共産主義とは、生産手段を企業などの私的所有から社会的所有を目指す思想、もしくは、それに基づく政治体制の事である。
共産主義とは一般的にはソ連型社会主義と呼ばれるものを指す。この記事では主にソ連型社会主義について解説するため、その他の共産主義についてはWikipediaの共産主義の記事などを参考にする事。
共産主義思想とは、資本の私的所有を廃し社会的共有とする事で、万人に平等な協同社会(共産的社会)が実現すると考える思想である。ここで言う私的所有とは、資本家に卓越した権力を与え労働者を隷属せさしめる、機械などの生産手段(資本)の私的所有の事を指すのであって、共産主義は個人の労働の産物であるところの私的所有を禁止するものではない。
歴史的には、共産主義の諸勢力のうち、ソ連共産党がロシア革命とその後のロシア内戦の勝利でソ連を建国して隔絶した実力をつけ、また、各国のソ連共産党に追随する勢力がソ連共産党に倣い共産党を称した事で、共産主義と言えばソ連共産党の共産主義の事を指すようになった。
(ソ連型社会主義について執筆予定)
共産主義を採用していた代表的な国家として、ソビエト社会主義共和国連邦(ソ連)、中華人民共和国、キューバ、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、ドイツ民主共和国(東ドイツ)、旧ユーゴスラビア、チェコスロバキアをはじめとする東欧諸国、ベトナムなどがある。しかしながら、いずれの国もすべて同じ体制であったというわけでなく、国家ごとに差異がある。
また、1970年代後半から顕在化してきた経済の停滞や諸権利の自由への要求を経て、1980年代に「東欧革命」とよばれる東欧諸国の民主化、自由主義経済化が起こり、またベルリンの壁の崩壊を象徴とする東西ドイツの統一、さらには社会主義国の盟主ともいえるソ連の崩壊といった歴史を経て、1990年代前半までに多くの国が共産主義を放棄した。中国共産党が支配する中華人民共和国ですら市場開放政策を実行している今、共産主義体制を採用している国家は実質的にキューバと北朝鮮の二国とされている。
以上のような背景をもって、一旦は過去の遺物かと化したかのように思われたが、現在のような世界の経済状況から、歓迎する方向、警戒する方向双方から、話題に上ることが増えている。とりわけ、かつて共産主義の統治下にあったロシア・東欧諸国では、リーマンショック・ドバイショックによる恐慌を「共産主義の予言通り」と受け止める人々が少なくないようである。
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最終更新:2025/12/13(土) 17:00
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