安定志向の山田さんによる異世界転生とは (アンテイシコウノヤマダサンニヨルイセカイテンセイとは) [単語記事]

安定志向の山田さんによる異世界転生とは、加茂セイによる小説である。小説家になろうで2016年4月より連載中。

カドカワBOOKS（KADOKAWA）レーベルで書籍化されており、2016年12月現在既刊1巻。イラストは芳住和之が担当している。

あらすじ

一般企業からとある市役所の市政推進課に務める公務員として転職して10数年となった山田儀一は、企画・運営していたあるイベント最中に同時多発テロ事件に遭遇し、死者百数十人とともに命を失う。

死んだ先にいた神から異世界「ミルラーゼ」に転生させることを告げられ、生きていく上で一つだけ能力を与えるという。山田は交渉の末、イレギュラーな能力を手にする。そして情報収集もそこそこに転生させられると、42歳から20歳の容姿と肉体に若返っていた。

転生してから数日、同じく転生していた若い女性と小学生4人がオークに襲われているところに出くわし救出する。ひとまず山田の能力である1日12時間だけ帰還できる「日本の山田の自宅マンション」に滞在することになるが…。

登場人物

山田儀一（やまだぎいち）: とある市の市政推進課に務める地方公務員。年齢は42歳だったが異世界転生後は20歳となっている。結婚歴はなく、ローンの支払いを終えているマンションを保有していた。田舎から大学進学して関西の大学を卒業後一般企業に就職する。しかし転勤と残業の多さにストレスから体調を崩し転職した。地方公務員としても10年在職していたこともあり接待も得意。
二ノ宮ねね: 大学を卒業したての保育士一年目の新米。女性。年齢は23歳だったが異世界転生後は20歳。異世界転生する際にタレント（相手の意思を読む）の魔法の能力を得る。栄養士や調理の勉強も大学在学中にしており得意。儀一に救われる際出会った子供達をたくそうとするなど献身的である。
一条蓮（いちじょうれん）: 小学1年生の6歳の男の子。神様より、光属性魔法を与えられた。儀一により切り札として戦闘等の出番を控えさせられていたが…。
南井蒼空（みないそら）: 小学1年生の男の子。風属性魔法を与えられていた。後にレベルが上がった後に、特殊魔法として空間収納を取得した。
峰野さくら（みねのさくら）: 小学1年生の女の子。神様より、精霊魔法を取得した。後に精霊の波乙女のムンクと地住人のグーと仲良くなり、守って欲しいという願いを受取り、追手のオークや使役する赤目狼を襲撃したおしていた。
如月結愛（きさらぎゆあ）: 小学1年生の女の子。神様より、火属性魔法を取得した。
神様: 元の世界の日本で起こったテロ犠牲者をミルラーゼへ能力を一つ与えた状態で20歳以上の者は20歳として転生させた張本人。なおテロ犠牲者がサバイバルで生き残る事を娯楽のように楽しんでいる。交渉は通じる相手だが、自分から尋ねない限り答えようとせず、かつ問いに対しても絞らない限りどちらでも解釈出来る答えを与えるので、優しいというわけではない。
オークキング: 山田たちが転生した森に済むオークの集落の首長。儀一たちがオークの襲撃に抵抗したことにより本格的に討伐を始める。能力によって一定期間、唯々諾々と部下を従わせることができていたが、仲間が次々と倒れていく、期限が切れそうになり立場が危うくなるなど追い詰められていく。