ヴェネツィア共和国(伊:Serenissima Repubblica di Venezia)とは、8世紀ごろから18世紀まで東北イタリア、ヴェネツィアを中心に1000年以上存在した国家である。
ヴェネツィアの北にある、アクイレイアの住民が5世紀のゴート族やフン族の侵攻から逃げてラグーナに居住するようになったのがヴェネツィアの始まりとされる。9世紀ごろビザンツ帝国の領地であったが、実質的には独立していた。
中世にはアドリア海や地中海貿易によって栄えた。このため「アドリア海の女王」とも称される。
アメリカ大陸の発見、新航路の発見、地中海貿易の競争激化、17世紀のペストの大流行などで国力が衰退すると、フランスやオーストリア、オスマントルコといった周囲の国の発展についていけず、18世紀末に滅亡した。
守護聖人は聖マルコで、伝説では828年に二人のヴェネツィア商人がアレクサンドリアから聖マルコの遺体をヴェネツィアに運びこんだという。
統治者はドージェ(総督)と呼ばれ、当初は有力な貴族の家から選挙で選ばれた。12世紀には40人会議で選ばれるようになりドージェは象徴的な存在となっていった。
宗教的にはキリスト教文化圏に属するが、商売>宗教をモットーとし、徹底して政教分離を行った珍しい国である。あのローマ法王庁さえヴェネツィアには手を焼き、「困った時はヴェネツィアに逃げろ」とアドバイスされるほど自由で安全な国だった。
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最終更新:2025/12/11(木) 05:00
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