宇宙の心は彼だったんですねとは、アニメ『新機動戦記ガンダムW』の名言である。
新機動戦記ガンダムWの最終話「最後の勝利者」でカトル・ラバーバ・ウィナーが言った台詞。
以下その状況の台詞
デュオ「来た!!」
デュオ「やったな、ヒイロ!」
五飛「ふん、当然だ。」
トロワ「たいした男だ。」
カトル「今わかりました。宇宙の心は彼だったんですね!」
5人のガンダムパイロットの中では比較的常識人に思われていたカトルであったが、この台詞とゼロシステム使用時の暴走台詞のせいで一気に電波キャラになったのは言うまでもない。
『宇宙の心』とは、コロニーの指導者ヒイロ・ユイを指す言葉である。
彼は非暴力・非武装の完全平和主義を提唱した人物。≪A.C.165年≫にコロニーの代表に選出。≪A.C.173≫の彼の演説は『宇宙の心宣言』と呼ばれており、やがて彼の意思はコロニー(宇宙移民者)全体に広がっていった。
しかし≪A.C.175≫コロニー独立自治権を求める交渉に出向いた際、情勢を危険視する何者かの依頼を受けた「アディン・ロウ」という名の暗殺者によって殺害される。
この指導者ヒイロ・ユイの名が皮肉にもオペレーション・メテオにおける武力行使の為、L1コロニー群が送り込んだガンダムウイングの搭乗者のコードネームとなった。であれば、みなまで言わずとも「宇宙の心は彼だったんですね」という言葉が何にかかっているかは瞭然。しかしながら設定をイマイチ把握出来ない視聴者に対して不親切極まりない。こうした事からも最終話のカトルきゅんが電波扱いされるのは当然と言えよう。
漫画『敗者たちの栄光』ではEPISODE ZERO等を上手く纏めている。今から見る人はこちらの購読もオススメする。
指導者ヒイロ・ユイを殺害したアディン・ロウは少年ヒイロ(工作員)の実父である。少年は元々戦闘のスキルも仕込まれていたが、父アディンが謀殺されて死別し、ドクターJに拾われた。
そして武力抵抗の為に、実の父が殺害した完全平和主義者の名を名乗ることになる。何とも奇妙な話である。
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最終更新:2025/12/06(土) 16:00
最終更新:2025/12/06(土) 15:00
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