俺も鼻が高いよ 単語

オレモハナガタカイヨ

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俺も鼻が高いよ とは、インターネット上で「定型句」的に用いられる言い回しのひとつであり、いわゆるネットミーム。

この記事では 後方彼氏面 についても解説する。

概要

鼻が高い」とは所謂、慣用句の一種で「誇らしい・自慢ができる」という意味の言葉。
由来は諸説あり、「得意げになるとふんぞり返って上を向く=鼻(の位置が)高い」という物と、「自信過剰な姿がまるで天狗みたい=鼻が高い(長い)から」と言われている。
どっちにしろ少し自惚れが入った(嫌でもそうなってしまうほど嬉しい)表現として使われる事が多い。

つまり「俺も鼻が高いよ」という言葉は、「あなたの誇らしい業績には、私も誇らしく自慢に思ってしまうよ」といった感じの意味となる。例えば「以前から指導してきた相手が、その指導を元に大きな業績を成し遂げてくれた」ときなどには、相手を賞賛しつつ自分の喜びを伝える際に「指導者として俺も鼻が高いよ」と言った台詞を述べることもあるだろう。

ここまでは「鼻が高い」の使用例として一般的なものだがネットミームとしては「後方彼氏面してるor古参マウント取ってくる厄介なオタクの台詞」といった感じで使用されている。

例えば「あまり有名でなかったころから自分が推していたアイドルが、最近広く人気を集めてきた」といったようなときに、「あの○○がこんなに人気になるなんてな。俺も鼻が高いよ」といったような感じで使う。

「人気になったことにお前関係なくない?」「なんでお前の鼻が高いんだよ」というツッコミが生じそうなセリフである。だが以下の元ネタでも既にそういった扱いであり、要するに「謎に彼氏ヅラをしだす気持ち悪いオタク」として自虐的におどける台詞として使われている。

後方彼氏面

「後方見守り」や「後方腕組み(地蔵)」とも言われ、主に地下アイドルのライブなどでライブを盛り上げたり(所謂オタ芸など)はせず、フロアの後方で腕組みしているオタクの揶揄or自虐。
2012年辺りから使われているがその頃から既に自虐的ネタ。

由来はフロア後方で腕組みしてる姿がまるで「彼氏(やプロデューサーなど)上から目線でライブを見ている」様に見えるから。

と言われるが、実際は

・曲を良く聞けるから
・あんまり知らないアイドルなので前に出るのは躊躇われる
・別に自分が騒ぎたい訳ではない
・前に行くのが恥ずかしい
・前の方はトラブルも多いから危機回避
・疲れてるので前に行く元気が無い

など理由は人それぞれらしい。
ステージ上のアイドルとしては盛り上げて欲しいので見つけると前に来るように呼び掛ける事もあるらしい。

使い方

別に対象がアイドルではなく、声優やYouTuberやアニメ・漫画・ゲームのキャラクター、もしくは作品そのものでも良い。

既に言い回しがネットミームとして定着しているので必要無いかもしれないが「鼻が高いよ(後方彼氏面)」や「鼻が高いよ(始めて1ヵ月)」の様な冗談だとわかる工夫がされている場合も多い。

また、「俺も鼻が高いよ…」と三点リーダーをつけると”浸ってる雰囲気”がでて厄介者っぽさが上がって良い。

元ネタ

以前から自虐的意味で使う人もいたが、ミームとして爆発的に広まったのは、『週刊少年ジャンプ』の2017年51号(11月20日)掲載の漫画『トマトイプーのリコピン』の「キュートピアのアイドル」の回(単行本1巻に収録)にて、色んなアイドルオタクを紹介するコマにおいて登場していた「後方彼氏ヅラ」の台詞であると思われる。

この「後方彼氏ヅラ」は、アイドルのステージパフォーマンスを後方の隅の方で腕組みをして見守りつつ(おれも鼻が高いよ)と考えている……というちょっと痛いアイドルオタクで、以下のような説明文が付されていた。

後方彼氏ヅラ
全然彼氏でもないくせに
まるで彼氏のように「へぇ頑張ってんじゃん」と
アイドルを見守る

この元ネタでは「おれ」はひらがななのだが、ネットミームとしての使用例では「俺」と漢字表記されていることの方が多いようだ。

元ネタの元ネタ

ちなみにこの『トマトイプーのリコピン』のこのコマには更なる元ネタがあるようだ。2016年に発売された書籍『アイドルとヲタク大研究読本』内に掲載されている「ガチ恋王道系」オタクを解説する図解がこのコマとかなりよく似ており、これを参考にしていると思われる。

こちらでも「後方彼氏ヅラ」オタクが登場しており、「アイドルのステージパフォーマンスを後方の隅の方で腕組みをして見守っている」という点も共通。吹き出しの台詞は「今日も頑張ってんな」というものだった。

古い類似例

ちなみに「別に自分が鼻が高くなるような要素はあまりないのに、推している対象が賞賛や注目を集めているとなぜか「俺も鼻が高いぜ」と考えてしまう」という現象は古くから存在するものであるようだ。

以下の引用文は1902年に出版された内田魯庵の小説集『社會百面相』(社会百面相)に収録された小説『犬物語』の一節である。

 嬢様ぢやうさまのおうつくしいのは番長名代ばんちやうなだいのもので學校がくかうでも一番いちばんだ。街路わうらいひとが、わかもの勿論もちろんぢいさんばあさんまでが顧盼ふりかへつて見る。随行おともおれまでがはなたかいんだ

Googleブックスにて全頁無料公開されている。該当部分は480ページ。

この独白をしているのはお金持ちの飼い犬で、「嬢様」とはそのお金持ちの令嬢であり、この犬はこの令嬢が外出するときにお伴をしており、ボディーガードのつもりであるらしい。彼氏ヅラというか騎士ナイトヅラといったところか。

ただし、飼い犬であるということはこの犬と令嬢は一種の家族とも言える関係であるからして、上記のような「ただのファンなのに彼氏ヅラをしている」オタクよりは「鼻が高い」と思う権利がありそうだ。

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関連項目

  • ネットミーム
  • トマトイプーのリコピン
  • わしが育てた
  • オタク
  • アイドル

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