単語

ニコニコ動画（β）とは

ニコニコ動画の２番目のバージョン。

特徴

2007年1月15日からサービスを停止する2007年2月24日までの期間を指す。

後に、この時が「ニコニコ動画が最もカオスだった」「あの頃に戻りたい」と呼ばれる時代である。

また、後のγ時代との間に文化的な大きな「断絶」があったという意見もある。

この時代の特徴として、ネタ動画が数多く投稿されていた事が挙げられる。

その理由としては当時、YouTubeのサーバーを利用していた影響で容量100MB、長さ10分と言う制約があり、

画質もそれ程良くないという事で、動画投稿者は必然的に次のような選択を迫らる事になる。

僅か10分という制限時間があり、更には動画製作技術も高くない上に解説サイトもない。

そんな中で何ができるのか？

結果、導き出された答えはアイデア勝負のネタ動画であった。（もちろんそれ以外の動画も存在していた）

ループ

この時代の代表的なキーワードにループ全盛期と言うものがある。

これらの動画はループ時代の代表的な動画の一部であり、多くの中毒患者を生み出し人気を誇っていた。

以上のように今の時代の動画とは大きく異なっていた事が分かる。

この無限ループの流れはβ時代が終了する直前まで続いた。

御三家

 「レッツゴー!陰陽師」「Nursery Rhyme -ナーサリィ☆ライム（きしめん）」「あいつこそがテニスの王子様」を指す。

これらの動画が毎日のように再生数を競い合ってた時代でもある。

まさに、毎日がお祭り状態と言っても過言ではなく、多くの空耳や弾幕など現在でも受け継がれているコメントが誕生した時代であった。

この再生数の競い合いは、F5アタック、さらには田代砲の使用などエスカレートしていくことになる。 

 貴重な当時の様子

『YouTube』からのアクセス遮断

まさに毎日がお祭り騒ぎだったニコニコ動画、しかしその影響を大きく受けたサイトがあった。

YouTubeである。

当時、動画を投稿するにはYouTubeに一度アップロードする必要があった為、当然YouTubeでの再生数も伸びる。

結果、連日YouTubeの動画ランキングはニコニコ動画で見られている動画による独占状態となり、

日本語が分からず、当然ニコニコ動画のことも知らない外国人にとっては何が起こったのかわからない状態であった。

そうした状況の中でのアクセス遮断であり同時期に激しいDDoS攻撃を受け、β時代は幕を閉じる事となる。

幻の10分間等があったものの、新サービス開始までの約一週間多くのユーザーは字幕inでその時を待った。

主な出来事

2007年2月1日 - 総コメント数500万件達成。

2007年2月7日 - 1月の月間ページビューが1億を超えていたことを発表。

2007年2月8日 - 総コメント数1000万件達成。

2007年2月19日 - 対応動画サイトに『フォト蔵』を追加。

2007年2月23日 - 3日前ほどから受け続けていたDDoS攻撃の影響がドワンゴのモバイルサイトにも出たため、サ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ービスを一時停止。また同時期に『YouTube』からのアクセス遮断も確認。

2007年2月24日 - βテストサービスを終了し、新バージョンの開発に入ることを発表。

参考動画 

ニコニコ動画の変貌