完全版商法とは、販売方法の一種である。
完全版商法とは、既に一度販売されたゲーム等に追加要素を加えて「完全版」として再発売する売り方である。後から新規に買う人にとっては、この完全版だけを買えば良いことになるためお得なバージョンでもあるが、逆にオリジナル版を買った人にとっては曲者の売り方である。なぜなら、既存ユーザーは既にオリジナル版を購入するためにソフトへお金を払っているため、せっかく同じタイトルのソフトを持っているのにまた支出を強いられることになるためである。もちろん、そのような既存ユーザーのために追加要素だけをアペンドディスクやDLCなどで少なめの支出で手に入るようサポートをするメーカーもある。しかし、ものによっては既存ユーザーが一番損をする、つまりフルプライスのソフトを2本買わせるよう誘導するパターンも見られる。加えて、オリジナル版の発売からの間隔が短かったり、追加要素があまりにもわずかだったりすると儲け至上主義として非難される。逆に期間が開いて、オリジナル版がプラットホームの世代交代などによりプレイ不可能になっていると歓迎される場合もある。
最近のゲーム機はダウンロードによるバージョンアップが可能な機種がほとんどなので、以前のように完全版に買い換えずとも、ダウンロードで追加要素を遊べる望みはある。だが今度はパッケージの値段は安くても、ダウンロード販売で追加要素を買っているうちに結果として従来の製品より高くついてしまうということはあるかもしれない。
よって完全版のメリットは、新規にプレイする人にはお得なパッケージで、メーカーにとっては売上が上がるチャンスになる。一方デメリットは既存ユーザーに対しては大なり小なり追加の支出を強いるし、完全版を乱発すると「完全版が出るまで待とう」と買い控えが起こるのがデメリットと言える。
名称としては完全版以外に「ディレクターズカット」「インターナショナル」「アペンドディスク」「オールインワンパッケージ」「パワーアップキット」「猛将伝」「リメイク版」等と称されることがある。
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最終更新:2025/12/13(土) 15:00
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