ドラえもん のび太の宇宙英雄記 単語


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ドラエモンノビタノスペースヒーローズ

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2007年 2015年 2016年
新・のび太の大魔境 のび太の宇宙英雄記 新・のび太の日本誕生

ドラえもん のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)とは、映画ドラえもんシリーズ第35作目である。新キャストでは第10作目にあたる。2015年3月7日公開。 主題歌は『360°』。作詞:miwa、作曲:miwa & NAOKI-T、編曲:NAOKI-T、歌:miwa

概要

新キャストによるオリジナル作品としては第5作目、藤子・F・不二雄の元チーフアシスタント、むぎわらしんたろうの企画・原案協力作品としては第3作目となる。むぎわらしんたろうによる漫画版、フリューによるゲーム版も発売された。

監督は旧キャストのシリーズより映画・テレビシリーズで作画・演出として携わってきた大杉宜弘。本作が大杉の長編映画監督としてのデビュー作である。脚本は『新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』より手掛けている清水東が担当する。

大杉はインタビューで「作りようによっては深刻なお話になるので、絶対に明るい作品にしようと思っていた」「まんがやアニメは本来、子どものものであって、子どもに返してあげたい」など、子供のためのまんが映画を強く意識した発言をしており、それが作品に色濃く反映されている。監督としてのオファーも「笑い路線、明るいもの」だったという。そのため『のび太の恐竜2006』以来、映画ドラえもんの特徴であった描画のタッチを意識した線はテレビシリーズなど一般的な商業アニメと同じ均一の線へと変更。キャラクターの頭身も作風に合わせる為低く設定されるなど絵作りの面から見直された。

「さまざまな「大長編ドラえもん」を読み込むようにした」という大杉の言葉通り、ストーリー展開に大長編のお約束を落とし込んでいる。ゲストキャラクターとの交流や食事、しずかのお風呂シーン(本作ではシャワー)を網羅する他、のび太の妄想(「のび太の魔界大冒険」「のび太と夢幻三剣士」)や映画撮影(「のび太の宇宙小戦争」)という過去の映画を意識した場面も多い。

ちなみに子供向けのまんが映画作品へ徹した映画版とは対照的に、むぎわらによる漫画版はシリアスさやバトル面を補填する内容となっており、大まかな展開は同じだが終盤や宇宙海賊たちとの戦いはかなり映画版と異なる。また、終盤で語られるのび太の本当の得意技についての描写は、原作『ドラえもん』より漫画コマを引用しており、その得意技も原作のあるエピソードを髣髴とさせるものとなっている。→「45年後…」。

リニューアル後のむぎわらが企画・原案協力・まんがを手掛けた作品は『ドラえもん』自体の掘り下げがめて行われてきており、本作の漫画版は藤子Fの『ドラえもん』と地続きだということを強く感じることが出来るだろう。映画版が物足りない方は漫画版を読むことを強くお勧めしたい。

あらすじ

ゲストキャラクター

バーガー監督 CV/能登麻美子
 ドラえもんが映画撮影のために出した「映画監督ロボ」。姿はハンバーガーに似ている。
 気難しい性格で女の子に弱く、作中ではしずかと一緒にいることが多かった。
 撮りたい映画の内容に合わせて風景を変えて舞台セットを作ったり、立体映像を出すことが出来る。また、体のパンズ部分に付いている「ごま」が超小型カメラとなっており、役者達を個別に撮影することが可能。
 そして彼の最大の機能は対象物の時間を巻き戻すことが出来る「早戻し」機能である。作中では出動シーンをのび太だけやり直す為使用したほか、映画の終盤では粉々に砕け散ったポックル星の太陽アルマスや、アルマスを砕くためにハイドたちが吸い上げたポックル星のエネルギーを元に戻すために使われた。この展開は「ご都合主義」「デウス・エクス・マキナ」という意見も存在するが、藤子F先生原作の映画でも唐突なドラミちゃんやタイムパトロールの登場などで事態を解決する方法が採られてきている為、それに倣ったと見る向きもある。


アロン CV/井上麻里奈
 本作のゲストキャラクター。ポックル星出身で、保安官をしている。
 ヒーローに扮して映画撮影をしていたのび太たちを本物のヒーローと勘違いし、ポックル星を救うため助力を願い出る。

ハイド CV/田中裕二(爆笑問題)
 宇宙海賊の幹部。
 頭脳派で機械を駆使する。
 メーバ・オーゴンとともに「スペースパートナー社」としてポックル星に近づき、「ポックルランド」の建設を進める。

メーバ CV/観月ありさ
 宇宙海賊の幹部で紅一点。
 アメーバ状の体を自由に変形させることができる。

オーゴン CV/古川裕隆

 宇宙海賊の幹部。
 喋ることはできないが物凄い怪力の持ち主。
 
イカーロス CV/市村正親
 宇宙海賊のボス。
 のび太たちにやられて戻ってきたしたっぱを容赦なく石化して粉々にしてしまうなど、無慈悲な面がある。
 しかし体は非常に弱った状態で培養液のカプセルに入っており、元の肉体を取り戻すためポックル星の太陽アルマスに眠るグラファイトを狙う。
 漫画版では弱体化しておらず、のび太たちをピンチに追い込む強力なボスとして立ちはだかる。

スタッフ

  • 原作藤子・F・不二雄
  • 監督・絵コンテ/大杉宜弘
  • 脚本/清水東
  • 企画・原案協力/むぎわらしんたろう
  • 演出/酒井和男、浅野勝也
  • キャラクターデザイン/丸山宏一
  • 美術監督/皆谷透
  • 色彩設計/松谷早苗
  • 撮影監督/末弘孝史
  • 編集/小島俊彦
  • 録音監督/田中章喜
  • 効果/糸川幸良
  • 音楽/沢田完
  • チーフプロデューサー/増子相二郎、菊池寛之、大倉俊輔、斎藤満
  • プロデューサー/川北桃子、鶴崎りか、小野仁、齋藤敦、大金修一、沢辺伸政
  • 制作/ 「映画ドラえもん」制作委員会

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関連項目

  • ドラえもん
  • 大長編ドラえもん

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