九曜と竹雀組とは、ブラウザゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』に登場する刀剣男士の、歌仙兼定(刀剣乱舞)・小夜左文字(刀剣乱舞)・大倶利伽羅(刀剣乱舞)・燭台切光忠(刀剣乱舞)・鶴丸国永(刀剣乱舞)・太鼓鐘貞宗(刀剣乱舞)を指すグループタグである。
由来は7面「延享の記憶」ステージで発生する回想其の32~43「九曜と竹雀のえにし」シリーズからである。現在ゲーム内で最長の回想となっている。
回想タイトルの九曜と竹雀とは細川家と伊達家の家紋を指している。ちなみに家紋というと、伊達政宗は細川忠興におねだりして九曜紋を譲って貰ったことがある。
細川家所縁の刀剣である歌仙兼定・小夜左文字の2振りと、伊達家所縁の刀剣である太鼓鐘貞宗・燭台切光忠・大俱利伽羅・鶴丸国永の4振りとで構成される。合計6振りなのでちょうど部隊編成にぴったり。
というのも、この回想の発生には所定のメンバーで所定のステージのボス撃破が条件になっているものが多い。7面は現在最も難易度の高いステージであるため、該当の刀剣男士が育っていなくて苦労した審神者諸氏も多いと思われる。
6面「池田屋の記憶」が「歴史修正主義者(時間遡行軍)」の陽動作戦であったのを受け、刀剣男士たちは新たに歴史改変点の調査をする任務につくのだが―――。
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この先は回想「九曜と竹雀のえにし」のネタバレが含まれます。 自己責任で読み進めてください。 |
7面「延享の記憶」の舞台は延享4年の江戸。
8月15日、月例拝賀式に在府の諸大名が総登城した際、熊本藩主・細川宗孝が大広間脇の厠に立つと、旗本・板倉勝該に突然背後から斬りつけられて絶命する事件が起きた。
ところが、この犯行はなんと家紋の見間違えによる人違いだった。
実は勝該は日頃から情緒不安定で、このときも本家筋にあたる安中藩主・板倉勝清が自らを廃するのでないかと勝手に思い込み逆恨みして刃傷に及んだという。細川家の「九曜」紋が板倉家の「九曜巴」紋とよく似ていたことから宗孝を勝清と勘違いした。宗孝カワイソス。
宗孝は31歳と若いゆえにまだ世継ぎがおらず、細川家は断絶の危機に陥った。その上、殿中での刃傷や死は理由を問わず喧嘩両成敗の原則が適用される。
この窮地を救ったのは、たまたまそこに居合わせた仙台藩主・伊達宗村だった。機転を利かせて「越中守殿にはまだ息がある、早く屋敷に運んで手当てせよ」と細川家の家臣に命じる。
これを受けて家臣たちは、宗孝を城中から細川藩邸に運び込み、その間に藩主舎弟の紀雄(のちの重賢)を末期養子として幕府に届け出た。
そして翌日になって宗孝は介抱の甲斐なく死去と報告。その頃までには人違いの事情を幕閣も確認しており、細川家は事無きを得たのだった。
以来、細川家は「九曜」の星を小さめに変更。さらに通常は裃の両胸・両袖表・背中の5ヵ所に家紋をつける礼服を「五つ紋」というが、その「五つ紋」に両袖の裏側にも1つずつ付け加えて、背後からも一目でわかるようにした。この細川家独特の裃は「細川の七つ紋」と呼ばれる。
【余談】
後を継いだ重賢は「肥後の鳳凰」と呼ばれるほどの名君となって藩を立て直した。重賢は宗村の機転を称え、恩に報いるために互いの藩祖の忠興と政宗が文禄の役で半々に分割して持ち帰った「王義之の書」の残り半分を贈り、155年の時を経て王義之の書は伊達家で1つに戻った。
幕末時代には逆に細川家が伊達家を救っている。幕末の戊辰の役で賊軍となった伊達家の降伏を、細川家が官軍に仲介した。
声:石川界人 絵:ホームラン・拳
刀帳:89 刀種:打刀 刀派:兼定
彼が大倶利伽羅と一緒に組んで江戸へ調査任務に行くよう言われたのが事の発端。
大俱利伽羅のことは「一匹狼というより、いじけた子犬」「戦も歌も一人でやれるというのが間違いだ」と言いたい放題であったが、小夜の口から実は「ああは言っても物凄い人見知り」なことが判明。
小夜の心配が的中し任務中に喧嘩に発展。「東北の田舎刀め」と言い放つが「好きにわめいていろ」と返される。
その後は完全に不機嫌になり「風流じゃない」とか「雅じゃない」とか言って敵を次々手打ちにしていたらしい。
仲直りを画策したみんなの奔走の甲斐あって、相変わらず「東北の田舎刀め」「好きにわめいていろ」と互いに言いつつ共闘。
最終的には小夜に「不愛想な奴と呑んでくる」と告げ、酒を酌み交わす程度の仲に落着した。小夜「明日は暗いかもしれないけど」
声:村瀬歩 絵:鈴木次郎
刀帳:83 刀種:短刀 刀派:左文字
歌仙と大俱利伽羅の仲直りのために小夜と燭台切が奔走するのがこの一連の回想のメインとなっており、2振りは出演数も最多。
同じ細川家所縁の歌仙のことは、「うちの歌仙兼定」と言ったり内番の特殊会話では窘めていたりと面倒を見る側なのが見受けられる。
暗い(といっても通常運転だが)のを歌仙からは「風流ではないな。もっと明るいほうがいい」と気にかけられ、燭台切からは笑わせてあげたいとよく気を配られる。協力を申し出た鶴丸の出現の仕方に驚かされ、ついに声を上げて笑う。
一連の騒動が終結すると歌仙からは気を使わせた事を詫びられ、小夜はとぼけようとするが、「今日は心なしか風流のようで結構だ」と表情が明るくなった事を告げられる
声:古川慎 絵:小宮国春
刀帳:116 刀種:打刀
任務中に話しかけてきた歌仙にすげない対応をしたため彼の怒りを買って喧嘩が勃発。「東北の田舎刀め」と言われるも、「好きにわめいていろ」とスルー。
いつも通りかに見えたが、実はいつもより不機嫌になっておりへこんでいた模様。
その後は「馴れ合いはしない」と言って敵を斬りまくったらしい。
仲直りを画策したみんなの助力のおかげか、歌仙との会話で「雅じゃない」と返したり歩み寄りを見せる。そして相変わらず「東北の田舎刀め」「好きにわめいていろ」と言い合いながらも共闘。
酒を酌み交わす程度の仲に落着。
声:佐藤拓也、絵:藤未都也
刀帳:73 刀種:太刀 刀派:長船
この体で一番いいのは料理を作れること、次に頭を撫でてあげられることと小夜に言っており、審神者に与えられた人の体は快く思っている様子。斬るだけが刃物じゃないとも。他にも有機野菜作りに拘りを見せたりと刃生をエンジョイしている。
復讐に生を見出し鬱屈した台詞の多い小夜のことを、笑顔にさせてあげたいとよく気にかける。
馴れ合いを嫌う大倶利伽羅にも声掛けしたり、太鼓鐘にはみんなに優しくするように言っていたりと、仲間の和を大事にしている様子が見られる。
伊達の刀剣は仲がいいそうで、小夜からは燭台切は伊達の刀剣のまとめ役と見られている。
歌仙と大俱利伽羅の仲直りのために、出陣の合間にみんなで食材を探し「二人の気分を治す、雅で、一人で食べるには勿体ないくらいの料理」を作る。
声:斉藤壮馬 絵:Izumi
刀帳:130 刀種:太刀
歌仙と大俱利伽羅が大喧嘩したことを燭台切と小夜に伝える。
二振りの仲直りを画策する小夜と燭台切を自分も手伝うと宣言しつつ意外な場所から出現する姿に、なんとあの小夜が声を上げて笑った。これには燭台切も「鶴さんには敵わないな」と言う。
声:高橋孝治、絵:⑪
刀帳:69 刀種:短刀 刀派:貞宗
2振りの仲直りを画策する燭台切と小夜に協力して一緒に食材の調達をする。
他での台詞からすると、うまいもの好きで、料理が出来るようだ。
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最終更新:2025/12/11(木) 22:00
最終更新:2025/12/11(木) 22:00
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