平和 (ピンフ)とは、麻雀の役の一つである。
麻雀における一翻役の一つ。順子、数牌を123や678のように3つ揃えたものを4組+雀頭で構成される。ただし正確には、平和を成立させるには以下のような条件を満たす必要がある。
このような条件があり、初心者は特に3,4に気をつける必要がある。何故他の和了り役よりも複雑な条件になってしまっているのかというと、「平和=和了り点20符以外の点が無い和了り」と定義されていたからである。なお、平和が役になった時点では1の条件はなかった。つまり食い平和も平和として認められていたのだが、現在これを認めることはまずないといっていい。
断么九(タンヤオ)と並び、あがりやすいとされる手役である。また、使用する牌の種類が多くなる(最大13種)和了り方であるため、ドラ・裏ドラが乗りやすく、赤ありのルールの場合は赤牌が含まれやすい。他の役(断幺・一盃口・三色同順・一気通貫など)と複合しやすい和了り方でもあるため、和了り方の基本中の基本として扱われていることが多い。
平和は本来、「符の付かない上がり」と定義される(上述した平和の成立条件のうち、2~4は「符の付かない面子」「符の付かない雀頭」「符の付かない待ち」と言い換えることができる)。そのため、本来の定義に従えば
5. ロン上がりであること。(ツモ上がりでは2符が付く)
という条件が付き、平和はツモ上がりとは複合しないこととなる。この本来の定義通り、平和ツモを平和として認めないルールがある(関西で多いらしい)一方で、現在主流となっているルールではツモと平和の複合が認められており、その場合はツモの2符を無視して20符として扱う。平和ツモの有無は事前にルール確認しておく必要がある。
平和ツモが認められてる場合、たとえば「『立直・平和・三色同順・ドラ1』をツモ上がりしたとき」に
となり、同じ手役でもより大きな点数が動くこととなる。
なお、副露した平和形は1翻役として認められない代わりに、10符を付加し30符として計算するのが一般的である。例えば「面子が全て順子・両面待ちの食いタンのみ手をロン上がり」した場合は、20符1翻=700点ではなく30符1翻=1000点とする。複雑に思えるが、「20符になるのは平和ツモのときのみ」と覚えておけば、符計算のときに混乱することは無いと思われる。
漢字で書くと「門断平」。リーチもしくは門前ツモ(後述)・断幺九・平和が複合型している時、こう呼ばれる事がある。14枚全てが2~8の数牌で構成され(断幺)、門前で(門前及び平和の前提)、両門待ち(門前と合わせて平和成立)という比較的作りやすい形でありながら、最低でも20符3飜(700・1300の2700点)となる和了り方であるため、実践的かつ基本的な役作りとして書籍やサイトで広く扱われている。
本来は「門前自模和」「断幺九」「平和」の複合役を指すものであり、昭和の麻雀ルール本を見るとそのように記述されているものもある。しかし現在は、門前自模和は狙って出すような役ではない事、上述の通り門前ツモと平和の複合を認めないルールが存在すること、現在のルールではこのような和了りの場合は立直を掛ける場合が多いことから、「立直」「断幺九」「平和」を指すことの方が一般的である。厳密にどちらが正しくてどちらが間違っていると言えるものではないので、食い違いが起きた時は焦らず1つ1つの役を確認しよう。
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最終更新:2025/12/08(月) 10:00
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