ハンジ・ゾエ

概要

ハンジ・ゾエとは、進撃の巨人の登場人物である。ＣＶは朴璐美。

調査兵団の分隊長を勤める眼鏡の人。一見すると理知的で、物腰の優しい人物に見える。あくまで一見する限りは。
少なくとも５年以上前から調査兵団で活動しているベテランで、調査兵団としてそれだけ生き残ったという事実に鑑みれば、戦闘能力も折り紙つきのハズである。常人には似ても焼いても食えないはずの人類最強の男ことリヴァイの片腕・ないしブレーンとして活躍していることから、人並み外れた大物であることは間違いない。

かつては巨人への憎しみを頼りに戦う一般的な兵士であったが、自らが切り落とした巨人の首を蹴り飛ばしたところ、その大きさには不自然なほど軽いことに違和感を抱き、以降は謎に包まれた巨人の生体研究に力を入れている。

調査対象として巨人を理解しようとする奇特な姿勢はもはや変態変人の領域に差し掛かっており、巨人の新たな特性を掴むとその場にくずおれてガッツポーズを決める。こと巨人の生体研究こととなると周りが見えなくなるところがあり、自分の身を危険に晒してまで巨人の反応を確かめ、あわや食い殺されそうになっているのを「生き急ぎすぎ」「いつか本当に死ぬ」と部下にたしなめられるほど。

また、「巨人に痛覚はあるのか？」という実験を捕獲した巨人相手に実行した際には、「一番痛いはずの巨人以上にこちらが泣いてやるのが筋」という意味不明の信念から号泣したり、捕獲した巨人、通称ソニーとビーンが何者かによって暗殺された際には頭を掻き毟りながら慟哭するなど、巨人に対する愛情は単に研究対象の生物に抱くにはいささか異常なレベルとなっている。

しかし、スタンスとしてはあくまで彼（彼女？）は巨人の味方ではなく、「人類の勝利のための、今までにないアプローチ」として捉えている。変態的情熱的な巨人研究で得た知識を生かし、エルヴィン団長や、類稀な洞察力と作戦立案能力を発揮し始めたアルミンと並んで、調査兵団のブレーンとして活躍する。エレンの巨人化後は、より詳しい調査のためリヴァイ班にもちょくちょく同行することになる。だが、外界と人間界を分ける壁の中身が超大型巨人であったことが判明した際には我を忘れて激昂し、頑なに壁の秘密を話そうとしないウォール教の司祭を拷問にかけるなど、あくまで巨人にかける情熱は人類への愛情の裏返しであることがわかっている。（ネタバレに付き反転）

余談だが、このキャラクター、公式で性別不明である。
 一人称が私だったり、スレンダーで髪も長めなために雑誌掲載時に読者が混乱したのを、原作者が面白がって「このキャラクターの性別は明らかにしない方がよさそう」と判断し、明らかになっていない。

一応、単行本５巻の嘘予告でスカートをはいていることは確認されているものの、嘘予告はどこまで行っても嘘なので、どうも根拠に乏しい。強いて言えば女性という

その設定故か、アニメ版では声優として中性的ヴォイスが自慢の朴璐美さんがついたが、この人が演じる役どころは少年や線の細い青年が多いのであてにならない。設定画で胸に陰影がつけられているので、女性派にちょっと有利に傾いてきたかも？　という程度である。

しかし、まだアニメ本編に登場してもない上、公式で言及があったわけではないので「ハンジさんは男/女に決まってるだろ！」というような決めつけた発言はやめよう。ハンジさんはハンジさんである、男でも女でも、彼（もしくは彼女）が我々に与えたインパクトに性別を添えることがあってはならない。

特徴的なセリフ

• それはもう・・・最高に滾るヤツをだよ
• ああああああああぁぁぁぁぁぁ
  これが叫ばずにいられるか!ビーンがこんなに痛がってるんだぞ!?　
• ビーン!頑張れ耐えるんだ!!
• エレぇン!!　その腕触っていいぃぃぃ!?
• ねぇ!?いいよねぇ!?いいんでしょ!?触るだけだから!!
• うおおおおお　あッ・・・つい!!
• 皮膚無いとクッッソ熱ッいぜ!!　これ!!　すッッげぇ熱いッ!!
• いつの間にか忘れていたよ…　こんなの…初めて壁の外に出た時以来の感覚だ…
• 怖いなぁ…

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関連項目

• 進撃の巨人
• マッドサイエンティスト