初体験バルマムッサリンクとは (ショタイケンバルマムッサリンクとは) [単語記事]

初体験バルマムッサリンクとは、初めてタクティクスオウガをプレイしたゲーム実況動画シリーズの特定回に貼られるタグである。
収録されるゲームステージの地名を取って、「初体験バルマムッサリンク」と呼ぶ。
この回に盛り込まれている突然の衝撃的展開と迫られる厳しい選択は、ゲーム実況者に様々な反応をさせる。

注意！

この先、タクティクスオウガのネタバレが含まれます。

Chapter1をクリアしていない方は、この先閲覧しないことをお勧めします。

事件に至るまで

「話は聞かせてもらった。やはり説得は難しいようだな。」

多数派民族ガルガスタン、富裕層のバクラム、少数民族ウォルスタ。
これら三民族が覇権を巡り内戦を繰り広げるヴァレリア島。

ウォルスタ人ゲリラである主人公デニム（プレイヤーによって名前が変わる）は、若干16歳（PSP版では18歳）にしてウォルスタの指導者ロンウェー公爵をガルガスタンの勢力から救出したことから、英雄として名を馳せる事となった。
ウォルスタ人の期待を一身に背負い、目下の敵ガルガスタンに果敢なる戦いを挑むデニム。
しかし少数民族故の戦力差により、戦局はウォルスタに不利な状況へと陥りつつあった。

そんな中デニムは、ロンウェー公爵の指示により、ガルガスタン領内のウォルスタ人自治区である炭鉱町バルマムッサに進軍する。
バルマムッサには、五千人を越えるウォルスタ人が奴隷同然の境遇で収容されている。
目的は、彼らを解放の後に武装蜂起させて、対ガルガスタンの戦力とする事だ。
しかしデニムは、作戦の真相を知らされてなかった。

「よく聞いてくれ…。これから町の住人を一人残らず殺すんだ。」

この作戦の真の目的は、バルマムッサのウォルスタ人住民全員を殺害し、それをガルガスタンの犯行に見せかける事だった。
ロンウェー公爵の狙いは、この大虐殺事件によって引き起こされるであろう
・ウォルスタ人たちの危機感を煽って戦意を高揚させる事
・ガルガスタン内で指導者と対立している穏健派の反発心を刺激する事
これらへの対処にガルガスタン軍を分散させて戦力を削ぎ、戦局をウォルスタ優位に運ぶ事だ。

バルマムッサ住民の説得中にその計画をロンウェー公爵の腹心レオナールから明かされたデニム。
計画に荷担するか、拒否するか。その選択を迫られる・・・

プレイヤーの心境

◆初プレイ時の衝撃
このゲームを初めてプレイした人の恐らく大部分の人が感じたように、実況プレイヤーたちも皆一様に衝撃を受け、様々な反応を示している。
その為か、タクティクスオウガの実況シリーズの中でも、この回は特に再生数とコメント数が増える傾向にある。
こうした実況者たちの反応を見ることで当時の衝撃を追体験するという目的も既プレイの視聴者たちにはあるようだ。

◆理想と現実の狭間で
同胞の、しかも非戦闘員の大量虐殺。言うまでも無く非道な蛮行である。
しかし戦力的に圧倒的不利なウォルスタにとって、この戦局を逆転しうる為の千載一遇の機会であることもまた事実である。
もしウォルスタがこのまま戦争に負けた場合、バルマムッサに収容されている同胞のみならず全ウォルスタ人がどのような末路を辿ることになるかは想像に難くない。

理想を貫き、目前の人々を守るのか。
現実を見据えて、犠牲を捧げるのか。
理想と現実の狭間で、実況者はどのように悩み、どのような決断を下すのか。