修羅の門 単語


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シュラノモン

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修羅の門とは、1987年から1996年まで「月刊少年マガジン」で連載されていた川原正敏作の格闘漫画である。

概要

「陸奥圓明流」と呼ばれる古武術を使う少年、陸奥九十九の戦いを描いた格闘漫画。単行本は全31巻、文庫版が全15巻出ている。

当時の「月刊少年マガジン」を代表する大人気漫画であったが、第四部の結末に対する一部読者の批判を受け、作者が続ける気力を失くしてしまう。そのため連載が中断されてしまい、再開の見通しが立っていなかった(詳しくは31巻のあとがきを参照の事)。

ところが、川原正敏が連載していた「海皇紀」が連載終了した次月の「月刊少年マガジン」2010年9月号で「修羅の門」の復活が発表され、「月刊少年マガジン」2010年11月号から『修羅の門 第弐門』として約14年ぶりに連載再開された。

ちなみに、連載途中から九十九の祖先である歴代陸奥圓明流伝承者の姿を描いた歴史漫画「陸奥圓明流外伝 修羅の刻」を「月刊少年マガジン」誌上で不定期に連載しており、現在も続いている。こちらは2004年にテレビ東京でアニメ化もされた(一応「修羅の門」もOVA化の話があったようだが、お蔵入りになっている)。

また、「修羅の門 第弐門」と並行して、スピンオフ作品として原作:川原正敏、作画:飛永宏之のサッカー漫画「修羅の門異伝 ふでかげ」が「月刊少年マガジン」にて隔月連載中。「修羅の門」ブラジル編に登場した神武館ブラジル支部長・徳光将の甥が主人公で、本編で九十九と戦ったイグナシオも登場する。

第壱門

第一部

伝説の古武術「陸奥圓明流」の継承者・陸奥九十九と、実戦派空手「神武館」との戦い。突如として神武館を訪れた九十九は先客の道場破りと道場指導員を一蹴し、神武館の高弟『四鬼竜』に戦いを挑む。

対戦相手
毅波秀明
先に道場破りを行っていた青年。九十九に一蹴される。
木村
神武館のNO.5で道場指導員。道場生共々九十九に一蹴される。
増畑大志
出身地と体格から「北の重戦車」が渾名の大男。四鬼竜の一番手。
泉敏彦
「鳥人」の渾名を持つ空中戦の名手。四鬼竜の二番手。
陣雷浩一
血気盛んな戦いを見せる神武館のNO.2。四鬼竜の三番手。
海堂晃
神武館空手大会の全国覇者。四鬼竜の筆頭として九十九の前に立ちはだかる。

第二部

神武館館長・龍造寺徹心により日本一の男を決めるべく、流派を問わない異種格闘技大会の開催を宣言。更なる戦いを求めて九十九は戦いへの参加を表明する。

対戦相手
竹海直人
キックボクサー。宮本武蔵を彷彿とさせる求道者。
羽山悟
シュートボクサー。持ち前の打撃力は一撃必殺の威力を誇る。
飛田高明
プロレスラー。実戦派プロレスを標榜し、圧倒的なタフネスに巧みな技術を併せ持つ。
片山右京
鬼道館空手全国覇者。空手に関する天賦の才を持つ天才肌の格闘家。
不破北斗
圓明流の一派「不破圓明流」の継承者。圓明流宗家たる陸奥一族を葬るべく出場する。

第三部

異種格闘技戦の後、九十九は日本を離れて海外へと戦いの場を移す。北米へ流れ着いた九十九は米国の国技とも言うべき「ボクシングヘビー級」の世界チャンピオンに、相手の土俵であるリングで勝負を挑む事を宣言。かくして異国の地での過酷な環境に耐えながらの戦いが始まる。

対戦相手
リック・ガンフォード
ヘビー級ボクサー。白人系で強い人種主義の持ち主。
マイケル・アーロン
WBCヘビー級王者。科学的なスポーツ理論に基く合理性な戦いを信念とする。
ジャージィ・ローマン
ベテランボクサー。豊富な経験による隙の無い戦いを見せる。
アリオス・キルレイン
ピーカブースタイルを駆使する現代最強のボクサー。

第四部

圓明流を巡る因縁と過去に決着を付けるべく、九十九はコンデ・コマの足跡を追って南米へと向かう。辿り着いたブラジルでは柔術と空手、二つの流れが遠く離れた異国で新たな強者を育てていた。九十九はその内の一方であるブラジリアン柔術の使い手・グラシエーロ家が主宰するヴァーリ・トゥードに出場する。

対戦相手
リカルド・マジーニョ
カポエラ使い。南米伝統の格闘技を駆使して大会に挑む。
南洋竜
サモア出身の元外国人力士。「相撲は喧嘩」と称して実戦派相撲を作り上げた。
ブラッド・ウェガリー
傭兵。凶器使用・目突きなど、通常では有り得ない実戦の流儀で優勝を狙う。
イグナシオ・ダ・シルバ
神武館南米覇者。体格と俊敏さ、磨き上げた技巧を併せ持つ神武館の怪物。
レオン・グラシエーロ
神父。名が示すとおりグラシエーロ家の一員で、流派の継承者。
ケンシン・マエダ
コンデ・コマの血を引く伝説の格闘家。

第弐門

ケンシン・マエダとの死闘で半死半生の状態に追い込まれた九十九は、生死不明のまま南米の地で失踪する。数年の月日が流れ、新しい選手や流派が現れる中で、次第に九十九と圓明流の名は一般大衆の記憶から消えていった。
しかし、実際に拳を交えた格闘家達は圓明流と九十九の生存を信じていた。

そしてプロモーターへ転身していた飛田高明が主宰する総合格闘技大会に、圓明流を駆使する覆面の男が現れる…

対戦相手
唵(おん)
謎の覆面をかぶった格闘家。経歴・流派ともに全く不明だが、その技は圓明流そのもの。

ゲーム

メガドライブ版 セガ 1992年7月発売

原作の第二部までを舞台にしたゲーム。ジャンルはコマンド選択式のアドベンチャーゲームで、システムを例えるならば「ファミコンのキャプテン翼のような格ゲー」である。
ゲーム内容に関しては良く出来ており、デモムービーなどのイベントシーンも(当時としては)完成度が高い。しかし、原作通りに戦わないとクリアが困難である為、「原作漫画が攻略本」と揶揄された。

プレイステーション版 講談社 1998年4月発売

第四部までのキャラ+オリジナルキャラが登場する3D格闘ゲーム。
キャラの動きが悪い、効果音がショボい、さらにマウントに持ち込めばほぼ勝利が確定するチートキャラレオンの存在などが災いし、ファミ通のクロスレビューで史上最低タイの12点をたたき出した伝説のクソゲー。
「超ヤバイ!!本当に完成品か?」という名言を生み出した。

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関連項目

  • 漫画作品一覧
  • 月刊少年マガジン
  • 陸奥圓明流外伝 修羅の刻
  • 陸奥圓明流
  • 海皇紀
  • クソゲー
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