宇宙生物学 単語


ニコニコ動画で宇宙生物学の動画を見に行く

ウチュウセイブツガク

1.3千文字の記事
これはリビジョン 1607332 の記事です。
内容が古い・もしくは誤っている可能性があります。
最新版をみる

宇宙生物学(うちゅうせいぶつがく、Astrobiology, Exobiology または Xenobiology)とは、宇宙全体での生命体に関して考察し、生命の起源や生命の実態を明らかにしようとする学問である。

概要

「宇宙生物学」と言うと、宇宙人やエイリアンという単語に表されるように、地球外の知的生命に対する学問と思うかもしれない。しかしこの学問は、広く一般に「地球外に存在する生命に関する問題」を考察する学問である。そもそも宇宙生物を宇宙人とイコールにして語るのは、人間とミジンコをイコールで語るのに等しい。

また、「地球の生命が宇宙に進出したときの問題」についての学問でもある。現在、特に断りもなく「宇宙生物学」といえばこちらのことである。倫理問題や食糧問題の観点から植物に対して研究が進んでいる。

近年、iGEMという大会の合成生物学の国際コンペティションにおいて火星で生きられる微生物という題材で研究もおこなわれている。リンク

2010年のNASAの会見

2010年12月3日(日本時間)「宇宙生物学上重要な発見があった」とする会見がNASAであった。ニコニコ生放送でも公式放送で中継し、9万2000人も人が来た。

そこでの発表は「リンをヒ素に置換した微生物」の発表であったため、「NASAの壮大な釣り」などと揶揄された。しかし、それはあくまで「宇宙生物に関する発表だから宇宙人かも」という間違った前提の元での誤解である。NASAはどこにも宇宙人なんて書いて無いし、タイトルの「宇宙生物学」を調べれば、少なくとも宇宙人ではないことははっきりする。釣りではなく勝手に釣りと認定しているだけである。

また、「アメリカで発見されたのにどこが地球外生命体だ」という意見も間違いである。地球外生命体という言葉も一言も言っていない。宇宙生物学はたしかに地球外生命体に関する学問でもあるが、そこを誤解していたのだと思う。

ちなみに研究員自体がNASA所属であり、予告の必要性はともかく、NASAが会見を開くという点ではおかしい点は無い。

2010年のNASAの会見のその後

現状の生命において「リンをヒ素に置換した微生物」というのは突飛なものとして様々な科学者から疑問の声が上がっていた。リンク:「砒素で生きる細菌」に疑問の声

そして入念な科学実験の結果、2報の科学論文が発表され、生育・増殖にはリンが必須でありヒ素に耐性をもつ極限環境微生物であることが判明した。またヒ素を利用した新規の代謝経路が発見され、微生物としては面白い生物であることには変わりはない。

リンク:GFAJ-1 Is an Arsenate-Resistant, Phosphate-Dependent Organism

リンク:Absence of Detectable Arsenate in DNA from Arsenate-Grown GFAJ-1 Cells

関連動画

関連商品

ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。

関連生放送

関連コミュニティ

ニコニコミュニティは2024年8月に終了しました。

NASAのヒ素細菌の論文の解説枠をニコニコ生放送にて行った。

関連項目

  • 宇宙
  • 地球外生命体
  • iGEM

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
メテオ(じょん)[単語]

提供: ま る ♬

もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/12/14(日) 23:00

ほめられた記事

最終更新:2025/12/14(日) 23:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP