信濃(航空母艦) 単語


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信濃(航空母艦)とは、日本海軍が保有していた空母である。

概要

艦名は旧国名の信濃国が由来。大和型戦艦三番艦であり、当初は戦艦として横須賀海軍工廠で建造されていた。しかし戦局の悪化(ミッドウェー海戦など)や日本海軍の用兵思想の変化など多くの要因により、空母へ生まれ変わった。

設計と運用思想

詳しいことはwikipediaなどを参照していただきたい。
簡単に説明すると、敵の攻撃を受けても分厚い装甲で戦闘力を保持し、他の空母が損傷により収容できなくなった航空機の受け入れ先として機能させるというものであった。このことから大鳳の拡大発展版と言えなくもない。

建造から沈没まで

上述したように戦艦として建造されていたが1942年に空母への改装が決定、1943年から工事が再開された。工事が再開されたといってもその前途は多難であった。
松型駆逐艦や潜水艦の建造、既存の空母の改修・修理に資材と人手が回され、その上熟練工が徴兵されてしまい質は低下するわ工事は停滞するわで悲惨なことに。
だというのにマリアナ沖海戦の惨敗を受けて空母を1隻でも確保したいと考えた海軍上層部は工期の短縮を厳命。1945年2月末の竣工予定が1944年10月15日へ短縮、なんと予定を5か月近くも早めたのだ。ただしある程度艦としての機能(自力航行可能な状態)が備わっていればよい、と命令している。とはいえ現場からすればかなり厳しい要求であったことに変わりはないだろうが。
結局信濃が不完全ながらも竣工したのは命令より1か月遅れの11月19日であった。

さて、この頃日本本土にB-29が飛来しはじめた。横須賀地区にも偵察機が姿を見せており近々空襲があると判断。これを逃れるため比較的安全な呉へ回航することになった。だが、この決定がのちに惨劇を引き起こす。

11月28日午後1時30分、「信濃」は護衛の駆逐艦3隻(あの「雪風」も含まれている)を伴って横須賀を出港。金田湾で時間調整したのち、午後6時30分に外洋へ出た。外洋へ出て約2時間後に米潜水艦「アーチャーフィッシュ」に捕捉される。以後「アーチャーフィッシュ」に追跡されつづけ、翌日午前3時13分魚雷攻撃を受け、右舷に4本被雷。奮闘空しく午前10時57分「信濃」は潮岬沖にて沈没した。

沈没の原因

「大和」は10本、「武蔵」に至っては少なくとも20本以上被雷してもしばらく沈没しなかったのに対し、「信濃」はわずか4本の魚雷で沈没してしまった。
しかし姉2隻と比べ「信濃」は未完成の状態であったと言わざるを得ない。呉への回航中にも艦内では工事が行われていたほどであり、工期短縮のために水密試験や気密試験などの重要な試験をほぼ省略していたという説すらある。
また、乗組員も艦内構造に慣れておらず、適切な対応が出来ていなかったのでは?と言われている。
更に突貫工事のツケか、注排水装置の故障や防水ハッチの不備などもあったようだ。
問題は「信濃」のみにあったわけではないが、到底敵の攻撃に耐えうる状態ではなかったというこであろう。

余談

「信濃」は「竣工から沈没まで」の世界最速記録と、潜水艦に撃沈された世界最大の艦、という不名誉な二つの記録を持っている。

余談の余談

大和型を改造して作られた空母であるからか仮想戦記によく登場する。
空母ではなく戦艦として建造された、という設定で登場することも珍しくない。

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関連項目

  • 日本海軍
  • 軍用艦艇の一覧
  • 航空母艦

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