マリーとは、ゲーム『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』に登場する詩人である。CVは花澤香菜。
『ペルソナ4』の完全版とも言える『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』(以下、P4G)において、中村あいかちゃんを差し置いて新規追加されたキャラクターの一人。八十稲葉市に初めて来た日の駅前で、堂島親子との会話後にすれ違う形で出会い、その後ベルベットルームで再会する。
主にベルベットルームにて顔を合わせる人物で、同じくベルベットルームの住人であるマーガレット曰く「人ならざる者」であるという。ベルベットルームの外に出ることもあるが、これもマーガレット曰く「存在があやふや」であるらしく、許可なしには出られない模様。記憶がなく、自分が何者かわかっていない。それまでのベルベットルームの住人が群青色で統一した服装なのに比べて、マリーはパンキッシュな服装で、群青色の帽子が辛うじて住人の証のように見える。
ベルベットルームにおけるマリーの役割は、P4Gで追加されたスキルカードの追加と販売。新しいカードを持ちこむと、それを元に複製して販売してくれる。ちなみに、マリーがいないときにはマーガレットが担当している。あれ、この子要らないんじゃ…
P4Gにて追加されたコミュ「永劫」の相手で、ストーリーが進むと外に連れ出すことができるようになる。他の女性コミュと同様、展開次第では恋人になることも可能。リア充イゴれ。
オープニングムービーにも登場するなど、新規キャラとしてはかなり目立つ位置にいるが、意外とストーリー本編にはあまり絡んでこない。ただし、コミュの展開次第でストーリー終盤に大きく絡んでくることになる。ネタバレと伏線のかたまりみたいな存在である。
また、P4Gの番組表(おまけコーナー)では「鞠子の部屋」という、某長寿番組のようなコーナーを担当している。ここでは担当声優のインタビューが収録されており、それに対してマリー(当人は興味ない様子)がいい加減な返しとかカンペ通りの質問をしたりする。マリーと、マリーの中の人(花澤香菜)とのやりとりは必見。
「うたかた」
ねえ、聞いて
アタシの声を
叫んでいるこの声を…
アタシはここにいる
血を声に替えて
世界の果てで叫んでいる…
アタシは人魚姫
もう帰れない人魚姫
泡へと還る 人魚姫(リトルマーメイド)…
マリーと出会った後、ベルベットルームに入ると、時折便箋らしきものが落ちていることがある。そこにはマリーのしたためたであろう、なんというか、その、とても痛い内容のポエムが書き殴られている。
そしてこれを見つけるたびに、フルボイスでの朗読が始まる。聞いてるだけで悶死しそうな内容だが、書いた本人も恥ずかしいと思ってるのか、読みあげた直後にやってきて慌ててメモをひったくっていく。そんなに恥ずかしいなら見せるなと言いたいところだが、これを何度も落としていくから困ったものである。一見興味なさそうなマーガレットもこっそり読んでいる模様。
※以下、濃厚なネタバレ。
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※※注意※※ 以下、ストーリーの核心に迫るネタバレがあります。 真実など知らず、目と耳を塞いでいたほうが幸せに違いないでしょう。 それでもネタバレが見たいという愚か者は、この下をスクロールのこと。 |
ストーリー終盤、アメノサギリを倒した後に、マリーが主人公の夢枕に立ち、別れを告げるイベントが起きる。その後、ベルベットルームからマリーの姿が消える。その行方をマーガレットに捜してもらうと、2月になってその行方、それとその正体が明らかになる。
その本名はクスミノオオカミ(久須美大神)。生田目に憑いていたクニノサギリ、足立に憑いていたアメノサギリと同じく、ラスボスであるイザナミから別れた半身、つまり神である。マリーが主人公に絡んだことによって、ガソリンスタンドの店員イザナミがテレビに潜る能力を与えた主人公・生田目・足立の3人すべてにイザナミの眷属が(故意か偶然か)憑く形になった。
イザナミもクスミノオオカミも、元々は人々の「護られたい」「望みを叶えたい」という望みから生まれた大神イザナミノオオカミであったが、時代の移り変わりから「望みを叶えたい」という願いの比重が大きくなり、バランスを欠いた末に「護られたい」という部分がちぎれてしまった。この「望みを叶えたい」の部分がイザナミとなり、その力のほとんどを持っていったために、クスミノオオカミは力も記憶も失うことになる。
彼女の「役目」は人間社会を見て回り、人間の願いや想い、欲望を拾って回るアンテナのようなものであった。この「役目」を彼女自身は知らず、無意識に吸い上げてアメノサギリに伝えていた。周囲にも本人にもそれは気付かれない形での情報収集で、ストーリー中にそれらしい表現はほとんど見当たらない。
そして彼女のもうひとつの「役目」が、霧が不要になったときに、それを回収して消えること、つまり自殺することであった。アメノサギリを倒した後に八十稲葉市を覆っていた霧が晴れるが、これがマリーの体に流れ込み、自身の記憶と役目を思い出させる。流れ込んだ霧はやがて自身を怪物化させると知った彼女は、テレビの中に自らの墓所を作り、そこに身を隠したのである。
イザナミは彼女のことを要らないもの、つまらないものと嘲っている。マリーのコミュを進めていくと、彼女が唯一最初から持っていた所持品に「櫛」があり、完二の母親から「『苦死』に繋がるので縁起が悪い」と説明される場面があるが、これはイザナミが持たせたものであり、その縁起通りに「苦しんで死ね」という意味の、侮蔑を籠めたものであった。
死にゆくマリーを救うには、アメノサギリを倒す前にマリーコミュMAXにしている必要がある。マリーコミュでは端々で仲間と出会っており、中盤までのストーリーに絡まないマリーもここで仲間たちと知り合う・心を通わせるという伏線になっている。
その後マーガレットに捜索を依頼すると、2月に入って1日限定のダンジョン「虚ろの森」が登場する。アメノサギリに勝てるメンバーであればそれほど難しくないダンジョンではあるが、1日で終わらせる必要があるのと、このダンジョン限定の特殊な仕様が厄介。
なんとペルソナ以外の全て(アイテム・装備・所持金・衣装)が持ちこみ不可で、武器は「戦闘終了後にSP半減」というマイナス効果の付いたしょぼい武器で固定(外せない)、防具はどれも防御力1というすごい仕様で、ペルソナ攻撃しか頼れないのにSPがモリモリ減っていくという難儀するダンジョンである。ターンごとにSPが回復するアクセサリと、現地で拾える回復アイテム、および弱点を覆い隠せる耐性つきの防具で凌いでいくことになる。
どのダンジョンでもフロア冒頭に台詞が出るが、虚ろの森の場合は例のポエムである。しかし雰囲気が陰鬱だからか、状況が状況だからか、あまり痛く聞こえないのが不思議である。
虚ろの森の最奥で、マリーとその暴走した姿・クスミノオオカミとの対決が待っている。イザナミ同様に雷を操り、また「拒絶」を示す反射スキルが特徴的。このクスミノオオカミは前代未聞の全属性反射の特性を持ち、一見攻撃できないように見えるが、虚ろの森の道中でその攻略の鍵はいくつも手に入る。
晴れてマリーを救出できれば、その翌日はバレンタインデーである。何股もかけている諸氏には胃の痛むイベントであるが、マリーはそれと関係なしにチョコ(?)をくれる。イイヨメダナー
そして3月20日、自身が健在でいること、主人公との絆でこの世界にいられることを語ってくる。トゥルーエンドルートではイザナミ打倒後、ベルベットルームでイザナミと統合して元のイザナミノオオカミに戻ったことと、その感謝を告げて消えていく。
…いやー、ここで終わってればきれいなイザナミノオオカミさんだったのになぁ。
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最終更新:2025/12/12(金) 13:00
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