ナイトメア(カービィ)とは、星のカービィシリーズに登場するキャラクターである。ナイトメアーズパワーオーブとナイトメアウィザードについても記述する。
初登場作品はファミコン専用ソフト『星のカービィ 夢の泉の物語』。リメイク版の『夢の泉DX』にも登場する。
悪夢を司る魔法使いで、カービィシリーズの登場人物とは思えないほど強面(外国人風?)。いかなる攻撃も通用しないマントを羽織り、角付きの兜やサングラスを身に着けた人型の悪魔のような風貌をしている。指先から星型の魔法弾を放つ他、巨体を活かした体当たりも得意としている。弱点は竜巻のような形状をした体。しかしナイトメアを倒すにはスターロッドの力が必須で、そのスターロッドですらマントで覆われている間は如何なる攻撃も通用しない。一方でナイトメア側も攻撃の際はどうしても体を露出しなければならず、そこが隙となる。ちなみにナイトメアはワープ移動をする初のラスボス。後年の作品だとワープ移動はラスボスの標準装備となっており、綿々と受け継がれている。
以降も複数の作品でゲスト出演を果たし、アニメカービィでも重要な役回りで登場した。
カービィシリーズの中ではかなり弱いラスボスとしても有名。原因としては行動パターンが固定かつ単純な所が挙げられる。ワープ移動するとはいえ、ダークマインドやマホロア、クィン・セクトニア等の後発のワープ使いと比べると、動きはモッサリしている。
本作のラスボス。スターロッドが安置されている夢の泉に出現し、プププランドの住人全てに悪夢を見せようとしたが、ナイトメア復活の兆候を察知したデデデ大王がスターロッドを分割して手下に配ったため、復活できずにいた。しかし、事情を知らないカービィが手下を全て倒してスターロッドを完成させ、元の位置に戻したことからナイトメアは復活。中に悪夢が詰まっているというナイトメアーズパワーオーブ(星模様が付いた黒い球体)の状態で、ようやく事情を知ったカービィと対峙する。戦闘は横シューティングゲームで、パワーオーブの放つ星型弾を回避しながらスターロッドから出る星を当てる。だが制限時間が存在し、時間を掛けすぎると朝と夜の間(夢の泉DXでは地面と天井)に挟まれて即死してしまう。ちなみに夢の泉DXではナイトメアパワーオーブという名前になっている。
パワーオーブを撃破すると、決戦の場は月へ移行。そこでパワーオーブは正体を現し、ナイトメアウィザードとなる。ワープを使って移動し、指先や体から星型弾を出して攻撃してくる。弱点は体の部分だが、普段はマントに隠されていてダメージが通らない。ナイトメアが攻撃をする際、体を露出させるので、その時に星を当てるとダメージとなる。また、体力が半分以下になると逆さまになって急降下するという新たな攻撃技が追加される。ナイトメアウィザードを撃破するとエンディング。ナイトメアが倒された際に起きた断末魔の爆発は満月が三日月になってしまうほどの破壊力であった。
サブゲーム「空中探検隊EOS」のラスボスとして登場。「まさかのナイトメア」という固有BGMを持つ。
最初はパワーオーブの状態で現れ、撃破するとナイトメアウィザードの姿に変身して再度勝負を挑んでくる。パワーオーブは星型弾や三日月型のビームといった夢の泉の物語と同じ攻撃を使ってくが、ナイトメアウィザードは星型弾以外に巨大な隕石を飛ばす、黒い魔力球を複数展開させる、掌からビームを出すという新技も会得している。今回もナイトメアウィザードが体をマントで覆っている時はダメージが通らないのでダメージを与えるにはナイトメアが攻撃時に露出させる体に攻撃を当てる必要がある。
因みに空中探検隊EOSのゲームオーバー画面ではアニメカービィでナイトメアの側近だったカスタマーサービスがゲスト出演している。
物語の黒幕としてプププ王国の征服を目論む異界の魔法使い「アナザーナイトメア」が登場。CVは後述のアニメ版でもナイトメアの声を担当した銀河万丈。物語全体に関わる悪役として暗躍し、カービィハンターズとは何度も戦う宿敵のような立ち位置になっている。アナザーナイトメアという名が示す通り夢の泉の物語に登場したナイトメアとは別人であり、外見はナイトメアウィザードに酷似しているがカラーリングはワインレッドを基調としたものになり、身に着けているペンダントは三日月をあしらったデザインになっている。なお、星のカービィの公式Twitterではプププ王国のよろずや店主に「アヤシイ笑みと、異界の裂け目のようなアゴの割れ目が特徴ダヨ!」と容姿を弄られていた。
| 下記にスーパーカービィハンターズのネタバレを含んでいます。 ネタバレOKの方のみスクロールしてください。 |
プププ王国で発生した各地で大型の生物が凶暴化して暴れ回るという事件を引き起こした張本人。ストーリークエストでは凶暴化騒ぎのある所に必ず現れるマントの男として序盤からその存在が仄めかされ、エリア3「古跡」でカービィハンターズの前に姿を現し対決する。本作では纏ったマントで攻撃を無効化されることはなく常時ダメージを与えられるようになっているが代わりに体力は夢の泉の物語のナイトメアと比べ大幅に増し、攻撃や移動スピードもかなり速くなっている。初戦から夢の泉の物語で使用していた技は全て使い、大技として夢の泉の物語でワープスターを撃墜する際に使用したステージ奥からの爆撃攻撃も使用する。撃破すると悲鳴を上げて吹っ飛ぶが完全に倒れるまでは至らず逃走し、カービィたちは逃げたアナザーナイトメアの足取りを追って旅を続けていく。
逃走したアナザーナイトメアは凶暴化騒動の規模を拡大しつつ別のマントの男を操り影武者に仕立て上げるという狡猾な手口も見せるが、エリア5「天空」でカービィたちに追い詰められ二度目の戦いを繰り広げる。二戦目では初戦で使用した技に加えて空中探検隊EOSで使用した掌からのビームと魔力球攻撃を使うようになり、新たな大技として自身を中心に巨大な竜巻を巻き起こす「スターダスト・サイクロン」を披露する。この戦いでもアナザーナイトメアを倒しきることは出来ず再度逃走を許してしまい、戦いの舞台はエリア6「大決戦」へと移動する。
三度目の対決ではアナザーナイトメア自身は戦おうとせず異界に繋がる穴を開き、そこから闇の王キングD・マインドを呼び出してカービィハンターズを始末させようとするが、想定通りにはいかずキングD・マインドからは真っ先に標的にされて遥か彼方に殴り飛ばされてしまう。キングD・マインドがカービィたちによって倒された後は一旦エンディングを迎えるがその後、再び凶暴化騒動が発生したことで吹き飛ばされたアナザーナイトメアが尚も悪事を続けている事が判明しカービィハンターズのさらなる戦いが始まることになる。
二度に渡って敗北を味わい、切り札として召喚した筈の存在に殴り飛ばされ、屈辱にまみれ続けたアナザーナイトメアの目的はいつしかプププ王国の征服からカービィハンターズへの復讐に変わり、最終エリア「夢幻異界」で恨みに身を焦がす狂った復讐者「アナザーナイトメア リベンジ」となってカービィハンターズに最後の戦いを挑む。キングD・マインドに殴り飛ばされた件に関しては完全に自業自得なので八つ当たりもいいところである。身に着けていた装備やマントはボロボロになり片面が割れたサングラスからは赤く光る隻眼を覗かせ、憎悪に支配されているためか表情は攻撃時以外は笑みを浮かべておらずしかめっ面になっている。攻撃と移動スピードはさらに上がり、これまで使用した技を矢継ぎ早に使ってきたりステージ奥からカービィたちを狙って星型弾を飛ばす新技も使ってくる。撃破されてもなおカービィハンターズへの復讐に執着するアナザーナイトメアは再び異界に繋がる穴を開き、古の英雄と呼ばれた剣士を呼び寄せ己の勝利を確信したのか高笑いを始めるが、直後にその剣士の一太刀を浴びて断末魔の叫びをあげながら完全に消滅してしまう。呼び出された剣士は誰の命令も受けず無差別に剣を振るい、世界を滅ぼせる程の力を持った危険な存在だったためカービィたちは古の英雄を倒し、プププ王国に真の平和をもたらすべく最終決戦に赴くこととなる。
プププ王国の平和を脅かし何度もカービィハンターズと対峙してきたアナザーナイトメアだったが、その末路は「自らが引き起こした事態が最大の誤算を招き破滅する」というアニメ版ナイトメアの最期を彷彿とさせるものである意味皮肉なオマージュとなった。
マルチプレイ対応のわいわいクエストではストーリークエストよりも体力と攻撃力が強化されたアナザーナイトメアが登場する。通常版のアナザーナイトメアでも対戦おすすめレベルは58と高めで、リベンジ版に至っては能力値が異なる二種類が用意され最初に解禁されるクエストではおすすめレベル70とこの時点でもかなり高いが後で解禁されるクエストではおすすめレベル85という凄まじい数値になり、そのレベルに相応しい非常に手強い相手となっている。また、リベンジ版は一部の技の挙動がストーリークエストから変化し、急降下体当たりは一度フェイントを入れてから違う位置に降下してくるようになり、スターダスト・サイクロンは発動させながらカービィたちのいる方へ少しずつ接近するという凶悪な性能に変わっている。
「カービィの関心は食べる事だけのようだ」
「お前にも見せてやろう、カービィの悪夢をな!」
魔獣通信販売会社「ホーリーナイトメア社」の会長で、ラスボスを務める。CVは銀河万丈。
数万年前、ホーリーナイトメア社を設立。全宇宙の支配を目論むナイトメアは、自身が生み出した魔獣を使って各惑星を侵略。版図を広げていたが、自由を愛する星の戦士団(銀河戦士団)と戦争になり、激しい戦いを繰り広げた。多数の魔獣が倒されたが、損害を上回る数の魔獣を生み出すという物量攻めで星の戦士団を追い詰める。ごり押し以外にも忍者軍団を寝返らせたり、ナックルジョーの父親を洗脳してキャンプを襲撃させるなど様々な搦め手も行っている。星の戦士の乗り物であるエアライドマシンも強奪している事から、敵陣営から兵器・人材を引き抜いて我が物にする事を好んでいるようだ。こうしてホーリーナイトメア社の前に星の戦士団は膝を折り、全宇宙制覇は時間の問題と思われた。しかしメタナイト卿が宝剣ギャラクシアを奪還した事で、未だ全宇宙を支配し切れていない。また星の戦士団は敗れこそしたものの、各地に潜伏して反撃の機会を窺っていた。それを知ったナイトメアは、販売する形で各地に魔獣を送り込み、残党の討伐を狙っている。作中ではデデデ以外の顧客は確認できないが、惑星の大物を相手に取り引きしているようで、滅んだとある惑星にデリバリーシステムが残っていた。
会長だけあって会社運営の殆どはカスタマーサービスに一任しており、要所要所で指示を出す程度に留まっている。意外と寛大な性格らしく、最強魔獣マッシャーを失う失態を犯したカスタマーを「まぁ良い」で済ませている。反面、裏切り行為には死を以って償わせる非情さも併せ持つ。ナイトメア社を裏切り、マッシャーを倒したナックルジョーに対しては強化型のパワードマッシャーを送り込み、ズタボロになるまで追い込んでいる。
ナイトメアは実体の無い幻のため、どんな攻撃でも倒す事が出来ない。実体は無いものの、物を掴む事は可能な模様。手先から電撃を放つ攻撃技を持つ他、催眠術で他人を自在に操ったり、人の夢を別人に見せる事が出来る。劇中ではカービィの夢をフームに見せ、目の前で痛めつけるという外道っぷりを見せたが、フームがワープスターを持ち込んでいた事が仇となって形勢逆転。ワープスターをコピーしたカービィはスターロッドを手にし、ナイトメアを攻撃。夢の中であればナイトメアにも攻撃が通用し、なすすべなく撃破されてしまった。現実世界に戻った後、悶絶しながら消滅していった。
スターロッドを見たナイトメアは「私の隠された秘密……スターロッドを何故!?」と叫んでおり、既にスターロッドを知っていたようである。
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最終更新:2025/12/06(土) 10:00
最終更新:2025/12/06(土) 10:00
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