モンジュー(ウマ娘) 単語


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モンジュー

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君もエルコンドルパサーも、素晴らしい素質を持っている
だが、それでも私の方が……!


モンジュー(ウマ娘)とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。

実在の競走馬「モンジュー」をモチーフとするウマ娘である。

CV:櫻庭有紗

概要

(公式サイト掲載なし)

史上初の、外国調教馬をモチーフに実名で登場したウマ娘。

ゲーム版メインストーリーの最終章前編で、実況が名前だけは呼んでおり、ついに海外ウマ娘の許可が取れたのかとファンを驚かせた。後編の予告編で少しだけ姿を見せ、本編で全体がお披露目となった。

斜めにかぶった変形ナポレオンハットをはじめ、典型的なステレオタイプフランス人風の見た目をしている。前髪には実馬と同じ星(白い斑点)があり、アニメ版での姿・ブロワイエを踏襲しながらも実馬の意匠をふんだんに取り込んだビジュアルになっている。

礼儀正しい性格であり対戦相手への敬意を欠かさないが、強者とのレースを強く求める闘争心の強い人物。

基本的に日本語を話し、時折フランス語が混じる話し方である。ただし、モノローグまで含めて日本語であるため、これは視聴者向けの演出である可能性もある。
スペシャルウィークや日本のインタビュワーとも普通に会話しているので「実際にはフランス語を話している」扱いではないだろうが、日本語ペラペラである自然な理由は乏しいため、単純に話の都合優先でこうなっていると考えるのが無難ではあるか。

ゲームでの扱い

現在のところ、メインストーリー上のムービーのみの登場であり、メインストーリー内を含めレースでの登場はない。

メインストーリー

最終章後編で登場。

春からフランスに渡りトレーニングを重ね、満を持して凱旋門賞に出走したエルコンドルパサーの前に現れる。レース前は礼を尽くし、健闘を誓い合うも、レースでは先頭に立ったエルコンドルパサーに猛獣の如く襲いかかる。

レース後、自分と対等に渡り合った彼女の言葉を受けて日本で走るウマ娘にも強い興味を持ち、ジャパンカップ参戦を表明。待ち受けるのは日本総大将・スペシャルウィーク。果たして勝負の行方はいかに。

アニメでの扱い

アニメ1期の時点では許可が取れていなかったのか、架空のウマ娘・ブロワイエとして登場。

ブロワイエ(ウマ娘)

ブロワイエとの違い

ブロワイエは『ベルサイユのばら』のオスカルを彷彿とさせる軍人風の勝負服に金髪であった。モンジューもそれを踏襲してはいるものの、配色がトリコロールからMichael Tabor氏の勝負服をイメージした「紺・オレンジの縦縞」に変更。スカートからパンタロンになったものの、ノースリーヴになったり「フルール・ド・リス」の意匠が入っていたりと全体的にフェミニンなものになっている。髪色も実馬の鹿毛に近い色となった。

ブロワイエはフランス語のみで話していたのに対し、モンジューはモノローグまで含めて基本的に日本語で話し、時折フランス語が混じるような話し方である。そのため、ブロワイエはスペシャルウィークとフランス語で挨拶をしようとしてとんでもない暴言を吐かれることになったが、モンジューは日本語で挨拶を交わしたため穏便なやり取りとなっている。

声優は池澤春菜から櫻庭有紗へ変更。池澤氏は声優界屈指のマルチリンガルであり、言語まわりの描写の違いはこの点も影響しているかもしれない。

人物像は概ね踏襲されているが、ブロワイエは(礼儀をわきまえてはいるものの)尊大な性格であり、日本のウマ娘を歯牙にもかけない風であったのに対し、モンジューははじめから礼を尽くし、日本のウマ娘をリスペクトする様が描かれている。

関連ウマ娘

エルコンドルパサー
凱旋門賞での対戦相手。先頭に立ったエルコンドルパサーを捉えて差し切り勝利。対戦後、彼女からの言葉を受けて日本のウマ娘に興味を持ち、ジャパンカップ参戦を表明する。
モチーフ馬は同じく凱旋門賞での対戦相手。ちなみに、モンジューは彼らより一つ下(99世代)である。
スペシャルウィーク
ジャパンカップでの対戦相手。最終直線で差しきろうと襲いかかるものの、スペシャルウィークがそれを上回る伸びを見せて勝利。モンジューは4着に敗退する。
モチーフ馬は同じくジャパンカップでの対戦相手。
エアシャカール
史実ではキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスステークスで対戦。モンジュー1着・エアシャカールは7頭立ての5着と大敗を喫する。『ウマ娘』での絡みは今のところない。
ちなみに、シャカールの育成シナリオでは「夏合宿中に海外のレースの映像を観て『もしここに自分がいたら』というシミュレートをトレーナーに見せる」という形でKGVI&QESの話題が取り扱われている。

史実

日本の夢を打ち砕いた90年代の欧州最強馬の一角。愛仏ダービーおよび凱旋門賞を含むGⅠを6勝する圧倒的実力を携え、世界を駆け回った。なお『ウマ娘』では完全にフランス人風の見た目だが、本馬は「アイルランド産のフランス調教馬」である。外国産日本調教馬のウマ娘も必ずしも外国人扱いになっているわけではないので、それと同じとは言えるか。

キャリア初期はアメリカ人のキャッシュ・アスムッセンが、99年ニエル賞からは同じアイルランド出身のマイケル・キネーンが主戦として騎乗した。

デビューから3連勝を飾り、ジョッケクルブ賞(仏ダービー)の前哨戦リュパン賞こそ2着に敗れるものの、本番では圧勝。海を越えて故郷アイルランドに渡り、アイリッシュダービーも制覇する。凱旋門賞の前哨戦であるニエル賞を勝利し、本番凱旋門賞へと向かう。

その1999年凱旋門賞には、この日のために春からフランスに渡り調整を重ねた日本馬・エルコンドルパサーがいた。先頭に立ち逃げ切らんとするエルコンドルパサーを残り100mで捉え、半馬身差つけて逆転。あと少しで届きそうだった日本の夢を粉砕した。

そして、その勢いのまま同年ジャパンカップにまさかの参戦。エルコンドルパサーを破った馬が来日するということで日本では大注目の一戦となった。レースでは1番人気に支持されるも、日本総大将スペシャルウィークの4着に敗退する。もっとも、長距離輸送かつ調整期間も乏しいことによる体調不良や府中の馬場との相性といった明らかな不利要因があり、実力で敗れたとは言い難いところではあるが、『ウマ娘』ではさすがにそのへんを顧みると台無しすぎるのでスルーされている。

しかしヨーロッパに戻ってからは元通りの強さを見せ、タタソールズゴールドカップ・サンクルー大賞・キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスステークス・フォワ賞と3つのGⅠ・1つのGⅡを勝利した。

2回目の凱旋門賞で4着に敗退した後は精彩を欠き、最後はBCターフでカラニシの7着に敗退し引退となった。

種牡馬としては初年度から父と同じく凱旋門賞馬ハリケーンラン、エプソムダービー勝者にしてトレヴの父モティヴェーターを輩出。その後はややスケールダウンしたもののGⅠ馬を継続的に輩出し続けたが、2012年3月、16歳で敗血症からの合併症でこの世を去る。

子孫の中からモティヴェーター産駒トレヴが同じく凱旋門賞でオルフェーヴルを破り、日本の夢を打ち砕いたりしている一方で、多くの産駒が日本に輸入され、血統が広まっている。

そのうち、孫のパンサラッサがドバイターフで同着優勝を果たし、海外GⅠを制覇。曾孫のタイトルホルダーは菊花賞・天皇賞(春)・宝塚記念を制し、曾祖父と同じ凱旋門賞の舞台に立った。彼の姉メロディーレーンは重賞勝ちこそないものの、長距離オープンで存在感を見せ、辞退したがドバイゴールドカップへの招待を受けるまでになっている。

モンジューの現役時代には発展途上だった日本馬の海外遠征だが、今や多くの馬が積極的に海外を目指し、勝ち星を重ねるまでになった。日本の夢を破った馬の子孫が新たな日本の夢となる。これも血統のスポーツたる競馬の浪漫といえるだろう。

関連動画

関連静画

関連項目

  • ウマ娘 プリティーダービー
  • モンジュー
  • エルコンドルパサー(ウマ娘)
  • スペシャルウィーク(ウマ娘)
  • ブロワイエ(ウマ娘)
  • マイケル・キネーン

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