ホープフルステークスとは、以下のことを指す。
その他、イギリスの準重賞など同一名称の競走が存在する。
ここでは1と3について説明する。
2歳牡牝限定・若駒中距離王決定戦
ホープフルステークス
GI・中山競馬場・芝2000m
| この記事では実際の競馬競走について記述しています。 この競走を元にした『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するレースについては 「ホープフルステークス(ウマ娘)」を参照して下さい。 |
1984年に創設された阪神競馬場の芝1600mの牝馬限定重賞競走(GⅢ)「ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス」が前身である。今でこそ2歳のGIは牡馬・牝馬が出走可能な(実質牡馬路線)「朝日杯フューチュリティステークス」と牝馬限定の「阪神ジュベナイルフィリーズ」に分かれているが、当時は関東の「朝日杯3歳ステークス」と関西の「阪神3歳ステークス」という番組編成で、どちらにも性別の制限がなく所属厩舎によって出走レースを決めるという状態だったため、グレード制施行時に2歳の牝馬限定競走を作る必要があるとして、関東の「テレビ東京賞3歳牝馬ステークス(現・フェアリーステークス)」と同時に創設されたのである。
1991年に阪神3歳ステークスが牝馬限定GI競走「阪神3歳牝馬ステークス」となってからは「ラジオたんぱ杯3歳ステークス」となり、牡馬・騸馬限定の芝2000mと大きく条件が変更された。その後、馬齢表記の変更やラジオたんぱがラジオNIKKEIに愛称を変更したことを受け、「ラジオたんぱ杯2歳ステークス」、「ラジオNIKKEI杯2歳ステークス」と名称を変更した。この間2000年に牝馬の出走も可能になった。
2014年、中山競馬場に移転して現在の名称に変更。条件が牡馬・牝馬(騸馬は不可)に、それと同時にGⅡに昇格した。これによって皐月賞と全く同じ条件の競走になったことになる。JRAは今後GIへの昇格を既定路線としていたが、レート条件を満たしていなかったために2016年まではGⅡのままだった。
2014年~2016年の3年間の平均レートが基準を満たしたことで、2017年よりGIに昇格した。なお、2017年から競馬施行規程の変更に伴い12月28日に曜日に関わらず中央競馬が開催されることになり、ホープフルステークスはこの日のメインレースとなる。
(2020年は12月27日が日曜日になった事により、26日(土)に行われる)
なお、GⅡ時代の2016年の1位の賞金は6700万円となっており、2歳GⅡとしては非常に高額、というかGIクラスであった。2歳GⅡは他に京王杯2歳ステークスとデイリー杯2歳ステークスがあるが、どちらも1位賞金は3600万円。そして2歳牝馬GIの阪神ジュベナイルフィリーズは6500万円で、なんとGIより高額である。GⅡ全体で見ても上回るのは7000万円の札幌記念のみ、同額で阪神カップという賞金の高さである。この高額な賞金もGIが既定路線であったことの証左であろう。
なお、GIに昇格した2017年からは微増して7000万となった。
GⅡ時代までの勝ち馬からは、イソノルーブル、ナリタタイシン、タヤスツヨシ、メジロブライト、アドマイヤベガ、アグネスタキオン、ザッツザプレンティ、コスモバルク、ヴァーミリアン、ロジユニヴァース、ヴィクトワールピサ、エピファネイア、ワンアンドオンリー、レイデオロがのちにGI馬に。
馬券圏内からはイシノサンデー、ダンスインザダーク、キングヘイロー、ジャングルポケット、クロフネ、アドマイヤマックス、アドマイヤムーン、ヴィクトリー、ダノンシャンティ、ゴールドシップ、キズナ、サトノアラジンがのちにGI馬になっている。
武豊騎手にとっては中央競馬で唯一未勝利のGIである(前身のラジオNIKKEI杯2歳ステークスでは5勝している)。地方競馬のGI/JpnIは既に完全制覇していたので、ホープフルステークスを勝利すれば日本国内で開催されている全てのGI級競走制覇という前人未到の大記録達成となる…はずだったが、2024年から地方競馬の羽田盃と東京ダービーをJpnIとして施行することが発表された。現行完全制覇を達成するためには2023年までに本レースを制する必要がある。
1988年から中山競馬場の芝2000mで有馬記念の同日に開催されていたオープン競走。見てのとおり現在のホープフルステークスと全く同一条件なのだが、あくまでも同一名称・同一条件であるだけの別の競走とされており、JRAはこのレースを前身扱いにはしていない。
このオープン特別競走時代の勝ち馬からは、ウイニングチケット、エアシャカール、トーセンジョーダン、ベルシャザールがのちにGI馬になっている。
| 競走名 | 格付 | 施行競馬場 | 施行距離 | 間隔 |
|---|---|---|---|---|
| 東京スポーツ杯2歳ステークス | GII | 東京競馬場 | 芝1800m | 5週 |
| 京都2歳ステークス | GIII | 京都競馬場 | 芝2000m | 4週 |
回次はラジオNIKKEI杯2歳ステークスから引き継ぐ。
| 回数 | 開催日 | 優勝馬 | 性齢 | 勝利騎手 | タイム | 動画 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 第38回 | 2021年12月28日 | キラーアビリティ | 牡2 | 横山武史 | 2:00.6 | sm39817738 |
| 第37回 | 2020年12月26日 | ダノンザキッド | 牡2 | 川田将雅 | 2:02.8 | sm38021634 |
| 第36回 | 2019年12月28日 | コントレイル | 牡2 | 福永祐一 | 2:01.4 | sm36147670 |
| 第35回 | 2018年12月28日 | サートゥルナーリア | 牡2 | M.デムーロ | 2:01.6 | sm34388148 |
| 第34回 | 2017年12月28日 | タイムフライヤー | 牡2 | C.デムーロ | 2:01.4 | sm32492424 |
左が重賞、右がオープン特別競走のホープフルステークスである。
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最終更新:2025/12/12(金) 21:00
最終更新:2025/12/12(金) 21:00
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