外発的動機付けとは、人を一定の行動に向かわせる方法の1つである。反対語は内発的動機付けである。
外発的動機付けとは、賞賛・非難・報酬・罰金というような外部からの刺激を与えることで、人を一定の行動に向かわせることである。
ある行動をする者に対して賞賛して名誉を与えたり報酬を与えて財産を与えたりすることでその行動を推奨することを正の外発的動機付けという。これはインセンティブとも呼ばれる。
ある行動をする者に対して非難して名誉を剥奪したり罰金を課して財産を剥奪したりすることでその行動をやめさせることを負の外発的動機付けという。
成果主義という思想がある。「個人が生み出した成果」または「個人が実行した『成果に結びつく行動』」を客観的に計測して数量化し、そうして得られた数量に応じて個人へ即座に報酬を与えようという思想である。
成果主義は、「報酬を与えることで人が『成果に結びつく行動』をするように導く」という思想であり、正の外発的動機付けを全面的に支持する思想である。
刑法第222条で脅迫罪が定められており、「一般人が畏怖するような表現でもって本人や親族の生命・身体・自由・名誉・財産へ危害を加えることを告げたら2年以下の懲役又は30万円以下の罰金に処する」という条文になっている。
このため、「君に対して外発的動機付けをする。君が好ましくない行動をしたら、非難して名誉を剥奪したり罰金を課して財産を剥奪したりする」と言うことは、刑法第222条を侵害して脅迫罪を犯したと解釈される可能性がある。
また、刑法第223条で強要罪が定められており、「一般人が畏怖するような表現でもって本人や親族の生命・身体・自由・名誉・財産へ危害を加えることを告げたり、暴行をしたりして、義務のないことを行わせたり権利の行使を妨害したりしたら、3年以下の懲役に処する」という条文になっている。
このため、「君に対して外発的動機付けをする。君が好ましくない行動をしたら、非難して名誉を剥奪したり罰金を課して財産を剥奪したりする」と言いつつ一定の行動を強制したら、刑法第223条を侵害して強要罪を犯したと解釈される可能性がある。
「正の外発的動機付けをしても、かえってやる気を削ぐ」という指摘が行われることがある。
心理学者のエドワード・L・デシは、次の実験を行った。実験室に大学生を1人入れてパズルを解かせてときおり休憩時間を与えることを繰り返すというものである。パズルは大学生にとって面白い内容のものであった。パズルを解くことに金銭的報酬を与えられなかった大学生Aは、休憩時間も面白がってパズルを解き続けた。しかし、パズルを解くことに金銭的報酬を与えられた大学生Bは、休憩時間に休むようになったという[1]。
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最終更新:2025/12/13(土) 19:00
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