安全地帯 単語


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安全地帯とは、

  1. 危険のない地域。交通量の多い車道で、道路標識などにより安全な場所として示されている路上の部分。
  2. アクションゲームやシューティングゲームにおいて、敵の攻撃が当たらない地点。「アンチ」「安地」とも。
     →「安地」の記事をご覧ください。
  3. 日本のバンド。本稿で詳述する。
  4. 遊戯王OCGの永続罠カード。《安全地帯/Safe Zone》。
    →「超時空戦闘機」の記事もご覧ください。

概要

玉置浩二を中心に北海道の旭川市で1973年に結成。グループ名は、交通標識の「安全地帯」からメンバーが「Victory(勝利)」の頭文字「V」を連想した(下部「お絵カキコ」参照)ことに由来。玉置が高校を中退した1974年から、廃屋を改築したスタジオでの合宿でグループとしての実力を磨きながら地元の音楽コンテストで多数の賞を獲得。単独ライブでは1000人以上の観客を集めるなど、北海道のNo.1アマチュアバンドとして広く知られた存在となる。

元モップスのギタリストである星勝を通じて紹介された井上陽水のツアーバンドとして上京を果たし、幾つかのメディア出演を経て1982年にシングル『萠黄色のスナップ』でデビュー。翌年に発売された『ワインレッドの心』がオリコン週間ランキング1位、翌年の年間チャートでは第2位を記録する大ヒット。一躍スターダムに上り詰める。

続く『恋の予感』『熱視線』もヒット。1985年、『悲しみにさよなら』がグループとして2度目のオリコン週間ランキング1位をはじめ、日本レコード大賞の金賞(大賞は中森明菜の『ミ・アモーレ』)、TBS『ザ・ベストテン』の年間1位など多数の賞に輝く。8月31日と9月1には、横浜スタジアムで2日連続の野外ライブを成功させる。大晦日にはNHK紅白歌合戦に出場。さらに、11月にリリースした『安全地帯IV』は、翌年のオリコン年間アルバム売上で第1位を記録。

その1986年は、玉置の俳優デビュー作となる映画『プルシアンブルーの肖像』の主題歌をはじめとした4枚のシングルをリリース。8月には師匠である井上陽水とのジョイントコンサートを明治神宮野球場で開催。大成功の余韻も冷めやらぬ中、12月にはLP3枚組・36曲収録の超大作アルバム『安全地帯V』をリリース。年末の発売であったにも関わらず、驚異的な売り上げで1986年度のレコードセールスでトップを記録。また、香港を中心として台湾や韓国でも楽曲がカバーされ人気が沸騰。現地でのコンサートツアーも敢行されるなど、名実共に日本のトップグループとしてアジア圏にまでその名を轟かせる。

1987年、4月21日からライブの聖地・日本武道館で5日間連続のコンサートを挙行。3月には武沢が、7月には玉置がソロデビュー。以降はメンバー個々での活動機会が増えていく。翌1988年には正式にバンド活動の休止を宣言。

その後は数度に亘り長期休業と再会を繰り返し、2010年に完全復活宣言。2017年5月31日には、デビュー35周年を迎えるにあたり、グループ初となるオールタイム・ベストアルバムのリリースと同時に、グループとしては4年ぶりのツアー開催が発表された。11月23日・24日の2日間は実に7年ぶりとなる日本武道館で、さらに12月9日には8度目となる香港での公演である。

現在の所属レーベルはソニーミュージック内の自主レーベルSALTMODERATE(「塩分控えめ」の意)。オフィシャルファンクラブならびにファンクラブ会員向け会報の名称は玉置の愛犬の名前から取った「Cherry」。

1982年4月にドラムスの田中裕二が再加入して以降、35年間でメンバーチェンジは一度もなく、5人組のバンドとしては世界で最も長く同じメンバーで活動している音楽グループである。

メンバー

  • 玉置浩二(たまき こうじ、1958年9月13日- 旭川市出身 A型)
    ボーカル、ギター、パーカッションの他、ライブなどでは稀にドラムスを担当することもある。「喉からCD音源以上」と評される抜群の歌唱力はもちろん、近年は他のアーティストへの楽曲提供でも高く評価されている。また、俳優としての演技力にも定評がある。3度の離婚と、元恋人である石原真理子との事実婚を経て、2010年に青田典子と結婚。メンバーの中で最も生まれが遅いが、グループのリーダーでもある。王貞治や牧伸二、最近ではりゅうちぇるのモノマネを得意とする一方、コロッケ、カール北川、セニョール玉置、玉置工事中、井森美幸、山寺宏一、日村勇紀、民秋貴也、ジェニーいとう、違法賭博と覚醒剤でやらかした清水良太郎といったタレントからモノマネされている。
      
  • 武沢侑昂(たけざわ ゆたか、1958年5月16日- 旭川市出身 AB型)
    エレキからアコースティック、クラシックギターまで弾きこなす日本屈指のギタリスト。本名は武沢。玉置の通っていた中学校に転校してきたことで「安全地帯」が誕生した。ライブではファンから「武沢ステップ」と呼ばれる軽快な動きと共にハイレベルな演奏技術を見せる。2016年には脳腫瘍を患った他、過去には飲酒運転の車に追突され、全ての肋骨を折るという災難に見舞われたこともあるが、2017年には富士登山を達成。常にマスコミの注目の対象とされ、気分的にも浮き沈みの激しい玉置にとって、音楽活動における45年来の最大の理解者である。
     
  • 矢萩渉(やはぎ わたる、1957年6月27日- 旭川市出身 A型)
    ギターを担当。シングル『熱視線』のカップリング曲『一秒一夜』ではボーカルを務めた。ソロデビューではエプソンのCMソング(F1レーサーの中嶋悟出演)に抜擢され、デビューシングル『冒険者』はヒット曲となった。同曲を含めシングル2枚、アルバム2枚を発表している。眼鏡がトレードマークで、「ギターの上手い円広志」、「蝶ネクタイを外した軽部真一」などとネタにされるが、その演奏技術は折り紙つきで、楽曲のプロデュース実績も多数。グループが活動休止中の玉置のソロツアーにも最も多く帯同している。一見ヤクザを思わせるコワモテな風貌だが性格はお茶目。メンバーの中では最もおしゃべりであり、本人のツイッターからもその一端が伺える。
     
  • 六土開正(ろくど はるよし、1955年10月1日- 稚内市出身 A型)
    ベース、キーボード担当。「開正」と書いて「はるよし」と読めというのは些か無茶な注文である。綺麗に整えられた口髭がトレードマーク。若い頃はアルカイダのメンバーのような風貌だった。活動休止中は一般企業に勤め、音楽からは完全に距離を置いていた。ベースの演奏はもとよりコーラスのテクニックに秀でており、女声のような高い音域までカバーできる。アルバム『安全地帯XI』の1曲『Cherry』では軽快なラップも披露。コアなゲームファンには『貝獣物語』シリーズ(ハドソン)の作曲家として有名。ビートルズを初めとした60年代から70年代の洋楽に詳しく、ファンクラブの会報では解説コラムを持っている。
     
  • 田中裕二(たなか ゆうじ、1957年5月29日- 旭川市出身 O型)
    ドラムス担当。名前の漢字まで一緒である爆笑問題のツッコミの方とは完全な別人。2011年のライブツアーでは圧巻のドラムソロを披露したが、残念ながらソフト化されていない。メンバーの中で容姿が最も玉置に近かったこと(昔は若人あきら、近年はクリス松村に似ているとの声も・・・)から、玉置が芸能マスコミに追われていた時に影武者の役を押し付けられたことがある。活動休止期間中は、ドラムスティックを包丁とフライパンに持ち替え、千葉県白井市にイタリアンレストラン「Y's cafe(ワイズカフェ)」を開業。副業で始めたとは思えないような本格的な料理が口コミで話題となり、瞬く間に有名店となった。開店20年を迎えた現在もオーナー兼マスターとして腕を振るっている。性格は非常に涙脆く、ライブで『あの頃へ』や『メロディー』を演奏中、涙を流しながらドラムを叩く姿や、その事をライブ後の楽屋でメンバーに茶化される様子はバッチリ収録されており、ソフト化もされている。白い歯を前面に出した爽やかな笑顔が特徴的で人当たりが良く、ファンクラブの会報ではメンバーやスタッフらと撮影したセルフィー(自撮り)のコーナーを持っている。

ディスコグラフィー

シングル

  1. 萠黄色のスナップ(1982年2月25日)
  2. オン・マイ・ウェイ(1982年10月25日)
  3. ラスベガス・タイフーン(1983年4月1日)
  4. ワインレッドの心(1983年11月25日)
  5. 真夜中すぎの恋(1984年4月16日)
  6. マスカレード(1984年7月25日)
  7. 恋の予感(1984年10月25日)
  8. 熱視線(1985年1月25日)
  9. 悲しみにさよなら(1985年6月25日)
  10. 碧い瞳のエリス(1985年10月1日)
  11. プルシアンブルーの肖像(1986年7月1日)
  12. 井上陽水・安全地帯名義/夏の終りのハーモニー(1986年9月25日)
  13. Friend(1986年10月21日)
  14. 好きさ(1986年12月3日)アニメ『めぞん一刻』2代目OP
  15. じれったい(1987年4月21日)
  16. Juliet(1987年12月2日)
  17. 月に濡れたふたり(1988年3月10日)
  18. I Love Youからはじめよう(1988年6月21日)
  19. 微笑みに乾杯(1988年8月25日)
  20. 情熱(1990年11月7日)
  21. いつも君のそばに(1991年11月6日)
  22. あの頃へ(1992年12月2日)
  23. ひとりぼっちのエール(1993年2月10日)
  24. 出逢い(2002年7月10日)
  25. 反省(2002年12月4日)
  26. 雨のち晴れ(2003年9月18日)
  27. 蒼いバラ(2010年3月3日)
  28. オレンジ(2010年5月5日)
  29. 結界(2011年8月24日)

アルバム

  1. 安全地帯I Remember to Remember(1983年1月25日)
  2. 安全地帯II(1984年5月1日)
  3. 安全地帯III〜抱きしめたい(1984年12月1日)
  4. 安全地帯IV(1985年11月24日)
  5. 安全地帯V(1986年12月14日)
  6. 安全地帯VI〜月に濡れたふたり(1988年4月10日)
  7. 安全地帯VII〜夢の都(1990年7月25日)
  8. 安全地帯VIII〜太陽(1991年12月11日)
  9. 安全地帯IX(2003年10月22日)
  10. 安全地帯XI ☆Starts☆「またね…。」(2010年5月26日)
  11. 安全地帯XII(2011年9月14日)
  12. 安全地帯XIII JUNK(2011年11月16日)
  13. 安全地帯XIV~The Saltmoderate Show~(2013年3月6日)

ベストアルバム

  1. 安全地帯 BEST~I Love Youからはじめよう(1988年12月10日)
  2. 安全地帯BESTII-ひとりぼっちのエール(1993年8月25日)
  3. THE VERY BEST of 安全地帯(2001年6月21日)
  4. 安全地帯 COMPLETE BEST(2005年3月23日)
  5. 安全地帯 ゴールデン☆ベスト(2006年7月5日)
  6. ALL TIME BEST(2017年5月31日)

ライブアルバム

  1. ENDLESS(1985年4月25日)
  2. スターダスト・ランデヴー井上陽水・安全地帯LIVE AT 神宮(1986年11月5日)
  3. 安全地帯LIVE(1987年6月10日)
  4. ONE NIGHT THEATER 1985(1998年8月19日)
  5. 安全地帯VI LIVE 〜月に濡れたふたり〜(2005年11月9日)
  6. 安全地帯 “完全復活” コンサートツアー2010 Special at 日本武道館 ~Start & Hits~「またね…。」(2010年12月8日)

関連動画

公式PV

ライブ映像

その他

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オリジナルアルバム

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企画盤

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DVD/Blu-ray

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関連項目

  • ミュージシャン一覧
  • 井上陽水

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