ホープフルステークス 単語


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ホープフルステークス

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ホープフルステークスとは、以下のことを指す。

  1. 日本中央競馬会(JRA)が施行する競馬の重賞競走(GI)。12月の最終週に中山競馬場の芝2000mで施行される。出走条件は2歳(牡馬・牝馬)オープン・斤量は馬齢。
  2. アメリカのサラトガ競馬場で開催されている2歳限定の重賞競走(GI)。距離はダート7ハロン(約1400m)。例年9月に開催され、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルの前哨戦とされることが多い。
  3. 日本中央競馬会(JRA)が施行していたオープン特別競走。条件は1と同じ。

その他、イギリスの準重賞など同一名称の競走が存在する。

ここでは1と3について説明する。


2歳限定GI競争・若駒中距離王決定戦
ホープフルステークス
中山競馬場・芝2000m


曖昧さ回避 この記事では実際の競馬競走について記述しています。
この競走を元にした『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するレースについては
ホープフルステークス(ウマ娘)」を参照して下さい。

概要

1984年に創設された阪神競馬場の芝1600mの牝馬限定重賞競走(GⅢ)「ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス」が前身である。今でこそ2歳のGIは牡馬・牝馬が出走可能な(実質牡馬路線)「朝日杯フューチュリティステークス」と牝馬限定の「阪神ジュベナイルフィリーズ」に分かれているが、当時は関東の「朝日杯3歳ステークス」と関西の「阪神3歳ステークス」という番組編成で、どちらにも性別の制限がなく所属厩舎によって出走レースを決めるという状態だったため、グレード制施行時に2歳の牝馬限定競走を作る必要があるとして、関東の「テレビ東京賞3歳牝馬ステークス(現・フェアリーステークス)」と同時に創設されたのである。

1991年に阪神3歳ステークスが牝馬限定GI競走「阪神3歳牝馬ステークス」となってからは「ラジオたんぱ杯3歳ステークス」となり、牡馬・騸馬限定の芝2000mと大きく条件が変更された。その後、馬齢表記の変更やラジオたんぱがラジオNIKKEIに愛称を変更したことを受け、「ラジオたんぱ杯2歳ステークス」、「ラジオNIKKEI杯2歳ステークス」と名称を変更した。この間2000年に牝馬の出走も可能になった。

2014年、中山競馬場に移転して現在の名称に変更。条件が牡馬・牝馬(騸馬は不可)に、それと同時にGⅡに昇格した。これによって皐月賞と全く同じ条件の競走になったことになる。JRAは今後GIへの昇格を既定路線としていたが、レート条件を満たしていなかったために2016年まではGⅡのままだった。
2014年~2016年の3年間の平均レートが基準を満たしたことで、2017年よりGIに昇格した。なお、2017年から競馬施行規程の変更に伴い12月28日に曜日に関わらず中央競馬が開催されることになり、ホープフルステークスはこの日のメインレースとなる。
(2020年は12月27日が日曜日になった事により、26日(土)に行われる)

なお、GⅡ時代の2016年の1位の賞金は6700万円となっており、2歳GⅡとしては非常に高額、というかGIクラスであった。2歳GⅡは他に京王杯2歳ステークスとデイリー杯2歳ステークスがあるが、どちらも1位賞金は3600万円。そして2歳牝馬GIの阪神ジュベナイルフィリーズは6500万円で、なんとGIより高額である。GⅡ全体で見ても上回るのは7000万円の札幌記念のみ、同額で阪神カップという賞金の高さである。この高額な賞金もGIが既定路線であったことの証左であろう。
なお、GIに昇格した2017年からは微増して7000万となった。

GⅡ時代までの勝ち馬からは、イソノルーブル、ナリタタイシン、タヤスツヨシ、メジロブライト、アドマイヤベガ、アグネスタキオン、ザッツザプレンティ、コスモバルク、ヴァーミリアン、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、エピファネイア、ワンアンドオンリー、レイデオロがのちにGI馬に。

馬券圏内からはイシノサンデー、ダンスインザダーク、キングヘイロー、ジャングルポケット、クロフネ、アドマイヤマックス、アドマイヤムーン、ヴィクトリー、ダノンシャンティ、ゴールドシップ、キズナ、サトノアラジンがのちにGI馬になっている。

武豊騎手にとっては中央・地方合わせて唯一未勝利の国内GIである(前身のラジオNIKKEI2歳ステークスでは5勝している)。ホープフルステークスを勝利すれば日本国内で開催されている全てのGI制覇という前人未到の大記録達成となる。

オープン特別競走のホープフルステークス

1988年から中山競馬場の芝2000mで有馬記念の同日に開催されていたオープン競走。見てのとおり現在のホープフルステークスと全く同一条件なのだが、あくまでも同一名称・同一条件であるだけの別の競走とされており、JRAはこのレースを前身扱いにはしていない。

このオープン特別競走時代の勝ち馬からは、ウイニングチケット、エアシャカール、トーセンジョーダン、ベルシャザールがのちにGI馬になっている。

主な前走・前哨戦

競走名 格付 施行競馬場 施行距離 間隔
東京スポーツ杯2歳ステークス GII 東京競馬場 芝1800m 5週
京都2歳ステークス GIII 京都競馬場 芝2000m 4週

歴代優勝馬(GI化以降)

回次はラジオNIKKEI杯2歳ステークスから引き継ぐ。

回数 開催日 優勝馬 性齢 勝利騎手 タイム 動画
第38回 2021年12月28日 キラーアビリティ 牡2 横山武史 2:00.6 sm39817738
第37回 2020年12月26日 ダノンザキッド 牡2 川田将雅 2:02.8 sm38021634
第36回 2019年12月28日 コントレイル 牡2 福永祐一 2:01.4 sm36147670
第35回 2018年12月28日 サートゥルナーリア 牡2 M.デムーロ 2:01.6 sm34388148
第34回 2017年12月28日 タイムフライヤー 牡2 C.デムーロ 2:01.4 sm32492424

関連動画

左が重賞、右がオープン特別競走のホープフルステークスである。

関連項目

  • 競馬 / JRA
  • 朝日杯フューチュリティステークス
  • 阪神ジュベナイルフィリーズ
  • 中山競馬場
  • 競馬の競走の一覧

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