ミネルバとは、『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』およびそのリメイク作、『アカネイア戦記』に登場するキャラクターである。
『覚醒』でも配信キャラクターとして登場する。『if』ではペガサスナイト・ミネルバがTCG『ファイアーエムブレム0(サイファ)』のブースターパック購入特典のダウンロードコードを入力することで使用できる。
竜騎士団を擁するマケドニアの第一王女にして、自らもドラゴンナイトとして戦場を駆ける一軍の将。「赤い竜騎士」の異名を持ち、主にペガサスナイトで構成されるマケドニア白騎士団を率いる。
兄はマケドニア王ミシェイル、妹にシスターのマリアがいる。
彼女の【赤い女竜騎士】というイメージはのちのシリーズにも受け継がれており、同じモチーフのキャラクターは多数存在する。
兵種はドラゴンナイト。
使用武器は『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』では槍。『紋章の謎』では下馬システムがあるためドラゴンから下りてナイトになった際は剣も使う。
『新・暗黒竜と光の剣』『新・紋章の謎』での使用武器は槍・斧。斧の方が得意武器となっている。下馬システムはオミットされたため剣は使えなくなった。
『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』では唯一のドラゴンナイトで加入するユニットであり、ドラゴンナイトの特徴である「空飛ぶ要塞」としての性能は確保されている。若干HPは低いものの、攻撃力防御力に優れ、歩兵ユニットや騎兵ユニットに対しては大きなアドバンテージを誇る。反面、飛行ユニット共通の天敵である弓兵ユニットや魔法防御が低いがゆえに天敵となる魔法ユニット相手には非常にもろい。
『紋章の謎』では下馬システムもあるが、ミネルバの場合ドラゴンから下りると大幅に弱体化してしまうため、基本的に下りないほうがよい。それはつまり屋内MAPでは彼女の活躍はないということでもある。もっとも、下馬による弱体化に関しては他の騎兵ユニット・飛行ユニットも同じではある。
ミネルバが登場する作品では騎兵ユニット・飛行ユニットに「再移動」のシステムは採用されていないためヒットアンドアウェイ戦法は取れないが、とりあえず危なくなったら高い山か水上に一時避難という手段を取ることはできる。「救出」システムも採用されていないため、飛行ユニットで他のユニットを山越え海越えさせるということもできない。
リメイク作品では兵種変更システムでドラゴンナイト以外の職種に就くこともできる。初期装備として強力な斧「オートクレール」を持ってくる。
どの作品でも言えることだが、上級職での登場となるためレベルアップの回数が少なく、成長率もよいとは言えない。しかし、中盤で登場するため活躍機会は多く、素の能力はある程度確保されており、特に移動力は魅力的であるため、活躍させた人も多いのではないだろうか。なによりカッコいい女丈夫であり、ロマンにあふれている。
ゲーム開始時点では祖国のマケドニア王国は復活したドルーア帝国に組しており、主人公マルスの率いる解放軍と敵対している。ミネルバもマケドニア白騎士団を率いて戦争に参加し、ドルーア帝国に抵抗を続けるオレルアン王国に攻め込んでいた。
しかし、本人はこの戦争に積極的に参加する気は無く、妹のマリアが人質に取られているからやむなく参加している状態であり、同盟国のグルニアが卑怯な策略をもってマルスの解放軍を倒そうとするのを見て戦意を完全に喪失してしまう。ミネルバは配下の白騎士団とともに戦場を去り、ドルーアへの反乱を計画し始める。のちにマリアがマルスによって救出されたのを知ると配下の白騎士団と共に同盟軍に下ることになる。
祖国であるマケドニアに弓引く形になったミネルバは兄ミシェイル率いる竜騎士団と戦うが、最後には自らの槍で兄を貫くという悲劇となってしまった。暗黒戦争後、ミネルバは兄に代わってマケドニア王国の女王となり祖国の復興にあたる。
暗黒戦争終結から3年後、ミネルバは祖国の復興に取り組んでいたが軍部によるクーデターが発生、瀕死の重傷を負って捕えられ、妹のマリアは行方不明になってしまう。
しかし、そこに死んだはずのミシェイルが現れ、ミネルバは連れ去らわれてしまう。先の戦争の復讐に殺されるかと思ったミネルバだったが、実はミシェイルはひそかに妹マリアの治療を受け蘇生しており、兄妹の絆を取り戻していた。ミネルバを連れ去ったのも本当に助けるためだけであり、彼女の怪我が治るまで保護している。
怪我が完治し、マリアを探すためにミシェイルが去った後、ミネルバはマルスたちと合流、以後行動を共にする。
ミシェイルはマリア救出の途中で命を落とし、ミネルバが代わってマリアを助けるものの、その心中には割り切れない兄への思いが残ってしまった。
戦後、ミネルバはマケドニアの統治権を放棄し、マルスに委託する。その後は孤児院を経営して静かに余生を過ごした。
『新・紋章の謎』では兄ミシェイルを存命させるルートもあり、そちらではミシェイルに統治権を譲り、やはり政治の舞台からは身を引いている。
マケドニア王国の王女であるため、マケドニア内部での人間関係が多く、外部の人間とはマルスとつながっている程度である。
部下のペガサス三姉妹はお気に入りであり、マルスの解放軍に加入した際には彼女たちの助命を願っている。
反面、その他の部下との関係は良く無いようで、暗黒戦争後に軍縮を実行した際大きな不満がマケドニア軍の中に発生してしまい、それがマケドニアのクーデターにつながっている。
彼女はドラゴンナイトとして優秀な戦士である。しかし、その優秀さとは個人の武勇と小規模の戦術単位の指揮に留まり、大規模な軍の指揮・作戦立案や占領地の統治、国のかじ取りなどに関しては並以下といえる。また、行き過ぎた理想主義者でもあり、勝利のための策略さえ否定し、正面からのぶつかり合いを好む猪武者的な面や、自分の気に入らない作戦だからと言って無断で戦線離脱してしまうといった独断専行な面もある。その結果として祖国の復興を任せられた際に部下の反乱という最悪の結果を招いている。
ファイアーエムブレムシリーズで彼女と似たタイプを探すのであれば『聖戦の系譜』のシグルドが当たる。シグルドも個人的武勇と小規模の戦闘集団の指揮を得意とし、作戦立案や政治的采配には疎かった。しかし、彼には作戦立案の分野では頼れる部下が存在しており、また、暴走しかけた時に止めてくれる部下もいた。そしてそれらを受け入れる度量もあった。そのおかげで大国とも渡り合い勝利を収めることができた。
彼女の悲劇は彼女の弱点を補ってくれる部下がいないまま一軍のトップに立ってしまったことであり、逆に解放軍に入ってからは指揮官としての役割をマルスたちに丸投げして一兵卒に甘んじたがゆえに彼女の長所のみを発揮することができたといえる。
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最終更新:2025/12/08(月) 19:00
最終更新:2025/12/08(月) 19:00
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