伊集院光深夜の馬鹿力とは (イジュウインヒカルシンヤノバカヂカラとは) [単語記事]

伊集院光深夜の馬鹿力とは、TBSラジオ他全国5局ネットで放送されているラジオ番組である。

月曜深夜の25時から27時にかけて放送。
北は北海道から南は沖縄まで放送されている。

なお、2009年7月6日からは関西地区のABCラジオでもネットが開始された。

概要

パーソナリティーは伊集院光。
1995年10月、TBSラジオ深夜枠の目玉として険悪になっていた古巣・ニッポン放送から電撃移籍を果たしこの番組を開始する。
以来深夜ラジオの先頭を走り続け、TBSラジオのUP's・JUNK枠、及び90年代後半〜現在に至るまでの深夜ラジオ全体を牽引する番組といっても過言ではない。

番組の大きな特徴はなんといっても、テレビでのイメージとはかけ離れた『黒伊集院』と称される伊集院の歯に衣着せぬトークである。逆にラジオのリスナーや本人は、テレビに出ているときの彼を『白伊集院』と呼んでいる。

いわゆる「中二病」という名称はこの番組が初めて使用して、現在のようにネットを中心に広まったといわれている。

オープニングの「今週気づいたこと」からフリートークが始まり３０～４０分ほどでまとまってきたところでCM→コーナーという流れが主。だが、フリートークが盛り上がりすぎて２時間丸々フリートークということもある。
番組にタイムテーブル自体がないため(存在はするがどん無視していると本人が語ったこともある。真偽は不明)、CMや時報以外すべて上記のように伊集院次第なのである。
そのため、ネタコーナーも明確な最終回宣言が無いまま自然消滅することが多い。

主要スタッフ・その他の出演者

渡辺雅史
- 放送作家。相当な電車マニアで日本のほとんどの鉄道を自腹で乗車したという、伊集院曰く「汚いメーテル」。放送中聞こえる笑い声の主。
  元はニッポン放送時代の「Oh!デカナイト」のハガキ職人で、伊集院の出待ちをしていたことから親しくなり番組のアルバイトとして採用された。以降、10年以上にわたって伊集院の放送作家を務めるいわば相棒的存在である。一緒のアパートに住んだ経験があるなど公私を分けず伊集院との関係が深く、ことあるごとにトーク中に登場する。現在は雑誌DIMEに連載されている伊集院のコラムのライター等も行なっている。
  童貞保持記録を33年間保持していたが、2008年10月に残念ながら途絶えた。
池田卓生
- ディレクター。2012年3月まではプロデューサーも兼務していた。伊集院曰く「タイのキックボクサー」。
  かつては番組制作会社の社員としてディレクターを務めていたが、大リーガーになるため突然渡米。ニューヨークでのボトルアタッカー生活→町田での隠遁生活を経てTBSに中途入社。プロデューサーとして番組に帰ってきた。番組内罰ゲームではポケットに大量のマヨネーズを流し込まれる（この時「すっぱくて重い」という名言を残している）、尻の間に生卵を挟み割る、等の散々な目にも会ったことがある。
  2012年3月までは「JUNK」全体の統括プロデューサーも兼務していた。
  こちらもたびたびトーク中に登場する。既婚者だったが最近バツイチになり、慰謝料どころか愛犬のミニチュアダックスまで元妻に持っていかれた模様。
岡部勉
- 「ミキサーの岡部さん」。放送作家の渡辺についで番組に関わる古参のスタッフである。しかし、根が真面目過ぎるせいか草野球などで伊集院との親交があるが、あまり番組のイベントに参加しない(番組内でも一度だけ肉声が流れたことがある程度)。しかし、番組スタッフの加入儀式である全裸写真撮影をされているため、すぐに番組をやめられないというジレンマも持っている。
鈴木順
- TBSにかつて在籍していたアナウンサー。立派な鬚を生やしていた時期があり、上下逆さまでも顔になることから伊集院から「騙し絵」と呼ばれていた（現在は髭を剃っている）。
  馬鹿な文章を読まされたり変なキャラ付けをされたりと散々な扱いを受けることが多いが、実はTBSアナウンス室の偉い人であった。過去にはソユーズの打ち上げ実況等も行なっている。
  2013年7月31日付で長年勤めたTBSを定年退職した。

この番組が生んだ造語・新語等

（※大百科に記事があるもののみ）

中二病
上上下下訴訟権利訴訟権利BA
おバ歌謡
GJBBA
デフレ飯

現在のコーナー

以前は原則的にコーナー全てを毎回行なっていたが、近年はフリートークが盛り上がったためにコーナーを行う時間が足りなくなって休止することも多い。

コーナー名	内容
やっててよかった愚問式	昨今子供達に低下しがちだと言われる、文章題の読解能力を鍛えるコーナー。現代っ子でも掴みやすいような、文章題のテキストを募集する。（例題）「まりさんとけんぞうさんはベッドにいます。今、家から９００ｍの地点を、まさやさんが毎分６０ｍのスピードで帰ってきています。けんぞうさんは、あと何分で事を済ませてクローゼットに隠れれば、あんなことにはならなかったでしょうか？」
勝ち抜きカルタ合戦	「犬カルタ」「なんかうぜぇやつカルタ」など、今までにない新しいカルタを作るコーナー。毎週送られてきた「新しいカルタのジャンルと『あ』の札」をエントリーさせ、次の週ではエントリーされたカルタの「『あ』～『お』の札」を募集。面白い札の集まったカルタは次週も勝ち残らりとし、最終的に「『わ』～『ん』の札」までの完成を目指していく。
はたらくおじさんコーナー	世の中の色んなお仕事の楽しいところや、苦労するところを募集するコーナー。非常にニッチなバイトや仕事の体験談を送るというコンセプトは、かつての「週刊クソバイトニュース」に近い？
YAHOO!糞袋	web相談サービス・YAHOO!知恵袋に送っても、レスが一切つかない糞みてえな質問を募集するコーナー。相談を受けようと意気込んでいる回答側に、如何に「知らねえよ！」と思わせるかが味噌。ちなみに、コーナー化前にテストでこの趣旨の投稿を番組放送中にメールで募集したところ、応募が殺到してしまいメールサーバーがダウンしてしまった。これによりコーナー化が決定したという経緯がある。
デブとドブスがコンブリオ	ラジオ番組「OTTAVA con brio」のテーマにのせて、ただそこにいるだけで面白いデブやドブスの情景を紹介するコーナー。総じてインパクトが強いからか、圧倒的にドブスネタが読まれがちなのはご愛嬌。
空脳アワー	思わず脳がうっかりしてしまった＝空脳した瞬間を募集するコーナー。何故か感じてしまった妙な感覚・勘違い体験の他、周囲の証言と矛盾している幼少期の記憶、常識で理解し難い珍妙な出来事など、現実とも虚構ともつかない不思議な体験談も紹介される。単純な怖さや可笑しさじゃない、「ゾクッとする」感を味わえるコーナー。
いつまでもたえることなく友だちでいよう	森山良子の「今日の日はさようなら」をバックに、友情を感じさせるような短文を読み上げていく。開始以来5年も続いている息の長いコーナー。
少しおもしろい	そのまんま、ちょっとだけ面白い文章を募集するコーナー。投じるネタは面白すぎてもつまらなすぎてもダメで、採用されるには故意に面白さを調整する技術が必要となる。ネタの定義が広すぎるため一人一週一通のみという制限が設けられている。