メガデス

メガデス (Megadeth) とは、ギター兼ヴォーカルのデイヴ・ムステインを核とするアメリカのヘヴィメタル・ロックバンド。

概要

メタリカなどとともにスラッシュメタル四天王の一つに数えられる。複雑な曲展開やテクニカルなギターリフ、政治的な歌詞をテーマにすることが多く、自らを「インテレクチュアル・スラッシュ」と称している (しかし、バンド名からデスメタルと勘違いされやすい)。

あまりの素行不良によりメタリカを解雇されたデイヴ・ムステインが「それならメタリカを超えるようなバンドを」と結成したバンドで、それ以降もたびたびメタリカにかみついている。

初期は狂気的な曲で攻撃的に攻めるスピード一辺倒のスラッシュメタルであるが、マーティ・フリードマンの加入から東洋の雰囲気をもったわかりやすい泣きのメロディを取り入れ、爆発的に成功。のちにスレイヤーやメタリカ、アンスラックスなどとともに「スラッシュメタル四天王」の一角に数えられるようになる。

特に、マーティ・フリードマンやニック・メンツァを擁する1990年から10年間は「黄金期」と言われている。

ちなみに「メガデス=Megadeath」の元の意味は、核兵器の威力を表す単位 (軍事用語) であり、1メガデスあたり100万人の殺傷力があるとされる。綴りを“Megadeath”としないのは、死のイメージを遠ざける意図があるためである。

メンバー

あくまでデイヴ・ムステインが中心であり、そのほかのメンバーは流動的である。

デイヴ・ムステイン

ギター兼ヴォーカル。バンド唯一のオリジナルメンバーである。

金髪のウェーブがかった長髪、赤みがかった唇などが特徴。よく「スネオ」と表現されるすこしネットリした甲高い地声と、高速で刻むギターリフをトレードマークとする。愛称は「ムス」「大佐」で、ニコニコにおいて、なぜかこれ以外の呼称で呼ばれることがあまりない。

元メタリカのリードギタリストで、「明後日の方向を見ながらとんでもねぇリードを弾く」と評されるほどの腕前を持っていた。しかしドラッグ問題、ほかのメンバーへの度重なる迷惑行為、生来の苛烈な性格に起因する素行不良に耐えかねたメンバーに、ある日突然解雇される。

この解雇の事件について彼は「親の死より辛い出来事」と語っており、メタリカ側も涙を見せるなど苦渋の決断であったという。

歴代メンバー

現在在籍しているものも含めての歴代メンバーたちである。中でもバンドがミリオンバンドにのし上がる「黄金期」を支えたフリードマンとメンツァ、エレフソンは特に人気である。

ギター

• クリス・ポーランド
• ジェフ・スコット・ヤング
• マーティ・フリードマン - 現在日本にて活躍中。詳しくは彼の項を参照されたし。
• アル・ピトレリ
• グレン・ドローヴァー
• クリス・ブロデリック

ベース

• デヴィッド・エレフソン - 通称エレ、ジュニア等。
• ジェイムス・マクドノー
• ジェイムス・ロメンゾ

ドラムス

• ガル・サミュエルソン
• ニック・メンツァ
• ジミー・デグラッソ
• ショーン・ドローヴァー

関連動画

関連商品

関連項目

• ヘヴィメタル
• マーティ・フリードマン
• Gears of War - テーマソングは彼らの歌う同名の曲。