ヴィクトワールピサとは、日本の競走馬である。 →競走馬の一覧
主な勝鞍:ドバイワールドカップ、皐月賞、有馬記念
父:ネオユニヴァース
母:ホワイトウォーターアフェア(母父:マキャベリアン)
半兄には、6歳ながらも2005年の安田記念を勝ったアサクサデンエン、重賞馬スウィフトカレントなどがいる。
2009年10月25日の新馬戦でデビュー。この新馬戦では2着に負けてしまったが、この時の勝ち馬は後に朝日杯フューチュリティーステークスやジャパンカップを勝ったローズキングダム。
その後は順調に未勝利→OP→重賞と勝利を重ね、2010年の皐月賞を制覇。ダービーでも1番人気に推されるが、直線での極限の瞬発力勝負に上手く対応できず、3着となる。
秋には、世界最高峰のレースの一つである凱旋門賞に挑戦。結果は7着に敗れてしまったが、3歳の馬で凱旋門賞を挑戦したという前例を作った(凱旋門賞は4歳以上になると斤量が重くなるため、3歳馬が勝ちやすいというレースと言われている)。
帰国初戦となった11月のジャパンカップでは、最後の直線でヨレるも、3着に健闘。そして12月末の有馬記念。向こう正面で早々と進出した積極策が功を奏し、後に年度代表馬に選ばれることになるブエナビスタの猛追をハナ差しのぎきって勝利を掴んだ。2010年、3歳馬として唯一GⅠ2勝を挙げたことにより、最優秀3歳牡馬に選ばれる。
2011年は、海外遠征のための前哨戦として2月の中山記念から始動。レースでは最終コーナーから一気に進出して大外をぶん回した挙句、そのまま後続を突き放すという、これまでにない圧勝劇を披露。遠征に向けて弾みをつけた。
そして3月、世界最高峰のレースの一つであるドバイワールドカップに出走。しかしスタートは上手く行かず、序盤は最後方という思わぬ展開となってしまう。しかし、鞍上のデムーロ騎手がスローペースと気づくや、向こう正面から一気にマクりを仕掛ける。そして直線では先頭にいたトランセンドを交わし、共にそのまま粘り切ってワンツーフィニッシュ。
世界最高峰のレースで、日本馬が制したのは史上初。快挙を成し遂げた。
ドバイワールドカップ勝利後、陣営はクイーンエリザベス2世カップ、アイリッシュチャンピオンステークスを経て凱旋門賞に再挑戦するという世界規模の遠征計画を立ち上げるが、故障が相次ぎこれを断念。ジャパンカップへの出走とそれを最後に引退・種牡馬入りすることを表明する。しかし、ジャッパンカップでは終始後方を追走したままの13着と大敗。 雪辱を期し有馬記念に出走するも8着に終わり、その2日後引退が発表された。
ドバイワールドカップ勝利が評価され、2011年度最優秀4歳以上牡馬に選出。それを手土産にする形で2012年1月15日、京都競馬場にて引退式が挙行された。
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最終更新:2025/12/11(木) 23:00
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