メイコン(飛行船)とは、アメリカ海軍によって建造され1933年~1935年まで使用された軍用飛行船である。また、ニューイングランド沖合にて墜落事故を起こし死者73名、生存者3名の飛行船史上最悪の死亡事故になったアクロン(飛行船)の姉妹船であり、硬式飛行船である。
本船の特徴は偵察用の複葉戦闘機を4機~5機を搭載し運用する事である。
メイコン(飛行船)や姉妹船のアクロン(飛行船)は、当時「航空機の航続距離が短く」、「貨物搭載量も限られている」などの問題を解決する為に飛行船の軍事利用が模索されていた時代の中で誕生した実験的な船である。いわゆる、パラサイト・ファイターの実験であり、現代で言う早期警戒機に近い船でもある。
メイコン(飛行船)は「重量:108トン」「体積:184,000 m³」「全長:239 m (785 ft)」「直径:40.5 m (132.8 ft)」「全高:44.6 m (146.2 ft)」「最高速度:140 km/h (75.6 kt)」「搭載量:72トン」「乗員91名」である。
搭載機は飛行船内に収納されているが、飛行する時は空中ブランコ(トラピーズ)式の係留装置により、搭載機の上翼に取り付けられたフックに吊るされて使用された。また、フックは搭載機のパイロットによって簡単に外す事ができた。着艦する場合にも空中ブランコ(トラピーズ)式の係留装置が使用される。
1934年にメイコンによって、ハワイから戻ってくる途中のフランクリン・ルーズベルト大統領を乗せた重巡洋艦ヒューストンの位置を突き止めることによって大統領を驚かせた。新聞が船上の大統領に投下され、重巡洋艦ヒューストンから通信が来た。
『「ヒューストン」発:大統領は貴官とその飛行船に対し、その優秀な航法術と見事な行動に関して敬意を表する。新聞をありがとう、よくやってくれた。大統領』
1935年2月12日にメイコン(飛行船)事故で墜落し失われるが、カリフォルニア海岸沖に穏やかに着水した事と、暖かい気候、さらに姉妹船のアクロン(飛行船)の悲劇の後に導入された救命胴着と膨張式救命いかだのおかげで76名の乗員中で死者は2名である。が、その2名の死因は水面との高度が適切でないのに飛び降りた事と、私物を取りに行こうとして沈没に巻き込まれた事が原因であり、実に残念な事であった。
搭載機の複葉戦闘機F9Cスパローホークは偵察用であり武装は機銃のみである。また、メイコン(飛行船)とアクロン(飛行船)の専用機でもある。あまりにも特殊な運用のために、着陸用の車輪を外したものや、着陸装置の変わりに燃料タンクを装備し航続距離を30%増大したものも存在する。
メイコン(飛行船)の複葉戦闘機は、着陸装置の変わりに燃料タンクを装備したものが標準的に使われるようになる。
メイコン(飛行船)に関するニコニコ市場の商品を紹介してください。
メイコン(飛行船)に関するニコニコミュニティを紹介してください。
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/11(木) 19:00
最終更新:2025/12/11(木) 18:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。