしても長い直線となる。途中からわずかながら上り勾配になり、
4コーナーの直前でいきなり下り勾配になり、下り勾配のまま4コーナーに入っていく。
4コーナーから最終12コーナーまではコーナーが連続するテクニカルなエリアである。
4コーナーは緩い角度の高速コーナーで、アスファルト舗装されたランオフエリアが広い。
4コーナーから5コーナーまではすこしだけの直線で、傾いていたバイクを垂直に戻す。
5~6コーナーは左の複合コーナーで、6コーナー直後に右に切り返し、わずかな上り勾配を駆け上がっていく。
7コーナーを立ち上がるとまたしてもちょっとした直線となる。
8コーナーは緩い角度の高速コーナーで、続く9コーナーはぐるっと回り込んだ低速コーナー。
8コーナーと9コーナーの間にはちょっとした直線があり、傾いていたマシンを垂直に戻す。
9コーナー立ち上がりからはかなりの高速で左へ右へと切り返すS字区間になっていて、
各ライダーがマシン操作技術を披露する場所になっている。
最終12コーナーはキツい角度の超低速コーナーであり、パッシングポイントとなる。
最終12コーナーを立ち上がってすぐのところにチェッカーラインがある。
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最終更新:2025/12/13(土) 16:00
最終更新:2025/12/13(土) 15:00
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