ラクウェル・アップルゲイトとは、ワイルドアームズ4に登場するキャラクターである。
ファンからの愛称は「林檎」「林檎姉さん」など。
パーティーメンバーの中では年長の19歳。
幼少の頃に起きた大惨事「フェルクレルングの白昼夢」の後遺症で不治の病に蝕まれた彼女は、「残された命を『世界の美しいものを見て回る』ことに使いたい」という願いから渡り鳥になることを決意。ある剣士に師事した結果剣の才能が開花した彼女は護衛などの仕事をこなしつつ旅を続けていた。そんな中、とあるきっかけでジュード達と出会って意気投合、以降は彼らと行動を共にするようになる。
ゲーム内でもその冴え渡る剣術で皆を助けることになる。が、 その冴え渡る剣術は「WAシリーズ中でも1、2を争うバランスブレイカー」とも称されるほどの強さである。
ゲーム内での彼女の性能は「鈍重な物理アタッカー」である。
物理攻撃力と物理防御力はメンバー1で、何も考えずにただアタックを繰り出すだけでたいていの雑魚は一撃死、ボスも体力3分の1~半分近く奪えるほど攻撃力が高い。
それを後押しするのが後述する2つの要素である。
発動直後、ラクウェルが2回分の行動機会を得る。
フォースポイント(FP)を25ポイント消費。
ラクウェルは行動順に影響する「反応」の数値が低いため、他のキャラよりも行動順が回ってくるのが遅いという欠点がある。
しかし、FPが貯まった状態で彼女にターンが回ってきたら、「待ってました!」とばかりにこれを使えば連続攻撃で敵を圧殺できる。
さらにイントルードは連続使用が可能で、FPも最大100Pまで溜められる。FP100の場合は「(イントルード→アタック)×4→アタック」の5回連続攻撃が可能という、「ラクウェル劇場」とでも言うべき事態が発生する。相手は死ぬ。
ほぼ全てのバッジの効果を兼ね揃えた、究極のバッジ。
最大3個まで装備可能。その場合、一部の効果(ステータス上昇など)は重複加算される。
ワイルドアームズシリーズのお約束のひとつ、シェリフスター。
ただし、本作のシェリフスターはシリーズ中最高にぶっ壊れている性能である。
WA4では、「バッジ」と呼ばれる装備品を装備させることでステータスを増強したり、属性攻撃や状態異常に対する耐性を獲得したりできるのだが、このシェリフスターは経験値を装備者に独り占めさせる「ひとり占めビョウタン」と「ファイターズバッジ等のステータスマイナス効果」以外の効果を全て兼ね揃えている。
その効果を正確に書き記すと…
◎HP+850、MP+85、全ステータス+25
〇全属性攻撃の威力半減
〇「HP0化による戦闘不能」以外の全状態異常に対する完全耐性獲得
〇戦闘開始後、最初に受けた攻撃を完全無効化
〇戦闘不能が自動回復する(1戦闘中に1回だけ)
〇パーティーメンバーが戦闘不能状態で戦いが終わるとしばらくの間MAXHPが減るのだが、この減少を防止
〇戦闘開始後、最初の行動終了まで「デトネイション」状態が持続
◎アタック時の攻撃ヒット数+1
〇アタックが確率で超強力な「ファイネストアーツ」に変化する
◎クリティカルヒット発動率上昇
〇戦闘開始後、最初に行使したアタックが必ずクリティカルヒットに
◎カウンター発動率上昇
〇自身の与ダメージと被ダメージが2倍に
〇レアアイテム出現率上昇
◎獲得EXP、Gにボーナスを得る
〇逃走時にお金を落とさなくなる
〇自身のターンが回ってくる度にHPが自動回復
◎先制攻撃発動率上昇
〇ランダムエンカウント発生率上昇
〇戦闘開始時、必ず誰かと同じHEXに配置されるようになる
〇装備者のバトル開始時の行動順番が第一位の時に、FPが最大まで貯まる
〇バトル開始時の行動順番決定の際、反応にプラス補正がかかる
〇HPを回復させる行動に対し、効果量2倍のボーナスがかかる
〇敵の魔力攻撃を受けた際にMPが回復する
〇スキル、クレストソ-サー使用時に消費するMPを軽減
〇攻撃を受けた際に確率でオートガードが発動する
〇移動後、次の行動機会が来るまで回避が25アップ
〇装備者が瀕死状態に陥ると、FPが自動で25貯まる
※重複加算される効果は◎印がついている。
こうなる。
1個でこの壊れっぷりなのだから、3個装備させたらどうなるかは言うまでもないだろう。
事実、ラクウェルの最強武器「エクイテス」とシェリフスター×3を装備させて放つファイネストアーツは、あのラギュ・オ・ラギュラですら一撃で仕留めうる超威力であり、開発スタッフも「ちょっと強くしすぎちゃいました♪」と攻略本の座談会で語っている。
そして本作のシェリフスターはバッジ合成で作成するため、ラギュ・オ・ラギュラを倒す必要は無い。その代わりに作成には大量のバッジ(とそれを用意する手間)がかかるのだが。
かくして、病人でありながら最強の魔獣を一撃必殺するラクウェルに対し、皆一様に「お前のような病人がいるか」とツッこんだのであった。
しかし、そんなOTONA顔負けの強さを誇るラクウェルであるが、病に打ち勝つことは出来なかった。
廃墟と化したフェルクレルングやフロンティア・ハリムでの出来事でアルノーといい感じになり、エンディング後に結ばれて娘を出産。しかし、生まれて間もない娘の手を握り返しながらこの世を去っていった…。
これは人によってはバッドエンドとも取れるような結末ではあるのだが、これに対しシナリオ担当の金子氏は「俺的には精一杯生き抜いた末に迎えたハッピーエンドである」 としている。
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最終更新:2025/12/14(日) 01:00
最終更新:2025/12/14(日) 00:00
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