大剣（モンスターハンター）とは (タイケンとは) [単語記事]

大剣とは、大人の身の丈か、それ以上のサイズを持った、両手で扱う大型の剣の事である。

歴史上でもトゥーハンデッドソード等大剣に相当する武器が実在するが、主にファンタジー作品など架空の作品に多く見る事ができる。歴史上のトゥーハンデッドソードはサイズに対してとても軽く作られているが、架空の作品に登場する大剣は重量感があるデザインが多数で、刀身は分厚く巨大で、とても実際には振り回せないようなサイズと重量であることが多い。
余談だが、西洋刀剣が「重量で叩き潰すように進化した」と錯覚されるのはだいたい創作上の彼らのイメージが強いためである。
実際の西洋刀剣（というより刀剣全般）はあくまで刺突と切り付けが主な使用法であり叩き潰すような打撃用途は史実の大型刀剣も含め補助的なモノであることに注意。また西洋刀剣が太く頑丈さ重視風に見えるのは冶金技術が中東以東の地域と比べて低かった時代が長いからであり、史実の大剣が数多く現れるのは冶金技術が向上し刀剣の細身・軽量化が始まったころである。

代表的なものに、漫画ベルセルクに登場するドラゴン殺しなどが挙げられる。ゲーム作品などでは、ロマンシング・サガシリーズ、後述のモンスターハンターシリーズなどで専用武器系統として登場した他、真・三國無双５（sp）では馬超の新しい武器として登場し、ファイナルファンタジー７では主人公クラウド・ストライフの武器として大剣に該当する大型剣が登場している。

以下では主にモンスターハンター（以下MH）シリーズに登場する大剣について記述する。

MHに登場する大剣の概要

剣士	大剣太刀片手剣双剣ハンマー狩猟笛ランスガンランススラッシュアックスチャージアックス操虫棍
ガンナー	ライトボウガンヘビィボウガン弓

第一作より登場する武器系統。大の大人の身の丈以上のサイズを誇る巨大な剣であり、両手で扱う。巨大な骨や石塊から削りだしたようなデザインの武器も多くあり、初期からMHを象徴する武器の一つである。
その重量故に、破壊力は抜群。その反面、攻撃中の機動力は犠牲になっているが、長い刀身がそのままリーチとなるため、高い位置にある大型モンスターの尻尾の切断や、翼爪などの部位破壊に大活躍できる。

また、悪いと思われがちな機動力については、実際は抜刀中に走れないというだけであり、抜刀、納刀のモーションが素早い為、後述のような一撃離脱がしやすく、ガードや側転回避等の基本的なアクションも一通り備えている為、意外とバランスが取れた位置にある。この為初心者にもいくつかの点を抑えれば、比較的扱いやすい武器である。

長大なリーチを生かした振り回し攻撃を組み合わせると、自分の位置を動かずに攻撃をし続ける事が可能（攻撃の軌道などからデンプシーと言われる）だが、振り回しが味方に命中してしまうと、面白い程味方が吹き飛んでしまうという難点を抱えている。これを辺り構わず乱用するのは控えたい所。

必殺技と言えるのが、所謂タメ斬り。溜め時間に比例して攻撃力が増加し、全ての力を乗せて振り下ろされる刃は一撃で敵のダウンを奪うことも。
溜めている最中は風圧も効かないため、空中から降りてくる飛竜を迎撃することも可能。
(初期のモンスターハンターにはこの動作は存在しないので注意)

基本的な立ち回りは武器出し攻撃→(振り回す)→回避動作→武器をしまう→逃げるの繰り返しになる。
武器をしまわないとほとんど動けないので、攻撃のヤメ時が肝心である。逃げ遅れると危険。
一応剣でガードすることもできるのだが、切れ味が犠牲になってしまうので、切れ味の回復の為に時間を取られ、攻撃回数が減ってしまう事に繋がる。

大剣は攻撃モーションが大振りで、前述の振り回しの欠点などから連続攻撃には向かない為、攻撃を１チャンス逃しただけで大きく与ダメージが減少してしまう。また、総攻撃回数が少ない為、状態異常を引き起こす事も難しい事から味方のサポートもし辛い。

こうした欠点から、鬼人化する事でスーパーアーマー状態を維持できる双剣や、連続攻撃が可能な片手剣などに熟達した場合と比べ、総ダメージで劣る事も少なくない。

リーチを生かした部位破壊や弱点等を狙いながら、数少ない攻撃チャンスをいかにして掴んで行くかが鍵になる。特に部位破壊で尻尾を切り落とすと攻撃範囲が狭まる大型モンスターは多いため、まずは尻尾切りから狙っていこう。

パーティプレイの場合は仲間の状態異常や気絶攻撃、味方に注意が逸れた瞬間など、安全に最大溜め切りを狙うチャンスも増えるので、状況が許せば積極的に狙いたい。

なお、切れ味が足りず攻撃が弾かれてしまうと「おっとっと」と大きくよろめいてしまい、回避に移る事ができなくなる。弾かれにくい武器に比べて大変危険な弱点の一つなので、切れ味には注意したい。

……が、このよろめきモーションは攻撃でキャンセルすることが可能、かつ、この弾かれキャンセル連続攻撃は実は大剣の中でも最速の攻撃だったりする。この為、切れ味最大でも攻撃を弾かれてしまうモンスターに対し弾かれながら打ち込みまくると言う荒業も存在する。（バサルモスの尻尾切り等で有効）　無論、回避は大きく遅れるので、実行する際は自己責任で。

MHFの独自アクション

大きく分けると、シーズン10より追加された追加アクションと、SR(スキルランク)のアクションの差し替えの二種類がある。
前者は全てのHR帯で無条件に使用することができる。
後者はHR500以上で条件を満たすと手に入る秘伝書を装備することで既存のアクションが差し替えられる。

追加アクション

・抜刀斬り上げ、抜刀横斬り
　抜刀攻撃に斬り上げ・横斬りが追加された。

・フィニッシュ攻撃
縦斬り(溜め斬り)・斬り上げ・横斬り、それぞれに追加入力でフィニッシュ攻撃へ派生するようになった。
縦斬り…前方へ大剣を突き出し、そのまま斬り上げる。打ち上げ効果が実は無い。
斬り上げ…縦斬りのようなモーションで斬り伏せる。
横斬り…返す刃で逆方向へ薙ぎ払う。
何れもフィニッシュ攻撃というだけあって、他の動作へ派生させることができない。縦斬りフィニッシュは動作も長い
ため、迂闊に繰り出すと手痛い反撃を食らうので注意。

秘伝書装備時

天ノ型

･抜刀中のキック→ガード斬り(+溜め斬りが不可に)
通常のガードのような姿勢を取り、そのままくるっと一回転しつつ薙ぎ払う。ガードに成功すると威力が上がる。
攻防を兼ね備えた攻撃。MH3のランスのカウンター等とは異なり、ガード開始～攻撃までの一連の動作時間は固定。
追加で縦斬りの溜めが使えなくなるため瞬間火力が大きく下がるが、ヒット＆アウェーに特化していると言えるだろう。
でも大剣って瞬間火力がウリなんだから天ノ型使ってる人ってSR取り立てくらいしかいない。

嵐ノ型

・斬り上げ→溜め切り上げ(+通常ガード不可に)
天ノ型で使えなくなった溜め斬りが斬り上げになって帰ってきた。但し通常ガードが不可に(ガード斬りは可)
溜めが4段階になり、威力が大幅に上昇。そのため、狩猟笛や片手剣等と組んで睡眠タメ4といった戦法が
一部のモンスター相手に最適解ともされている。実際、装備等が整えばその一撃は数千にものぼるので、数回
眠らせて溜め4を浴びせると剛種でもあっさり討伐できるほど。無論、全ての相手に通用するわけではないが。
但し斬り上げの為味方を打ち上げてしまうので、睡眠タメ4以外の時は地ノ型へ変更する大剣使いも多い。

天ノ型？あぁそういうのもあったね

モンスターハンター3からの新機能

モンスターハンター3から新たに「横殴り」と「強溜め攻撃」が加わった。
「横殴り」は抜刀時のキック若しくは縦斬りの後に使える攻撃で、打撃属性を持っている（そのため頭部や小型モンスターに当てると打撃エフェクトが発生する）。
横殴りからは縦斬り以外の攻撃に派生させることができる（溜め斬りも可能）。

「強溜め斬り」は横殴りからのみ発生する攻撃。横殴りの後溜め斬りの操作を行うと使用できる。
溜め斬りのように力をため、ボタンを離すか溜めきると思いきり切りつける。

詳しい操作方法は以下の通り。

横殴り: ヌンチャク操作 …キック or 縦斬り後リモコンを水平にしてAボタン; クラシック操作1…キック or 縦斬り後 Xボタン; クラシック操作2…キック or 縦斬り後 Rスティックを上
強溜め斬り: ヌンチャク操作 …横殴りの後リモコンを水平にしてAボタン; クラシック操作1…横殴りの後 Lスティック+Xボタン; クラシック操作2…横殴りの後 Rスティックを上